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SNSから異世界へ  作者: 抹茶
6/19

6話.勇者リーベル・グラニフラ

「カルジュ…!」


止まらない、自分の血を見て、アクロは立とうとした

その時―


「間一髪で、間に合ったみたいだ!」


黒髪の、髪の先の方が水色の、綺麗な顔つきの美女が

アクロの前に立った。


「おまえは誰だ」


カルジュは嫌そうな顔で美女を見つめた


「妾は、リーベル・グラニフラ、だ」


「リーベル!?」


その美女―リーベルが言った言葉にアクロは驚きを隠せない。長命種である、エルフであり、200年前の

魔人混合戦争の終焉に最も携わった、勇者である。


リーベル・グラニフラ

             その人であったからだ。


「妾の事を知っているようだな。妾の特製

 治癒薬をやる。治るだろうよ。予備でもう一本やる

 貴様の姉にもやるといい。ここは妾が抑える」


「感謝いたします、勇者リーベル様」


アクロはそう言い残しその場を去る。


「させねぇよ!」


カルジュはアクロに飛びかかる。


「それはこっちのセリフだ」


そうリーベルが発した途端、カルジュの腕が吹き飛ぶ。


「なぁぁぁぁぁぁ!」


痛みに喘ぐことしかできない、カルジュ。


「再生能力を持たない奴は妾の敵ではない」


雷神滅覇(アルゲース)!」


咄嗟に魔法を繰り出すカルジュ。しかし悲しいかな、

全ては無意味に終わったその雷をリーベルは

八つ裂きにし、ただ空が金に光っただけだった

そしてカルジュの両腕と、両足、首を切られ、

息絶えた。


「ふー。仕事完了かな?」


「勇者リーベル様、私の妹を助けて頂き

 ありがとうございます」


クレアはリーベルの前で頭を下げる。


「私からも礼を言わせてもらいます。」


そしてアクロもクレアの隣で頭を下げた。


「あぁ、これが勇者というものだからね」


リーベルはそう言い残し、その場から消えた


「瞬間移動か?!」


士郎はその光景を見てそう言った。


「低能、うるさい」


「はいすんません」


「ありがとね、君が私を部屋まで連れてくれなかったら

 私も死んでたかもだし」


クレアは舌を出して悪戯っぽい笑みで士郎に笑う


「ただの低能エロガキに礼なんて。クレアのこと触れて

 鼻息荒くしただけでしょうに。気持ち悪い」


「そんなこと思ってねぇよっ!」


「…」


クレアは少し悲しげな顔をした。


「建物も崩壊したでしょ?居場所なんて…」


クレアはアクロに言う。


「サタラペラに会いに行く」


「アクロ!何を考えているの!育ての親…

 サタラペラに会いに行くとでも!?」


「そうよ。クレア」


「なんで!?サテラペラに復讐にでも行くの?!

 何のために」


「ハリュラたちが危ない」


「でも…」


クレアは下を向く


「クレアが行かないなら私だけが行く。

 帝王国が心配なら残ってればいい」


「わかった。アクロ1人では行かせないよ」


「そう言うと思った」


アクロはクレアの決断に蠱惑的な笑みを浮かべた



明日更新予定の6話、早めに投稿します

明日投稿できるかわからないので!


みなさん、風邪に気をつけてください。

また風邪をひいてしまいました...ので…

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