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釣りで世界は救えますか?  作者: ぬももん
1/1

プロローグ

面白くなるかはわかりません!

書き溜めは無いのでゆっくり更新して行きます。


 9月の三連休。

 僕は友達2人と伊豆半島に釣りをしに来た。

 電車を乗り継いで2時間ちょっとのいつもの漁港。いつものように人は少ない。

 秋はアオリイカや青物がよく釣れる時期だから人は多いだろうと予想していたけど、その予想も外れたようだ。

「おおー!貸切じゃん!」

 とーやが嬉しそうにしている。

 とーやとあっくんは小学4年生からから中学3年までずっと同じクラスだったせいか、高校になった今でもよく遊んでいる。

「俺はアオリ狙いでエギ投げるけど、お前らは?」

 あっくんが僕らに訊く。

「うーん、僕も最初はそうしよっかなー」

 僕は最初からエギングをするつもりでいたからそう答えた。

「じゃあ、俺はトップで青物狙うよw」

 とーやは冗談のように言うが、彼は前にここで70センチのヒラマサをあげている。

 各々仕掛けを作る。

 まだ初秋だからあまり大きなのはいないだろうと思い、僕は2.5号のエギを使うことにした。

 一応、青物用のルアーもロッドも持って来てはいるけど、それは夕まずめに使うとしよう。

 仕掛けができたら早速堤防の先端付近まで行き、キャストする。着底させたら3、4回しゃくって、また着底させる。

 これを繰り返していると、

「あー、秋が来たんだな…」

 思わず声に出してしまう。

「そうだな。去年は勉強が忙しくて来れなかったけど、それまでは毎年ここに来てたもんなー」

 とーやも懐かしそうに呟いた。

 昔(とは言っても2年前のこと)を懐かしんでいると、

「おお!キタキタ!」

 どうやら無言だったあっくんに早速ヒットしたようだ。

「400gあるかないかくらいかな。」

 この季節でそれだけあれば十分な大きさだ。

 僕の竿には全くアタリはない。

 そう思った矢先、糸がスーっと水中へ入っていく。

 軽くアワセる。

「僕にもキタ!」

 これだから秋はたまらない。

「チッ、釣れてないのは俺だけかよー。俺もエギングしようかな」

 とーやが悔しそうに言う。

 今日はどうやらアオリの日のようだ。

 僕は群れを逃すまいと、釣ったアオリを針からすぐに外して、すかさずもう一投する。


 僕らは釣りに熱中しすぎていて気づくことができないでいた。

 海というのは危険が付きまとうものだ。

 自然というものは時として人間に恐ろしい牙を剥くことがある。

 天気予報では今日の天気は晴れだと言っていた。降水確率は10%。


 雲行きはとっくに悪くなっていた。

空は黒い雲で覆い尽くされている。

急に雨が降り始める。

雷が鳴る。

「さすがにやばいんじゃないか?」

「そうだな、一旦撤収しよう」

「あと、一回だけ投げさせて!」

 あと一杯くらい釣る時間くらいはあるはず。僕はそう思った。

「俺たち先に雨宿りしてるから、すぐ来いよー!」

「うん!」

 幸いにも風がほとんどないから、雨が降っていてもラインからは確かに感触が伝わって来る。

 着底、しゃくる、落とす。ラインが一気に引き込まれる。

でかい!確かに感じるその重さはとても初秋のアオリの大きさではない。

竿を立てる。

その瞬間…


 ドガァァァァァン


 痛みなんて感じなかった。

ありとあらゆる神経が麻痺する感覚。

何が起きたのかはなんとなくわかった。雷だ。

次の瞬間にはもう意識はなかった。

読んで下さったこととても嬉しく思います。

ゆっくりですが続きも書いていこうと思うのでぜひご一読ください。

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