第六節 『八八艦隊計画』 各艦概要
ここからは、主役である十六隻の美姫たちについてもう少し深く掘り下げてみましょう。
ゲームなどで言うところの、キャラクター紹介と言ったところでしょうか(笑)
なお、史実の二倍の国家予算で建造されたものなので、個艦レベルで多少贅沢なドレスとなります。
また軍縮条約上、一九三三年までの改装の場合、基準排水量48000頓、改装分の3000頓を含めて51000万頓が最大上限となります。
以後の改装の場合は、条約対象外なので贅沢な改装が施されている場合があります。
また採り上げる状態は、この世界での太平洋戦争が勃発する一九三四年一月時点となります。
■長門級戦艦(第一次近代改装後)
長門 就役 一九一九年十一月(三三年夏改装)
陸奥 就役 一九二〇年七月(三三夏年改装)
基準排水量:三七六〇〇t
全長:二二一・七m 全幅:三三・六m
機関出力:十万八〇〇〇馬力
速力:二八・〇ノット
主砲:四一センチ(L四五)二*四
副砲:十四センチ(L五〇)一*十八
舷側装甲:三〇五ミリ
主甲板装甲:七〇+七六ミリ(※さらなる追加装甲有り)
八八艦隊において最初に計画された戦艦である。
世界初の16インチ砲搭載戦艦で、攻防走とバランスの取れた性能とそのスタイルは、日本の建艦技術が世界レベルに達した事を示している。
また、以後の日本戦艦のタイプシップ的な位置にあり、エポックメイキング的なクラスでもある。
なお、世界で最初に就役した16インチ砲戦艦であり、その存在が世界中の列強に与えた衝撃は極めて大きく、後に就役した他の姉妹たちよりも目立つ存在となった。
またアメリカとの対立激化を受けて、日本政府は軍縮条約からの離脱を宣言して、1933年1月より缶及び機関の換装を含む大規模な近代改装工事に着手した。
結果排水量は五〇〇〇トンも増加し、装いを一新するほどの大規模な大規模な改装工事が施された状態で太平洋戦争に臨み、大きな活躍を示している。
※注釈:
一九三四年時の姿は、第一次大改装後の姿になります。
史実では三四年秋から改装工事に着手していますが、この世界では就役そのものが史実より一年早くなり、対米関係の悪化も急速です。
そこで改装も前倒しとしました。
日本の工業力の増大と技術の進歩に比例し、さらに他の八八艦隊と行動を共にするため、風雲急を告げる中、早期に大改装されています。
ただし、艦隊育成全体が史実とは違っているので、内容は少しばかり違っています。
大きく言えば、「長門級」は連合艦隊の中心ではなく、ワークホースである、という点に集約されるでしょう。
改装の重点は、十分とは言えない垂直防御の大幅な改善と他の妹達に比べて遅い脚の改善のための缶及び機関出力の強化です。
このため史実より若干軽い防御力の強化と薄いバルジになり、反対に高い出力のボイラーと機関が搭載され、元の高速戦艦として改装されます。
ボイラーと機関そのものは、日本の技術上昇に伴いサイズに大きな変化はありません。
その他は、バルジの装着や艦橋構造物の刷新など史実の改装に準じますが、対空装備は史実とは異なります。
当初はほとんど施されず、この世界の太平洋戦争中に大幅に増設されます。
■加賀級戦艦(第一次近代改装後)
加賀 就役 一九二二年二月(三三年冬改装)
土佐 就役 一九二二年五月(三三年冬改装)
基準排水量:四六四〇〇t
全長:二四二・一m 全幅:三四・八m
機関出力:十二万八〇〇〇馬力
速力:二八・〇ノット
主砲:四一センチ(L四五)二*五
副砲:十四センチ(L五〇)一*十八
舷側装甲:二七九ミリ(十五度テーパー)
主甲板装甲:一〇二ミリ+五〇ミリ(※さらなる追加装甲有り)
長門級の設計をさらに洗練させ、僅かな船体の大型化で16インチ砲を一〇門搭載を実現した重戦艦である。
速力こそ長門級と同じだったが、砲力はもちろん防御力もさらに強化されている。
長門級との外見の違いが主砲一つ分と言うだけでなく、全く別物と言っても良い性能を持っている。
ただし、装備にスペースを取られたことで居住性が犠牲になり、艦隊将兵からは不評があった。
後に、船体延長の大改装で居住性を大幅に改善する事になる。
なお、建造においては、順調に伸展と続けるアメリカのダニエルズ・プランに対抗するため急がれ、日本戦艦としては建造期間の記録を塗り替える突貫工事が行われた。
また、「長門級」同様に太平洋戦争前に大規模な改装工事を受けて装いを一新し、アメリカの「サウスダコタ級」に対抗可能な防御力を持つ高速戦艦として活躍している。
※注釈:
同クラスも、「長門級」と同様に日米激突までに近代改装されます。
改装時期は、戦争に間に合わせるためにも大改装は長門級と同じになります。
スペックの状態は第一次大改装後ですが、元の姿は史実の計画と全く同じです。
近代改装により、この戦争では最も近代的な姿をしています。
ただし、改装すぐにアメリカとの戦争が始まるので、開戦当初は練度に不安が残っているかも知れません。
■赤城級巡洋戦艦
天城 一九二三年 建造中に大破・解体
赤城 就役 一九二三年一〇月(三〇年改装)
愛宕 就役 一九二五年一月(三〇年改装)
高雄 就役 一九二五年四月(三一年改装)
基準排水量:四三〇〇〇t(就役時:四一二〇〇t)
全長:二五二・四m 全幅:三二・二六m
機関出力:十三万一二〇〇馬力
速力:二九・五ノット(就役時:三〇ノット)
主砲:四一センチ(L四五)二*五
副砲:十四センチ(L五〇)一*一六
舷側装甲:二五四ミリ(十二度テーパー)
主甲板装甲:九五ミリ
八八艦隊における、最初の巡洋戦艦。
加賀クラスと同じ攻撃力を持ち、防御力も実質的には長門級を上回るものが施された、巡洋戦艦とは名ばかりの実質的には高速戦艦である。
最大の特徴は、日本戦艦で初めて三〇ノットの速力を実現したことで、その俊足と戦艦としても十二分な能力を兼ね備えた本級は、日本の艦隊決戦ドクトリンが生み出した寵児と言っても過言ではないだろう。
能力的には、ライバルとして米国のレキシントン級よりも英国のフッド級が筆頭に上げられる。
第一次太平洋戦争までに一度改装工事を受けており、主砲塔装甲及び甲板装甲の増厚、艦橋構造物の追加、高角砲の搭載、航空機運用区画設置などの改装工事を受けている。
このため排水量が増加し、速力が若干低下していた。
だがこの改装により、いっそう高速戦艦化したと言えるだろう。
なお、バルジの装着は行われておらず、若干喫水が下がっている。
また、船体に余裕があった事から以後何度も改装工事を受けることになり、特に「赤城」はテストベット艦として有名になっている。
なお、関東大震災により破棄せざるを得ないほど損傷した「天城」は、解体されるも多くの部品が後に建造された艦艇に流用されており、その主砲は沿岸防衛の切り札として長く対馬海峡で睨みをきかせる事になる。
※注釈:
計画及び就役時は、史実と同じになります。
ですが、就役して一〇年たったばかりなので、まだ大規模な近代改装は行っていません。
装甲を張り足したり、水偵を搭載する設備を増設したり、艦橋の構造物が若干増えている程度です。
ただ、関東大震災は一九二三年なので、史実のままだと「天城」が大破したのは全くの謎となってしまいます。
そこで「天城」の建造は「新設された」横須賀第六ドックで完全なドック建造とされるも、艤装中に大震災に遭遇。
そこで大きな損傷を受けて破棄された、とします。
なお、太平洋戦争時は本格的な近代改装前なので、史実の「長門級」のように第一煙突の誘導煙突の形の違いが、姉妹達を見分けるチャームポイントとなっています。
■紀伊級戦艦
一九二二年頃建造開始
紀伊 就役 一九二六年二月(三二年改装)
尾張 就役 一九二六年六月(三二年改装)
駿河 就役 一九二七年九月(三二年改装)
近江 就役 一九二七年六月(三二年改装)
基準排水量:五〇五〇〇t(就役時四八〇〇〇トン)
全長:二七四・〇m 全幅:三五・四m
機関出力:十五万馬力
速力:二八・五ノット
主砲:四六センチ(L四五)二*四
副砲:十四センチ(L五〇)一*十六
高角砲:十二・七センチ(L四五)二*八
舷側装甲:三三〇ミリ(一五度テーパー)
主甲板装甲:一二七ミリ
世界初の18インチ砲を搭載した戦艦である。
(英フィーリアスは、正確には戦艦ではない。)
初期の八八艦隊計画案では、計画を急いでいた事もあり「赤城級」の改良型とされていたため、アメリカ合衆国が建造しつつある「サウスダコタ級」に対抗が難しかった。
そこで大戦の影響による計画の遅延に伴い、同時期に設計が進んでいた十三号艦級をタイプシップとして設計を新たにして計画・建造された。
外見は長門級を一回り大きくしたようなイメージを受けるが、本級の最大の特徴は巨大な船体に装備された世界最強の破壊力を誇る主砲と強靱な装甲、そして巡洋戦艦譲りの俊足にある。
また、船首は日本戦艦で初めて球状構造が採用され、以後日本戦艦の全てに採用されている。
運用実績は極めて良好で、日本海軍の象徴として長らく君臨し、太平洋戦争など実戦でも大いに活躍している。
なお、太平洋戦争勃発までの一九三二から三三年の間に全艦に改装工事が施され、赤城級同様に主砲塔装甲及び甲板装甲の増厚、艦橋構造物の追加、高角砲の搭載、航空機運用区画設置などの改装工事を受けた。
さらにバルジの装着も行われたため排水量が増加し、速力も若干低下していた。
そして開戦当時世界最大の戦艦となっている。
※注釈:
このクラスを作り出すあたりで建造計画自体が遅れ始めます。
また、軍縮会議も締結されています。
さらに国力増大に伴う技術上昇を踏まえて計画そのものを変更しました。
このため、史実の「十三号艦」に準じる事でアメリカのサウスダコタ級に十分対抗できるよう変更しました。
このため、それまでの八八艦隊計画艦とは次元の違う強力な艦艇となります。
ただし、史実の基本計画のままだと、主砲を安定して使うには艦幅が狭いので、少し余裕を持たせた艦形へと変更しました(これでもまだ狭いのだが)。
他はおおむね史実の十三号艦と同じになります。
また、史実と同じ工業力だと四六センチ砲を量産できるか難しいのですが、この世界では工業力も大きく進歩させているので問題なしと判定しています。
なお、「紀伊級」は艦隊旗艦を務める事が求められるため、その分艦橋構造物が多く設置されています。
また太平洋戦争時の状態では、天城級のようにカタパルトが装備されたり若干上部構造物が改造されています。
■富士級巡洋戦艦
一九二四年頃建造開始
富士 就役 一九二九年一〇月
阿蘇 就役 一九二九年八月
雲仙 就役 一九三〇年八月
浅間 就役 一九三〇年一〇月
基準排水量:四八〇〇〇t(四九六〇〇t)
全長:二七四・〇m 全幅:三三・四m
機関出力:十六万六〇〇〇馬力
速力:三〇ノット
主砲:四六センチ(L四五)二*四
副砲:十四センチ(L五〇)二*八
高角砲:十二センチ(L四五)二*四
舷側装甲:三〇五ミリ(十五度テーパー・実際は三三〇ミリ)
主甲板装甲:一二七ミリ
同クラスの最大の特徴は、世界最大の巡洋戦艦という事になる。
「紀伊級」をさらに発展させた性能を与えられており、名実共に八八艦隊最強、そして世界最強と言っても過言ではない能力を与えられている。
巡洋戦艦として三〇ノットを発揮する能力と、紀伊級と同等の防御力が与えられており、その能力はライバルであるアメリカのダニエルズ・プランの戦艦群を圧倒している。
このため缶圧及び機関の強化が施され、艦橋構造物の軽量化のために塔型艦橋と砲塔型副砲を日本戦艦で初めて採用している。
ただし、四六センチ砲を搭載していながら、それに似合った防御力とは言えず、唯一の欠点とされている。
そう言う意味では巡洋戦艦だが、全ての基準値が高すぎたため、相対した敵に対して問題が発生した事はなかった。
※注釈:
紀伊級戦艦での説明にもある通り、史実の十三号艦から若干改訂されています。
また、三〇ノット発揮のために機関出力が強化されたり、その他副砲を砲塔化するなど新装備を搭載するなど、「紀伊級」から細々とした改良がされています。
特にボイラーと機関は三〇ノット発揮のため、サイズは同じながらより強力なものが設置されています。
また、この時期建造された史実英国のネルソン級に当たる艦を参考として、この時点で日本の戦艦も塔型艦橋を採用しているとします。
(※この世界では、日英同盟は保たれています。)
これらの改良により公称四万八千頓ですが、実際は五万頓近い条約違反の高速戦艦となります。
ですが、お約束として対外的には四万八千頓で装甲を犠牲にした巡洋戦艦とされています。
ばれたらアメリカに悪し様に罵られる事でしょう。
もっとも、「長門級」などとは次元の違う強力な高速戦艦で、いったい何がどう巡洋戦艦なのか問いただしたくなる存在です。
多分三〇ノットを超えれば巡洋戦艦なのでしょう(笑)
■葛城級巡洋戦艦
一九二六年頃建造開始
葛城 就役 一九三一年四月
基準排水量:四八〇〇〇t(四八五〇〇t)
全長:二七四・〇m 全幅:三三・四m
機関出力:十六万馬力六〇〇〇馬力
速力:三〇・五ノット
主砲:四一センチ(L四五)三*四
副砲:十四センチ(L五〇)二*八
高角砲:十二・七センチ(L四五)二*四
舷側装甲:三〇五ミリ(十五度テーパー)
主甲板装甲:一二七ミリ
八八艦隊計画最後に就役した大型戦艦である。
計画時は、十七号艦と呼ばれた。
位置的には地震で大破、建造中止になった「天城」の代艦であり、軍縮条約でも認められた枠内での建造となっている。
全く新規に計画・建造されたため、新たに「紀伊級」の船体設計がタイプシップとされた。
また単艦での建造だったため、各種の実験的装備が施されている。
最大の特徴は、四一センチ砲が三連装でまとめられている事にある。
これは日本海軍では初めての試みで、運用開始当初は機械的故障に悩まされた。
上部構造物の多くが富士級と同じなので、遠目には「紀伊級」「富士級」と大差なく、特に「富士級」と酷似している。
しかし、他の艦の主砲が全て連装である事から非常に目立つ存在となった。
太平洋戦争では第二艦隊の中核(旗艦)として活躍し、日本海軍における高速戦艦としての完成型として知られている。
また、三連装砲塔の採用は、後に誕生した日本戦艦に大きな影響を与えている。
※注釈:
さて、八八艦隊のどん尻は、「天城」の代艦として計画された、全く架空の存在です。
ですが、いくつか守るべきルールがあります。
まず、この世界の軍縮条約に則り排水量は48000頓以下。
「赤城」などの巡洋戦艦群と共同行動するために三〇ノットの速力を発揮し、四五口径の四一センチ砲を搭載する必要があります。
そして攻撃力維持のため、唯一の三連装砲塔を装備した戦艦となります。
さらに、多少なりとも量産効果を期待したいので、紀伊級をタイプシップにします。
このようにかなりの重戦艦ですが、おそらく本来建造されたであろう十三号艦に一番近い姿なのではと思います。
■蒼龍級航空母艦
蒼龍 就役 一九三三年十一月
基準排水量:三五〇〇〇t
全長:二七四・〇m 全幅:三三・四m
機関出力:十六万馬力 速力:三三ノット
主砲:二〇・三センチ(L五〇)二*三 一*六
高角砲:十二センチ(L四五)二*六
搭載機:六〇機(補用六機)
舷側装甲:一五二ミリ(十五度テーパー)
主甲板装甲:七六ミリ
アメリカのヨークタウン級に対抗するために計画・建造された、日本初の大型空母。
単艦での建造で、大型空母の建造経験がなかったため実験艦的要素が強い。
建造に際して参考とされたのは、対向者の米国の空母でなく、当時同盟国だった英国のフェーリアス級だった。
このため本級は、アイランド型の艦橋を持ちながらも、全通の飛行甲板は持っていない。
その代わり、さらに前線での活動が想定されていたので、空母としては破格の装甲と砲撃力が与えられている。
つまり、一種の航空巡洋艦であった。
このため、航空機搭載能力は大型艦の割に小さな物となってしまった。
しかし大型の艦を用いた事から、複葉機を用いる分には問題は発生せず、太平洋戦争での運用実績も良好だった。
世界初の空母同士(艦載機同士)の戦いを演じ、勝利した事でも知られている。
なお、後に何度も改装され、長らく運用された。
※注釈:
史実の蒼龍原案の航空巡洋艦が、現実的に修正されて建造されたものです。
数値は実際の数値として、妥協しうるところまで変化させています。
(ある程度装甲化されているのを忘れないでください。)
船体設計には、量産効果を期待して「紀伊級」のものを流用していますので、八八艦隊にとっては十八番目の異形の姉妹とも言えます。
このため掲載しました。
そして見た目は、完全なキマイラ、鵺です。
主砲を14インチや16インチにしなかったのはせめてもの情けですが、ドイツ海軍などが欲しがりそうな艦に仕上がっています。
もちろん、戦艦に改造したりはできませんし、甲板がひっくり返って大砲が出てきたりはしません(笑)
後に近代改装され、史実の加賀+赤城のような重厚な正規空母か、装甲空母に生まれ変わります。
※その他の艦艇の注釈:
「金剛級」、「扶桑級」、「伊勢級」各戦艦のどれもが「長門級」戦艦に前後して大改装が施されます。
理由は、戦艦戦力でアメリカに数で劣る点を質で補うためです。
ただし、史実のものとは少し違い、どれも八八艦隊の大型戦艦の俊足に合わせるため、主に速力面での向上を目指した計画が立てられます。
また、八八艦隊という大型戦艦群が存在するため、ワークホースとしての立ち位置を求めた改装が行われます。
大量の主力戦艦が存在する世界なので、砲撃戦能力に特化するより使い勝手が求められるからです。
このため「金剛級」は、この時点で三〇ノット発揮が可能の巡洋戦艦としての姿が求められます。
「扶桑級」、「伊勢級」の双方とも機関の換装と艦尾の延長工事を受け、どちらも二八ノット級の高速が発揮出来るよう改装が施されています。
八八艦隊が存在するのに史実と同じ改装が施されるのは不自然なので改訂しました。
この世界の聯合艦隊が求めるのは、大量の艦艇を有機的に運用する徹底した機動戦です。