三話 耳の正体
これは全年齢対応 (のハズ)です!しかし、あくまでも自身が思っているだけであり、他の人からすれば、きつい表現などが含まれている可能性があります。ご了承ください。無理せず読んでください!
朝食を終わらせ、申し訳ないがイアから帽子を借り、自身も帽子を深くかぶる。ハクは麦わら帽子みたいな帽子のつばが一周しているものをかぶる。僕はキャップとか呼ばれてる帽子をかぶる。
理由は猫耳を隠すため、もし写真で撮られるとまずいためだ。
ハクの尻尾に関してはジーパン履いてごまかす。本人が痛そうにしているが、よくわからない。
車は8人乗りの大きいタイプ。6人(人外含む)が乗っても問題ない。
車の中にて
「困ったなー、こんなことなるなんて、あとモフらないでって!」
「だめじゃないかケントよ、そんな可愛らしい姿見せたらこうやるしかないでしょ。」
「ちょ、アイナぁ、いい加減にしないとトゲアリトゲナシトゲトゲの解剖標本取り上げるよ!」
「あ、それはだめッ。せっかくレア物の標本もらえたから部屋に飾ってたいの!」
「どこに飾ってるんだよ、いつお前の部屋に来てもそんな標本飾られていないけど?」
「あれとは別に標本部屋があるんだよー、5年前に投資成功してお小遣い兆まで増えたから新たに部屋作ってもらったの♡」
「どんな投資したら兆まで増えるんだよ。」
「たまたま5000株1円の株みっけたから全財産十万円を投資、明日に価格が一株5000円になったから、」
「んで5億株を売ってやったのか、投資方法としては最悪だな。」
「会社はその後バタンキューだったけど訴えて見事ゲットって感じ。」
「よくできたな。」
そんな馬鹿みたいなホントの話はおいておき、病院に着く。
[ X ]
「これは、獣人症か複耳症、あるいは融体症です。全て治療困難の代物です。」
どうやら問題が発生している。もちろん病気についてはとてつもない知識量で全てある程度は知っている。
「まず、融体症から、これは遺伝性のものであり、祖先に動物がいれば間違いなくこれです。」
「祖先には動物なんていなかったはずです。」
父さんが答える。しかし、
「この病気はうまれてすぐ出るもの、その可能性はないでしょう。」
融体症は生まれたらすぐわかる。この可能性はないとわかる。祖先なるべく覚える父さんの知識が無駄になってくる。
「そして複耳症に関しては後発性ですが、猫のような耳は珍しく、増えたほうの耳は検査するべきです。もし異常があれば取り除く必要があります。」
複耳症はがんのリスクがとても高く、治療には保険適応でも3億は必要だ。
「最後に獣人症については、ペットと幼少期に10年以上生活してると極稀になる病気、メカニズムも不明で妙に安定しているので治療は保険適応外に当たります。」
一番危惧していたのがこの獣人症。保険適応外で完璧な治療は不可である。隠すだけでも30億かかるし、複耳症のようなことをしても再生の可能性がある。前例も少なすぎて、現在3人がかかっていると聞く。
「しかし、これに関しても、確信できません。この病気はペットにもかかるものです。後ろの子が元ペットであれば獣人症です。」
「ケントー、ハクがペットだったのは知っているよねー?」
「そうだけど、」
ハクがいつものようにと僕の膝に座る。
「つまりこういうことです。」
「それで、どうしますか。あなたには隠して生きるか、耳を切除するか、隠して生活するか。」
家族見つめ合う。
流石に借金してでも切除したいケント。
モフりたいので隠してほしいイア
貯金には600万円ぐらいしかないと断りたい母。
運命に逆らわないがモットーの父
可愛いのでそのままでいてほしいアイナ。
どんな話かわからないハク。
「借金してでも切除したいけどどうかな?」
「「「「だめ!」」」」
「だめーっ。」
絶対についたままにしてほしい4人とよくわからないがみんなに合わせるハクがいた。
結局ケントはそのままの姿になってしまう。
[ X ]
いま憂鬱だ。そんな気分に関係なく、とりあえず学校に連絡する。
「もしもし、市川先生いませんか?」
『僕がそうだけど、何あったのケント、未解決問題解けたか?』
「そのために時間を取らせることはありません。」
『急に敬語になんないで。安心しろ、そのときも時間開けるから。』
「そーじゃなくて、獣人症になりました。」
『なんでそんな病気かかるんだよ、んでどうするの?』
「学校通うときに帽子の許可をください。」
『まあ、許可出さず素で言ってこい。指導の先生には言っておくから。』
「違うって、そうじゃないって、」
『仕方がない、校則に帽子をかぶるなってあるけどがん治療限定のみ例外だからな。』
「校則でがん治療の言葉が出るとは思わなかったよ。まあとりあえずあさってにどうなっても知りませんからね!?」
『かわいいのにその姿は全校に伝わるのも時間の問題だ。まあ頑張れ。』
どうやら許可はもらえない。がん治療のみ例外のもどうなのか、他にも薬の影響で脱毛する病気あるんだけど、仕方がない。あさっての朝教室が終わるのは目に見える。
ハクは多分10才ぐらいなので、いや、基礎知識もなく小5になるのも違うから、とりあえず勉強させよう。昔の教科書(落書きなし)を取り出して、色々教えてあげないと。
↱⇄↲
のほほんといつものくらしから一変して人の姿になり、変なかんじがする。
「さむーい」
体毛がうすくなり、全身さむいのだ。そして体のおもさが何倍もふえておもいとかんじている。
なので、言ってみた。
「ねーねーけんとぉ、さむいからふく、だっけ?それかってー!」
「イア?ちょっと五万ぐらいわたすからハクのふく買ってきて!」
「残りはもらっていいんだよね?」
「よさんは5万ってだけだ。べつで3万わたす。」
「では、ハク?行くわよ?」
「え、えええぇぇ!」
わけがわからずイアにつれまわされる。
[ X ]
ここでふくを買うらしい。
「こんなのどうかな?」
見たのはまっしろなワンピース、だっけ?とりあえず着てみた。
「じゃん☆」
「似合ってるねー。」
しちゃくしつのうしろを見るとそこには白いスカートに麦わらぼーしみたいなものをかぶったすがた。スカートからはちょっとだけしっぽが出ている。どこかで見たことあるすがただとおもったけどおもいだせないのであきらめる。
よーし次だ!
ちょっとだけ大変だったけど楽しかった時間をかんじる。
[ X ]
「つかれたーぁ。」
ケントのひざ?だっけ、足の上によこになる。
↱⇄↲
いま動けない状況になった。ハクが膝の上に横わたる。いつものように頭を撫ぜても反応がない。つまり寝たんだ。
「イア?服って何着買ったんだ?」
「上下下着含めて40着ぐらいだよ。ちょっとだけ予算オーバーだけどいいもの見せたから追加請求しないよー。」
「じゃあこれ。」
「ありがとねー、これで新しいもの買ってくるねー」
「それで、イアさん。こいつどうする?」
「あなたに任せるね、いっつもくっついてるんだから責任よろしくね。」
ウインクして任された。とりあえず膝からハクを剥ぎ取り、ベットの上に乗せた。
その時、ハクが僕を抱きついた。ベットの上でだ。
「しゅーぅ、きーぃ♡」
寝息と共に好きだと伝えられた。とりあえず、こう言ってやる。
「僕だって好きだよ、こんなかわいい子を見たら誰だって嫌いになんないでしょ。」
そう耳元でささやくと、ハクは倒れてしまう。満足そうな顔をしている。
その隙に僕は部屋を出て、リビングへと戻る。忘れていたのだが、リビングには...
「ケントくーん、ちょっとそんな可愛い姿見せるならちょっとこっちに来てねー♡」
悪寒がしたので逃げようとする。しかし奴の足は早かった。
「あっあっぁあ!?」
「ちょーっと付き合ってね?」
「ちょ、まて、色々聞きたいことが、あっぁあっあ」
その後、大量にモフられてしまう。アイナはスッキリしたように抱いて寝てしまう。出っ張ってるものは大きいので、柔らかいものを押し付けられたのは当然、こういうのに耐性を持たない僕は失神する。
いかがでしょうか、この作品に関する感想や文句、誤字脱字などはバンバン投稿してダイジョブです。もし面白い・続きを読みたいと思ってくれたらブックマークや下にある(はず)の☆☆☆☆☆の評価も忘れないうちにしてほしいです。
今回、あえてひらがなで表現していたり、子供が話をしているような言葉に言い換えている場所があります。
ハクにはまだ早かったようです。