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巨人の黄昏  作者: RAMネコ
5/10

4機目『ナナフサ』

 クマだ。

 クマがいた。

 モコモコとした金属の肌をもって、直立二足歩行をするクマ。 

 手足と首の張りで、星型になっているような形に見えた。

 ヒトデクマにそっくり、な気がした。

 そのヒトデクマの姿に似るロボットは、豆菓子を売り歩いていた。

 ハーリンテン少年は、豆菓子を一つ買った。


「まいどあり」

「どうも」


 ナナフサ、という機巧装甲服だ。

 ロボットの動力であるスライム──粘体筋肉──を人間サイズのものに利用している。

 筋肉的補助があるのだ。

 ナナフサを着れば、どんな子供でも大人を負かすだけの力をもてた。

 制御は極めて単純な、肉体追従式。

 右手を上げれば、そのようにスライムは動いてくれる。

 分類上は一応、ロボットの一部だ。

 装甲を排した民間用ナナフサは、ハーリンテンのいた村でもよく見かけた馴染みのあるロボット。

 畑を耕したり、木を切ったり、一家に一台のありふれたものだ。

 働きものだ。

 ロボット万博でも、色んなお仕事をやっているナナフサは沢山いた。

 屋台を引くナナフサ。

 迷子を探すナナフサ。

 中身のないナナフサ。

 同僚を叱るナナフサ。

 疲れ果て倒れたナナフサ。

 風船をくくりつけられたナナフサ。

 子供におちょくられるナナフサ。

 殴り合うナナフサ。

 踊る集団のナナフサ。

 ハーリンテンは、そんなナナフサたちを、豆菓子を食べながら見ていた。

 今日は平和なのだろう。

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