27.悪役令嬢の悪女的企み
コツ…
コツ…
一人の女性が王都にある高級宝石店へと入っていた。
店へ入ったのはジェシカだった。
「ジェシカ様…いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」
ジェシカが店へ入ると女性店主がジェシカを出迎え言った。
「……お願いしている物は完成したかしら?」
ジェシカが店主へ尋ねた。
「はい。完成して今朝届いたところです。」
店主がフッと笑みを浮かべて言った。
「そう……。」
ジェシカはニヤリと微笑みながら言った。
「お品物はあちらへ置いてありますのでどうぞ…。」
店主が奥の部屋を手指して言った。
「えぇ…。」
ジェシカは頷きながら言った。
そしてジェシカと店主は店の奥の部屋へと入っていった。
「こちらへおかけ下さい…。」
奥の部屋に入ると店主がジェシカをソファーへと案内して言った。
「えぇ。」
ジェシカは頷きながら言うとソファーへ腰を下ろした。
「こちらが…ご注文頂いていた物になります…。」
ソファーに座ったジェシカの目の前に店主が一つの箱を置いた。
ジェシカは目の前に置かれた箱の蓋をそっと開けた。
そして…箱の中身を見たジェシカはニヤリと微笑んだ。
「上出来ね…。」
ジェシカがニヤリと笑みを浮かべたまま店主へ言った。
箱の中に入っていたのはシンプルな作りの綺麗な髪飾りだった。
「ありがとうございます…。」
店主はにこりと微笑みながら言った。
「それで…これはどの程度の効果があるのかしら?」
ジェシカが店主へ尋ねた。
「はい…。こちらを身に着けている間は着けている相手は籠の中の鳥…といってもいいでしょう…。見た目はただの髪飾りですので身につける本人も何も疑わずお着けになることでしょう…。しかし…髪飾りを着けている間はこちらが相手を好きに殺める事ができるのです…。それも…どうしようもなく苦しみながら…。」
店主はニヤリと微笑みながらジェシカへ言った。
「そう…。それは…実に素晴らしい効果ね…。さすが闇魔法だけあるわね…。」
ジェシカは不気味な笑みを浮かべて言った。
「この国では魔法を扱っていないのでこの闇魔法に気付く者も居ないでしょう…。この髪飾りを作った魔法使いもこの国の者ではない上に普段は表に姿を表さない者なので足がつく心配もないかと思われます。それと…こちらは魔法がかかっていないそちらと同じデザインの髪飾りになります。」
店主が言った。
「そう…。何から何まで素晴らしいわ…。マダムにお願いして正解だったわ。二つの見た目もまったく同じというのも質が高くていいわね。」
ジェシカは満足気に微笑みながら言った。
「ご満足頂けて光栄です…。ジェシカ様には何かとご贔屓にして頂いていますので。王太子殿下と婚約されましてもご贔屓のほどよろしくお願いいたします。」
店主がにこりと微笑み言った。
「えぇ。」
ジェシカはにこりと微笑み言った。
(これをアイラ様とお揃いにとローズ様に渡してローズ様からアイラ様に渡してもらえば何も疑うことなくお揃いなのが嬉しくてアイラ様は髪飾りを着けるに違いないわ…。)
ジェシカはニヤリと微笑みながら考えていた。
「では…私はそろそろお暇するわ…。」
ジェシカはそう言うと二つの髪飾りを手に持ち店主へ言った。
「かしこまりました…。」
店主がそう言うとジェシカを店の出口まで案内したのだった。
「ジェシカ様…本日はありがとうございました。」
店主が頭を下げながらジェシカへ言った。
「えぇ。こちらこそ…。とても良い品を買えてよかったわ。」
ジェシカはにこりと微笑み言った。
「では…また…。」
ジェシカはそう言うと店の外へ出た。
「はい…。」
店主は深々と頭を下げ言ったのだった。
ジェシカは店を出ると馬車へ乗り込んた。
「お嬢様…お次はどちらに行かれますか?」
御者がジェシカへ尋ねた。
「王宮へ向かって。」
ジェシカが言った。
「かしこまりました。」
御者はそう言うと馬車の扉を閉め馬車を出発させた。
(これで…あの目障りな女の存在を消すことが出来そうね…。)
ジェシカは手に持った箱を見つめながらニヤリと微笑み考えていた。
(考えれば考えるほど…思い出せば思い出す程虫唾が走る…。)
ジェシカは箱をギュッと力を込めて握りながら表情を歪めて考えていた。
(私は…幼い頃より将来は王妃になると決めていた。実際に…王太子妃候補に私が一番はじめに名前が上がると周りからも言われていた…。学園に入学する前からも私は王宮へ足を運ぶ事も多く殿下と顔を合わす事も少なくなかった…。)
ジェシカは昔の事を思い出しながら考えていた。
(王太子妃に相応しい家柄も容姿も私を超える令嬢なんていなかった…。学園に入ってからも女性に対して冷たい対応をとっていた国で人気を集めて女性の憧れでもある殿下も公爵家のヨハネス様も侯爵家のカイル様も最終的には私の魅力に気付くだろうと思っていた。)
ジェシカは更に考えた。
(だけど…カイル様とローズ様はいつの間にか恋人同士になっていた…。あんな爵位の低い家柄の令嬢とだなんて…。でも…カイル様に嫁ぐつもりなどはなからなかったから二人の仲を聞いてもどうでもよかった…。)
ジェシカは考えていた。
(だけど…私の前にあの…小賢しい女…が現れた…。友達を守る為に私の口を挟んできたアイラ・ガルバドール…。あの時ヨハネス様がやってきてあの女を庇い守った瞬間どれだけ不快な気持ちになったか…。あの常に冷静で女性にとても冷たい態度のヨハネス様が女性を庇い助けて…あんな表情をするなんて…。カイル様の妹だと聞いた時は驚いたけれど…そんな事関係なかった…。あんなパッとしない美人でもない女がヨハネス様に守られる事に無性に腹がたった…。)
ジェシカはその時の事を思い出し表情を歪めて考えていた。
(そして…あの日…マダムの店へ足を運んだ時に偶然見てしまったあの光景…。あの女がヨハネス様と殿下と一緒に歩いている姿を…。あの光景を見た瞬間あの女に殺意を覚えた…。ヨハネス様だけでは足りず殿下まで…。殿下の横に立てるのは私だけなのに何故あんな女がと…。)
ジェシカは更に表情を歪ませて考えていた。
(ヨハネス様も殿下も見たこともない程の優しい表情を浮かべてあの女を見ていた…。私には一度向けてくれたことなどない表情を…。)
ジェシカはギリっと歯を食いしばり表情を歪ませて考えていた。
(カイル様からもとても可愛がられて大切にさてる上にヨハネス様と殿下からも気に留めてもらってるなんて…許せるはずがない…。あの女がいる場所は本来私の場所のはずだったというのに…。)
ジェシカは更に怒りを帯びた表情で考えていた。
(あの女に立場を解らせる為にわざわざ忠告までしたというのに…その忠告も無視して変わらず殿下とヨハネス様の近くに居座った…。本来なら各自で選んだ項目以外の項目を選んだ者のところへは行かないのが原則だったのにも関わらず殿下とヨハネス様は別の項目を選んだあの女のところへ足を運んでいた…。)
ジェシカは思い出しつつ考えていた。
(許せなかった…。それだけではなくあの女の手作りの物を迷いもなく手にした…。あの光景を見たとき…あの女なんか消えてしまえばいいのにと強く思った。だから…あの女の友達をだしに使ってあの女の行方をくらまさせたというのに…。あえて崖の方へと誘導させたというのに…。落ちたら死んでしまうと思ったのに…。)
ジェシカは爪をギリっと噛みながら考えていた。
(あの女が行方不明になったと分かった途端にカイル様だけでなく殿下とヨハネス様まで血相を変えてあの女の行方を探し始めた。あんな女一人行方をくらませただけで迷いなく殿下達が動いた…。私はそんな光景を見て心からあの女が崖から落ちて死んでくれている事を願ったわ…。)
ジェシカは考えていた。
(だけど…あの女は戻ってきた…確かに崖から落ちたようだったけど生きて戻ってきた。心から死んでほしいと願っていたのに…その願いは叶わなかった。怪我をして弱ってる女を殿下もヨハネス様もとても心配している表情を見てあの女が生きていた事に腹が立って仕方なかった…。)
ジェシカは更に考えていた。
(あの女が生きていたということはあの女を嵌めようとしていた私が使った令嬢達の事を報告されるだろが私はそんな事で焦りもしなかった。たとえ令嬢達が呼び出されたとしても自分たちが独断でやったと話すだろうと知っていたから。あの令嬢達を使う際に彼女たちには十分に脅しと圧をかけておいたから…。私を裏切ると自分たちがどうなるか十分に理解しているでしょうからね…。でも…予想に反して令嬢達はいつ呼び出されるかビクビクしていた様だけど結局彼女たちが呼び出されることはなかったのよね…。)
ジェシカは考えていた。
(呼び出されなかったのはこちらとしては助かったけれど…あそこまであの女を探していたのに令嬢たちを呼び出すことをしなかったという事は…あの女が令嬢達の話をしなかったのでしょうね…。馬鹿な女だわ…。)
ジェシカが考えていた。
(でも…あの時にあの女が死んでくれなかった事を更に後悔することになるなんてね…。)
ジェシカは表情を歪ませて考えていた。
(まさか…あの女が王妃様にまで会っていたなんてね…。これまで何年も王妃様に自然な感じで気に入ってもらい良好な関係を築こうとやりたくもないご奉仕にも同行させてもらったし王妃様がお好きの花を豪華な花束にして渡したりお茶会に参加したりして努力してきたというのに…あの女は何の努力もしてないのに王妃様と笑いながら二人でお茶を飲んでた…。殿下は王妃様があの女に会っているのを教えてくれなかったし…王妃様も私の申し出を断ってきた…。あれもこれも本当にあの女のせいなのが許せない。)
ジェシカは憎意のこもった目をして考えていた。
(王妃様からご奉仕の申し出を断られて…まさと思ってあの女がローズ様の家に行くと聞いてわざわざローズ様の家に押し掛けてあの女にさりげなしに話を聞いたけど…その時に王妃様はあの女を次のご奉仕に同行させるつもりだとすぐにわかった…。いっそのことその場であの女を殺してやろうかと思うほど感情が込み上げてきてけれど…あの場はどうにか耐えたわ…。)
ジェシカは考えていた。
(それでも…もしかしたらご奉仕には王妃様がお一人で行かれるかもしれないとこっそり教会へ覗きに行ったけれど私の微かな希望なんてあの女の姿を見て一瞬で砕け散ったわ。あの女は王妃様に同行する上に教会まで殿下が同じ馬車へ乗り連れてきてくれたようだった…。私のいるべき場所をすべてあの女が奪っていく…そう思った時には…私はある男へあの女が入っていった小屋を燃やせと依頼していた。古い木造の小屋だから火をつけたら一瞬で燃え上がり逃げ出すのを無理だろうと思うと笑いが止まらなかった。私は適当に男へ謝礼を渡すと小屋に火をつけて小屋が火に包まれだしたのを確認するとその場を離れた。万が一誰かに見られたらまずいと思ったから…。)
ジェシカは考えていた。
(その後…新聞に教会の小屋が火事になった事が掲載されていた。現場検証の結果放火だということ…。そして放火犯は未だに捕まってないということ…。あの火をつけた男は上手く逃げたのだと確信した。そして…あの女も学園に来ていないという事は…あの女は炎から逃げれずあのまま野垂れ死んだなと思った。そう思うだけで笑いが止まらなかったしようやく目障りな存在が消えたと思うだけで肩が軽くなった…。これで…安心して元の自分の立つべき場所が戻ってきたと…。)
ジェシカは考えていた。
(だけど…あの女はまたしても生きていた…。本当にしぶとい女…。あの女のクラスの生徒に探りを入れさせたところあの女は怪我をしたけれど命に別状はないようだった。『どうして死んでくれないの?!』私は頭の中で気が狂いそうになるほど考えた。)
ジェシカはギリっと爪を噛みながら考えていた。
(だから…私はどうすればあの女を確実に私の目の前から葬り去ることができるかを考えた…。その結果…闇魔法というものがあれば相手を苦しませながら死に至らせる事ができることを知った。お父様に闇魔法を扱える者を知らないか尋ねてみたところあの店のマダムが闇魔法を使う魔法使いを知っていると教えてくれたのですぐにマダムへ依頼した。そして…今日ようやく私の手元にこれがやってきた…。)
ジェシカは手に持った箱を見てフッと悪い笑みを浮かべて考えていた。
(今度こそ…本当に私の目の前から葬り去ってやるわ…アイラ・ガルバドール…。)
ジェシカはニヤリと微笑みながら考えていた。
ガタンッ…
その時馬車が止まった。
「着いたの?」
ジェシカが窓を開けて御者へ尋ねた。
「は…はい!到着しました!しかし…。」
御者はジェシカに言われて慌てて応えるとちらりと向かいの方を見た。
すると…ジェシカの乗った馬車の向かいにはレオンが乗った馬車が止まっていた。
馬車の中からレオンが降りてきた。
(え?!殿下…?)
ジェシカはレオンの姿を見て驚き思うと慌てて馬車から降りてレオンの元へと駆け寄った。
「で…殿下…。」
ジェシカがレオンの近くに行くと慌てて言った。
「ジェシカ嬢…一体連絡もなしに何の用だ?」
レオンがとても冷たくジェシカへ言った。
「あ…連絡せず急な訪問申し訳ありません…。急ぎ殿下にお渡ししたいものがありまして早馬を出せずにいました…。」
ジェシカは冷たいレオンの態度に戸惑いつつ言った。
「私に渡したいもの?」
レオンは眉をひそめて言った。
「はい…。こちらなのですが…。」
ジェシカはそう言うと持っていた籠の中から包袋を取り出し優しく微笑みレオンへ差し出した。
「これは…?」
レオンが表情一つ変えず言った。
「あ…これは朝から殿下の為にと私が作ったクッキーです。殿下のお口に合うか分かりませんが…。」
ジェシカは上目遣いでお淑やかに言った。
「………すまないが…それは受け取れない。」
レオンは冷たい目をしてジェシカへ言った。
「えっ?ですが…。」
ジェシカは慌てて言った。
「ジェシカ嬢もわかっていると思うが私は王太子という立場上むやみに受け取ることはできない…。ましてや…王宮の外でなど以ての外だ…。まかさ…ジェシカ嬢はそんなことも知らないと…?」
レオンは淡々と言った。
「い…いえ…。それは存じていますが…殿下の事を思い作ったものですので食べて頂けたらという一心で…私の配慮が足りませんでした…。以後…気をつけます。」
ジェシカは俯き気味に言った。
「そうしてくれ…。私は急いでいるのでこれ以上用がないのであればお引取り願いたいのだが?」
レオンが冷たく言った。
「あっ……。はい…。承知いたしました。今日は…これで失礼致します…。」
ジェシカは何かを言おうとしたがレオンの表情を見てグッと堪えながら手を小さく震わせながら言った。
「あぁ…。」
レオンはジェシカの方すら見ず言った。
「邸まで…急いで戻って…。」
そして…ジェシカは低い声で御者へ言うと足早に馬車へ乗り込んだ。
「かしこまりました。」
御者はジェシカの表情を見て戸惑いながらも言うと馬車を出発させた。
「殿下…受け取らなくてもよかったのですか?」
ジェシカの乗った馬車が見えなくなると専属騎士のロジャーがレオンへ尋ねた。
「君なら自分の大切に思っている女性を傷つける様な相手から貰うものを受け取れるか?実際に君の婚約者のカミラ嬢もジェシカ嬢やその取り巻きの令嬢達に辛い目に遭わされただろう?」
レオンは淡々とロジャーへ言った。
「……それは…無理ですね。受け取れないですね。」
ロジャーは少し考えるときっぱりと言い切った。
「そうだろう?どういう風の吹き回しか知らないが…あのクッキーもどうせ自分で作ったのではなく使用人に作らせたのだろう…。」
レオンが淡々と言った。
(アイラを散々傷つけておいて…アイラの真似でもして私の気でも引こうとしたのだろう…。本当にいけ好かない令嬢だ…。)
レオンはそんな事を考えていた。
「さぁ…令嬢も帰った事だし我々も出発しよう…。」
レオンが気を取り直して言った。
「かしこまりました。」
ロジャーが言った。
※
バンッ!!
ジェシカが馬車の中で思いきり持っていたクッキーの入った包袋を地面に叩きつけた。
「ハァ…ハァ…ハァ…。」
ジェシカは怒りのあまり思い切り地面に叩きつけたので息を切らせた。
(あの女の手作りのものは嬉しそうに受け取るのに私のものは受け取れないですって?!それに…あの私を見る殿下の冷たい目…。)
ジェシカは怒りをあらわにした表情でギリっと歯を食いしばりながら考えていた。
(私がわざわざ朝早く起きて使用人に手作り感をだした様にクッキーを作らせたというのに…手に取らず受け取りもしない…。これも全部あの女がいるからこうなるのよ!!あの女さえいなくればすべて上手くいくのに…。あの女さえ…あの女さえいなければ…。)
ジェシカは何度も地面に落ちた包袋を中身のクッキーが粉々になっても強く怒りのこもった表情で踏み続けた。
そして…ジェシカは邸に着くなり自室へ戻り紙とペンを用意させた。
そして…
"ローズ様へ
先日、行きつけの宝石店でとても素敵な髪飾りを見つけました。
ちょうど同じものが二つありましたので…良ければローズ様とアイラ様でお揃いでお使い下さい。
以前、ローズ様の邸でお茶会をした時にローズ様とアイラ様の二人を見ているとまるで本当に姉妹の様に見えましたのでこの髪飾りを見たときに仲の良い二人にぴったりな物だと思ったのです。
あの日、急にお二人でのお茶会へお邪魔させて頂いたお礼だと思って頂けると幸いです。
ジェシカより"
ジェシカはローズ宛に手紙を書いた。
いかにもアイラとローズの事を思っているかの様な内容の手紙を…。
「この手紙と髪飾りをローズ様の元へと送れば必ずあの女にも髪飾りが渡るはず…。」
ジェシカはニヤリと微笑みながら言った。
「闇魔法のかかった髪飾りをあの女に渡りさえすればこちらのもの…。」
ジェシカは更にニヤリと微笑みながら言った。
そしてジェシカは執事を呼んで髪飾りと手紙をローズの家へ届ける様伝えた。
「一先ず…髪飾りに関してはこれでよしとして…次はあの女に闇魔法を発動させるのはいつにするかと…マダムを通じて闇魔法をかけた魔法使いに闇魔法の発動方法を聞いておかないといけないわね…。頻繁にマダムのところに行き過ぎるのも良くないからやり取りは証拠を消すことができる手紙でのやり取りが一番良さそうね…。」
ジェシカは考えながら呟いた。
「今から…あの女が苦しみもだえる表情を浮かべるを想像するだけで…楽しみで仕方ないわ…。」
ジェシカはクスクス笑いながら言った。
「今に…自分がおかした事がどれだけ愚かな事だったかを思い知るがいいわ…。」
ジェシカは不気味で勝ち誇った様な笑みを浮かべて呟いたのだった…
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