21.悪役令嬢が牙をむく
アイラが王妃メインとお茶会をした数日後…
アイラはローズと学園の裏庭の花壇の水やりをしていた。
ローズが水やりをしていたところに先生の手伝いをしていたアイラが通りローズが一人で大変そうだったのを見てアイラが手伝うと声をかけたのだった。
「アイラ…手伝ってくれてありがとう。助かったわ。」
ローズが優しく微笑みながらアイラへ言った。
「いえいえ…。困ってる時はお互い様ですから。」
アイラは笑顔でローズへ言った。
(あぁ…今日もヒロインの笑顔が眩しいなぁ…。)
アイラはローズを見てそんな事を考えていた。
「何だかそういうところがカイルとよく似ているわね。」
ローズはにこにことしながら言った。
「お兄様とですか?」
アイラは不思議そうな表情で言った。
「えぇ。」
ローズは笑顔で応えた。
「あっ…そうだわ。アイラ…よかったら今度私の家に遊びに来ない?」
ローズがアイラに言った。
「ローズさんのお家にですか?」
アイラがローズへ言った。
「えぇ。アイラと一度二人でお茶を飲みながら話がしたいと思っていたのよ。」
ローズが笑顔でアイラへ言った。
「ローズさんと二人きりでお茶なんてお兄様が拗ねてしまわないでしょうか…。」
アイラは少し困った表情で言った。
(お兄様ったら本当にローズさんの事が大好きだからな…。)
アイラはそんな事を考えていた。
「ふふ…。心配しなくても大丈夫よ。カイルもきっと喜んでお茶をすればいいと言ってくれるわよ。」
ローズは困ったアイラを見てクスクス笑いながら言った。
「そうですか…?では…安心してローズさんのお家へ伺えますね。」
アイラはホッとした表情で笑みを浮かべて言った。
「そうね。では…決りね。アイラの都合はいつなら大丈夫?」
ローズがアイラへ尋ねた。
「ん〜…明後日なら時間が作れそうなので大丈夫です。」
アイラは少し考えたからローズへ応えた。
「明後日……。うん!私も予定的に大丈夫そうだわ。それでは明後日の放課後にこの花壇で待ちあわせしましょう。」
ローズは自分の予定を考えながらアイラへ応えた。
「はい。分かりました。では…明後日の放課後にこの花壇でですね。」
アイラは笑顔で頷きながら言った。
(プリラブMのヒロインと二人きりでお茶を飲めるなんて。前世でプリラブをプレイしてたからかヒロインには愛着が湧いてるのよね。私はモブなのにヒロインとお茶会なんて贅沢すぎるわね。)
アイラはそんな事を考えていた。
そして…その後もアイラとローズは花壇の花の水やりを続けた。
花に水をやるのに集中していた二人は…すぐ側で二人の会話に聞き耳をたてている人物がいた事に気づいていなかったのだった……
※
アイラがローズの家へと訪問する日が訪れた。
アイラは約束通り授業が終わると裏庭の花壇へ向かった。
(あら…。ローズさんはまだ来てないみたいね。)
アイラが花壇へ到着するとローズの姿はなかった。
アイラはローズを待っている間に花壇の花を見ていた。
(それにしてもここの花壇の花は本当に綺麗でよく手入れされるよね。それに花の種類が本当に豊富。前世で見たことのない花も結構あるんだよね。)
アイラは花を見ながらそんな事を考えていた。
(あっ…!この花とこの花を使ってブローチにしたらヨハネス様に似合いそうだな。)
アイラはふと目に入った花を見て優しく微笑みながら考えていた。
(……っ?!?!私ったら何を考えてるのかしら!)
アイラはハッとなり自分が知らず知らずのうちにヨハネスの事を考えていた事が恥ずかしくなり顔を赤くして動揺しながら考えていた。
「アイラ!」
そこへローズがやって来てアイラへ声をかけた。
「あっ…!ロ…ローズさん!」
アイラは動揺したのを隠す様にローズへ言った。
「あっ…。」
アイラはローズと一緒にカイルとヨハネスもいる事に気づき言った。
(ヨ…ヨハネス様?!)
アイラはヨハネスの姿を見て自分がさっきまで考えていた事を思い出しながら考えていた。
「お兄様に…ヨハネス様…。」
アイラがカイルとヨハネスへ言った。
(何だかヨハネス様の顔を上手く見れないわ…。)
アイラはそんな事を考えていた。
「やぁ…アイラ。」
ヨハネスがアイラへ笑顔で言った。
「ヨハネス様…こんにちは…。」
アイラは少し照れ気味でヨハネスへ言った。
「今日はローズ嬢の家に行くんだって?」
ヨハネスが笑顔でアイラへ言った。
「はい。ローズさんに誘って頂いたのです。」
アイラが応えた。
「楽しんできてね。」
ヨハネスはアイラの頭をポンポンとしながら優しい表情で言った。
「え…?あ…は…はひっ……はい…。あ…ありがとうございます。」
アイラはヨハネスの行動に思わず驚き慌てて頬を赤らめながら言った。
(な…何?!頭ポンポンって…。攻略対象者ハイスペックすぎる…!)
アイラはあたふたしながら考えていた。
(ハハ…アイラ照れてるな…。慌ててる姿が可愛いな…。)
ヨハネスはそんなアイラを優しい笑みを浮かべて見ながら考えていた。
そんな二人のやり取りをカイルがじっと見ていた。
「アイラ…帰りは気をつけて帰って来るんだよ?話に夢中であまり遅くならない様にね。」
カイルがアイラへ言った。
「え?あ…はい。分かりました。」
アイラは動揺を誤魔化す様に笑みを浮かべてカイルへ言った。
「カイル…心配しないで。きちんと遅くならない様にアイラを帰らせるから…。」
ローズがクスクス笑いながらカイルへ言った。
「あぁ…。分かったよ。アイラをよろしくな。」
カイルは優しい笑みを浮かべてローズへ言った。
「では…アイラそろそろ行きまょうか?」
ローズがアイラへ言った。
「あ…はい。」
アイラが言った。
「それじゃあ…カイル行くわね。また明日。」
ローズが笑みを浮かべてカイルへ言った。
「また明日。」
カイルも笑みを浮かべてローズへ言った。
「それでは…ヨハネス様失礼致します…。」
ローズがヨハネスへ言った。
「はい。」
ヨハネスは頷きながら応えた。
「では…ヨハネス様失礼致します。」
アイラもヨハネスへと言った。
「あぁ…。またアイラ…気をつけて。」
ヨハネスは笑みを浮かべてアイラへ言った。
「は…はい。」
アイラはコクンコクンと頷きながら慌てて言った。
(何で…ヨハネス様の笑顔を見たらこんなにドキドキするのかしら…。あ〜顔が熱いわ…。)
アイラはヨハネスを見て考えていた。
「では…お兄様行ってきますね。」
アイラはドキドキを誤魔化す様にカイルへ言った。
「あぁ。気をつけるんだよ。」
「はい。」
カイルが優しくアイラへ言うとアイラへは頷きながら応えた。
そして…アイラとローズはローズの家の馬車に乗り込んだのだった。
カイルとヨハネスは馬車が見えなくなるまで馬車を見届けたのだった。
「……ねぇ…ヨハネス。このあと少し時間あるか?」
カイルがヨハネスへ言った。
「??あぁ。特に予定はないから構わないよ。」
ヨハネスは頷きながら言った。
「そうか…。では…帰りにお茶でも飲んで帰らないか?」
カイルがヨハネス言った。
「あぁ。」
ヨハネスが応えた。
そして…カイルとヨハネスはお茶を飲みに王都の街へと向かったのだった。
※
アイラとローズはルボン男爵邸へと到着した。
「わぁ〜素敵なお家ですね。」
馬車から降りたアイラが邸を見て言った。
「そう?ガルバドール侯爵邸に比べたら小さいでしょう?」
ローズは苦笑いを浮かべて言った。
「そんな事ないですよ。十分立派なお家です。お庭も花に囲まれてローズさんの家って感じがしてとても素敵です。」
アイラは目を輝かせながら言った。
(プリラブMはゲームだったのもあってヒロインの家は多少は出てきたけどここまで鮮明ではなかったし実際に見れて感動だわ。)
アイラはそんな事を考えていた。
「ふふ…。カイルもうちへ来た時に庭を見て今のアイラと同じことを言ってたわ。」
ローズはアイラの言葉を聞きクスクス笑いながら言った。
「え?お兄様もですか?」
アイラは少し驚き言った。
「えぇ。やっぱり兄妹ね。」
ローズは笑顔で言った。
「そうみたいですね。」
アイラも思わずに笑みを浮かべて言った。
「お嬢様!」
そこへ執事が家の中から出てきて焦った表情を浮かべてローズへ声をかけた。
「そんなに慌ててどうしたの?」
ローズが執事を見て言った。
「あ…おかえりなさいませ…。お客様の前で取り乱してしまい申し訳ございません…。」
執事はアイラの姿を見て慌てて言った。
「いえ…私は構いませんので…。それよりローズさんにお話があるのでは?」
アイラは慌てる執事に優しく言った。
「あ…はい…それが…少し前にバーレン公爵家のご令嬢とそのお連れのご令嬢がいらしてまして…。」
執事は困り焦った表情でローズへ言った。
「え?ジェシカ様が?!」
ローズは執事の話を聞き驚き言った。
「はい…。」
執事は困った表情のまま頷きながら言った。
(え?!ここにジェシカが来てるですって?!え…?どういう事なの?!)
ローズ達のやり取りを聞いたアイラは驚いた表情で考えていた。
「…分かったわ。今日はお父様達は不在だったわよね?一先ず私が対応するわ。」
ローズは少し考えたから執事へ言った。
「はい…。かしこまりました。」
執事が言った。
「アイラ…ごめんね…。私もよく分からないのだけどバーレン公爵家のジェシカ様が来ているみたいだから先にジェシカ様の対応をしてもいいかしら?」
ローズは申し訳なさそうにアイラへ言った。
「はい。それは構いませんので気になさらないで下さい。」
アイラは慌てて言った。
「ありがとう…。では…アイラを一先ず客間へ案内してあげてちょうだい。」
ローズが執事へ言った。
「かしこまりました。」
執事が言った。
そして…ローズが応接室に向かうとアイラは執事に客間へと案内された。
アイラは客間のソファーへと腰を下ろした。
(一体何がどうなってるの?!どうしてジェシカがローズさんのところへ?もしかして…私がストーリーを進めてない部分のプリラブMのミッションだったりするわけ?!)
アイラは一人考えていた。
(となると…私が進めてないストーリーってことになるからどういう流れになるのかがまったく分からないわ…。)
アイラは困った表情で考えていた。
(となると…今ローズさんとジェシカが同じ空間にいるには危険じゃないの?!)
アイラは考えながらハッとなった。
その時…
コンコンッ…
ガチャ…
「アイラ…お待たせしてごめんね…。」
ローズが部屋に入ってきて言った。
「大丈夫です。それより…ジェシカ様は何の用があってここへ来られたのですか?」
アイラがローズへ尋ねた。
「それが…前々から私と話をしたいと思っていたらしくてこの近くを通ったので私とお茶でもと思い寄ったみたいなのよ…。」
ローズは困った表情でアイラへ説明した。
「そう…なのですか…。」
アイラが言った。
(前々から話がしたいと思ってたからってこんなに急に家に訪ねてくる?それにこの近くを通ったというのも何だか嘘くさい様な…。やっぱりこれはミッションで間違いなさそうだわ…。そうなるとどうにかジェシカとの時間を上手くやり過ごさないといけないよね…。)
アイラはそんな事を考えていた。
「それでね…アイラが先約だったからお話は今度にと話したんだけど…それならアイラも一緒にお茶を飲もうと…。」
ローズは更に困った表情でアイラへ言った。
「え?私もですか?」
アイラは予想外の言葉に驚き言った。
(何故…私もなの?!私モブキャラだよ?というより…ジェシカは前のビンタの一件で私を敵だと認定してたんじゃなかったっけ…?)
アイラは意味が分からないという表情で考えていた。
「あまり…乗り気ではなければ私の方から上手く断っておくわよ…?」
ローズはアイラが悩んでるのを見て気を使うように言った。
「え…?あ…いえ…大丈夫です…。ご一緒させて頂きます…。」
アイラはローズに気を使わせしまったと思い笑みを浮かべて応えた。
「そう…?では…アイラも一緒にジェシカ様のところへ行きましょう。」
ローズは困り気味に笑みを浮かべてアイラへ言った。
「はい…。」
アイラは頷きながら応えた。
(本当はあまり乗り気ではないけど…今はお兄様が居ないから私が代わりにローズさんをジェシカから守らないといけないもんね。)
アイラは小さく頷きながら考えていた。
そして…アイラとローズはジェシカが待っている応接室へと向かった。
「ジェシカ様…お待たせ致しました…。」
ローズとアイラが部屋の中へ入るとローズがジェシカへ言った。
「いいのよ…。気にしないで下さい。」
ジェシカはにこりと微笑みながらローズへ言った。
(さすが…悪役令嬢…。綺麗な顔なのに笑顔が何か怖いわ…。)
アイラはジェシカを見てそんな事を考えていた。
「……アイラ様…こんにちは。急にお茶をご一緒させてもらうことになってごめなさいね…。」
ジェシカがアイラの方を向いて申し訳なさそうな表情で言った。
「あ…いえ…。とんでもありません。」
アイラは笑みを浮かべて言った。
(ジェシカの横にいる二人は私がビンタされた時にジェシカと一緒にいた令嬢たちね…。)
アイラはジェシカの横にいた令嬢をチラリと見て考えていた。
「あ…そうだわ…。以前アイラ様にしてしまった事本当にごめんなさいね…。こんな形で謝るのもどうかと思うのですけど許してもらえるかしら…?」
ジェシカは申し訳なさそうな表情でアイラへ言った。
「はい…。もう…終わった事ですので。」
アイラはあえて笑みを浮かべて言った。
「……そう?ありがとう。アイラ様はお優しいのね。」
ジェシカがにこりと微笑みながらアイラへ言った。
「いえ…そんな事はありません…。」
アイラは慌てて応えた。
「あの…そろそろお茶会を始めませんか?今日は庭でお茶を飲もうと思っていますのでご案内します。」
ローズが空気を割って笑顔でジェシカ達へ言った。
「……えぇ。そうですね。では…ご案内よろしくお願いしますね。」
ジェシカはローズに言われるとにこりと微笑みながら言った。
そして…アイラ達はローズの案内で庭にセッティングされていた場所へ行き椅子へ座った。
そして机の上にはお茶とお菓子が運ばれた。
そしてアイラ達はお茶を飲み始めた。
「ローズ様とはお話してみたいと思っていたのでこうしてお話出来る機会が出来て嬉しいです。」
ジェシカがローズへ言った。
「その様な嬉しい事を言って頂けるなんて…。ありがとうございます。」
ローズは少し照れた表情でジェシカへ言った。
「ローズ様は…カイル様とは恋人同士という事で学園では有名ですから。」
ジェシカは微笑みながら言った。
「そんな…。そんな大層な事ではありませんのに…。」
ローズはカイルと恋人という言葉を聞いて嬉しそうな照れた様な表情で言った。
「これまで…カイル様は色々なご令嬢達に好意を寄せられてもまったく相手にされませんでしたのに…。カイル様にとってローズ様は本当に特別なのですね。ねぇ…?」
ジェシカは微笑みながら言うと隣の令嬢達にも話をふった。
「はい。本当にジェシカ様の言うとおりです。」
「本当に…。ローズ様は幸せ者ですね。」
ジェシカに話を振られた令嬢達は微笑みながら言った。
「何だか…そんな風に言われる事に慣れてませんので照れてしまいますね…。」
ローズは恥ずかしそうに言った。
(ジェシカはさり気なくローズさんに皮肉を言ってるのね。ローズさんは優しい方だからそれに気づかずでいるけれど…。)
アイラはローズ達の会話を聞いてそんな事を考えていた。
(この様子だとお茶会でジェシカがローズさんに何かを仕掛けてきそうね。あんな皮肉を言うなんてやっぱりジェシカはお兄様を諦めていないということなのかしら…。)
アイラはそんな事を悩みながら考えていた。
(プリラブMとはストーリーが若干違うけどやっぱり悪役令嬢の目的は変わらないって事なのかしら。)
アイラは更に考えていた。
「カイル様とローズ様がご結婚などとなったらローズ様とアイラ様は姉妹になられるのですね…。」
ジェシカがにこりと笑みを浮かべて言った。
「そうなんです。私はアイラと姉妹になれると思うと嬉しくなってしまって。」
ローズは嬉しそうにジェシカへ言った。
「アイラ様も姉が出来て嬉しいのではないですか?」
ジェシカがアイラへ言った。
「え?あ…はい。そうですね。ローズさんの様に可愛くて優しいお姉様が出来るのは嬉しく思います。」
アイラは急に話が振られて驚きながらも笑顔で応えた。
「アイラ…。そんな風に言ってくれてありがとう。」
ローズはアイラの言葉を聞き嬉しそうにアイラへ言った。
「ふふ…。はい。」
アイラも笑みを浮かべて言った。
「……アイラ様はご結婚については考えてはいないのですか?」
ジェシカがアイラへ言った。
「私ですか…?あ…そうですね…私は結婚ついては今は特に考えていません。」
アイラは苦笑いを浮かべて言った。
「……そうなのですね…。」
ジェシカは一瞬冷たい表情を浮かべたがすぐに笑みを浮かべて言った。
(何で私の結婚の話なんか聞いてきたんだろう…。)
アイラは不思議そうにそんな事を考えていた。
「…王太子殿下はそろそろ王太子妃をお迎えになる歳を迎えられますけど…どなが王太子妃に選ばれるのかで話題が持ち切りになるでしょうね…。」
ジェシカがレオンの話題に変えて言った。
「そうなのですね…。」
アイラがジェシカの言葉を聞き思わず言った。
アイラの言葉を聞いたジェシカがアイラをとても冷たい表情で睨んだ。
(え…?)
アイラはジェシカと目が合い一瞬戸惑った。
「…アイラ様はご存知なかったのですか?」
ジェシカはにこりと微笑みながら言った。
「え…?あ…はい。あまりその様な話に関心がなかったので…。無知で申し訳ありません…。」
アイラは苦笑いで応えた。
(さっき…ジェシカと目が合った時…私の事すっごく睨んでなかった…?気のせいか…?)
アイラは戸惑いつつ考えていた。
「あら…そうなのですね。私はてっきり…アイラ様は王太子妃に興味がおありなのかと思っていましたから…。」
ジェシカが微笑みながら言った。
「え?私がですか?いえいえ…その様な事考えたこともありません。」
アイラが慌てて応えた。
(そもそも私はモブだし…ハンドメイドしながらのんびりライフを楽しみたいって思ってるのに王太子妃なんかに関心持つわけないのに…。それにプリラブMでは最終的にローズさんが王太子妃になるのに…。)
アイラはジェシカに言われてそんな事を考えていた。
(……何て…白々しい子なのかしら…。王太子妃に関心がないですって?!関心がない人が殿下と出かけたり王妃様と会ったりするわけ?!大人しい顔をして…。)
ジェシカはアイラの言葉を聞き腸が煮えくり返りそうになりつつ考えていた。
「王太子妃にはジェシカ様が選ばれるに決まってます。家柄…教養…容姿…全て兼ね備えてるのですからジェシカ様以外には考えられませんわ。」
「その通です。ジェシカ様は王妃様と共にご奉仕にも何度も行かれてるのですから。」
令嬢達がジェシカを持ち上げる様に言った。
「あなた方…褒め過ぎですわ…。」
ジェシカは満更でもない表情で言った。
「ジェシカ様は王妃様とご奉仕にも行かれた事があるのですか?凄いですね。」
ローズが令嬢達の話を聞いてジェシカへ言った。
「えぇ。まぁ。数回だけですけどね。とても勉強になりました。」
ジェシカは勝ち誇った表情で言った。
(王妃様に気に入られる様にあんな汚い子供達の相手をしたのだから…。)
ジェシカはそんな事を考えていた。
「と…いうことはジェシカ様が王太子妃となられる日も遠くないということなのですね。」
ローズが笑顔でジェシカへ言った。
「それは…まだわかりませんわ…。」
ジェシカは満更でもない表情で言った。
(いやいや…ヒロインが悪役令嬢を持ち上げてどうするのよ…。プリラブMはそういうストーリーじゃないのに…。)
アイラはローズとジェシカの会話を聞き戸惑いながら考えていた。
(でも…王妃様が言ってた他にもご奉仕に同行したっていうのはジェシカの事だったのね。)
アイラはメインとの会話を思い出して考えていた。
「ジェシカ様も王妃様とご奉仕に行かれたのですね。」
アイラが何気にしにジェシカへ言った。
(…?!も…ですって…?)
ジェシカはアイラの言葉を聞き耳を疑ったかの様に考えていた。
「………あ…そういえばあなた方…ローズ様に花の名前の話を聞きたいと言っていたわよね?」
ジェシカは急に令嬢達をチラリと見て言った。
「え…?あ…はい。そうでした。」
「私達…花に興味があってローズ様に花の名前などをお聞きしてみたかったのです。」
令嬢達はジェシカの目を見て一瞬怯える表情をするもすぐに笑みを浮かべて言った。
「ローズ様…よろしければ彼女たちに庭の花の名前など教えてあげてくれないかしら?」
ジェシカがローズへ言った。
「はい。分かりました。」
ローズは笑顔で応えた。
「ありがとうございます。」
ジェシカは笑顔で応えた。
「では…あちらへ行きましょう。」
ローズは令嬢達へ言った。
「「はい。」」
令嬢達は言った。
そしてローズと令嬢達はお茶会をしている場所から少し移動した場所へと向かった。
(悪役令嬢と二人きり…。何だか気まずいわ…。)
アイラはジェシカと二人になった状況下でそんな事を考えていた。
(でも…ジェシカが直接危害を加えなくてもあの取り巻き令嬢達がローズさんに何かするかもしれないから気が気じゃないわ。)
アイラは更にローズ達の向かった方をチラリと見ながら考えていた。
(私もローズさんたちのところへ行ったほうがいいかな…。)
アイラは困った表情で考えていた。
「何か気になることでも…?」
ジェシカが一人ソワソワしているアイラへ言った。
「え?あ…いえ…。特にありません。」
アイラは急に声をかけられたせいでビクリとなり慌てて言った。
「そうですか…。」
ジェシカが言った。
(ここはあの令嬢達がローズさんに何かしない事を祈るしかないかも…。)
アイラは悩みながら考えていた。
「アイラ様は王妃様とのご奉仕に興味がおありなのですか?」
ジェシカは微笑みながらアイラへ言った。
「興味があるというよりは…孤児達はどんな子たちなのかは気になりますね。ジェシカ様は王妃様とご奉仕をご一緒されたことがあるのですよね?孤児達はどんな様子でしたか?」
アイラが応えた。
(今度…王妃様とご奉仕に行く時の参考に聞いておきたいな。)
アイラはそんな事を考えていた。
(孤児たちね…。)
ジェシカはアイラの言葉を聞きそんな事を考えていた。
「とてもいい子たちばかりでしたよ。皆人懐っこい子たちばかりですし。」
ジェシカが応えた。
(どの子も身なりが汚いというのに私に近づきてきたりして…本当に不快だったわ。)
ジェシカはアイラに応えつつそんな事を考えていた。
「そうなのですね。」
アイラは感心した表情で言った。
(子供達は人懐っこいのか…。良かった…。孤児なのもあって辛い経験などたくさんしてきただろうから警戒心の
強い子達ばかりかなと心配してたげ…。)
アイラはジェシカの言葉を聞きそんな事を考えていた。
「近々…王妃様とご奉仕をまたご一緒したいとお願いしたのですが…残念ながら王妃様もお忙しいみたいでまたの機会にとなってしまい残念です。久しぶりに子供達と会いたいと思っていたましたのに…。」
ジェシカは残念そうにアイラへ言った。
(まさか…王妃様からお断りの手紙を貰うなんてね…。これまではご一緒させて貰えていたというのに。王太子妃候補が選ばれるまでに少しでも王妃様とご奉仕に行き機嫌を取っておきたかったというのに…。)
ジェシカはそんな事を考えていた。
「え…?王妃様がお断りされたのですか?」
アイラはジェシカの言葉を聞き思わず驚き言った。
「??えぇ。でも…また次の機会にお願いしてみようと思っています。」
ジェシカが応えた。
(もしかして…私が王妃様からご奉仕のお誘いを受けたからジェシカを断ったのかな…。)
アイラはそんな事を考えていた。
「でも…私とは……。」
アイラは考え事をしながら思わず小さいな声で呟いた。
「え…?」
ジェシカが思わず言った。
「はい…?どうされました?」
アイラはハッとなりジェシカへ言った。
アイラは無意識に呟いたのかまったく自分が呟いた事に気づいていなかった。
「い…いえ…。何でもありません…。」
ジェシカは誤魔化す様に笑みを浮かべて言った。
「??そうですか…。」
アイラは??という表情で言った。
(もしかして…王妃様は私とお願いを断ってアイラ様をご奉仕に同行させるつもりなの?!だから…アイラ様は孤児たちの事を聞いてきたの?!ご奉仕に行き孤児たちと会うから?!)
ジェシカは内心は腸が煮えくり返りそうになりつつ考えていた。
(……あの日…王妃様とアイラ様が一緒にいたのは既にあの時にアイラ様をご奉仕に同行させる話をしていたの?!だから私を断ったと…?!)
ジェシカはハッとなり考えていた。
(もしかして…本当に王妃様はアイラ様を王太子妃にとお考えなの?!)
ジェシカは表情が歪むのを必死に堪えながら考えていた。
「……アイラ様は王都の街のお店でご自身が作ったものを販売されていると学園で耳にしたのですが次のお休みもお店に行かれるのですか?」
ジェシカはにこりと微笑みながらアイラへ言った。
「いえ…。次の休みは他の予定が入ってしまったのでお店には出ません。あ…商品は店頭に並べてもらうつもりです。」
アイラがジェシカへ言った。
(次の休みは王妃様との約束があるからなぁ…。)
アイラはそんな事を考えていた。
「そうなのですね。アイラ様はお忙しいのですね。」
ジェシカがアイラへ言った。
「いえいえ…そんな事は…。」
アイラは慌てて言った。
(やはり…アイラ様は次の休みに王妃様とご奉仕に行くつもりなのね…。)
ジェシカはアイラの言葉を聞きそんな事を考えていた。
そこへ…
「戻りました。」
ローズと令嬢達がお茶の席へ戻ってきた。
(ローズさん…。取り巻き令嬢達には特に何も危害などは加えられてない様ね…。はぁ…良かった。)
アイラは戻ってきたローズの表情を見てホッとした表情で考えていた。
「花の名前を教えてこられましたか?」
アイラがローズへ尋ねた。
「えぇ。」
ローズは笑顔で応えた。
そんな二人のやり取りをしているアイラをジェシカは物凄い目つきで睨んでいた。
(本当に…許せないわ。殿下やヨハネス様に取り入るだけじゃ飽き足らず王妃様にまで取り入るつもり?!王太子妃に興味なんてありません…みたいな素振りを見せておいて本心では王太子妃の座を狙ってるに違いないわ…。絶対にそんな事はさせないわ。)
ジェシカはアイラを睨みつけながらそんな事を考えていた。
ローズと共に戻ってきた令嬢達は明らかに戻る前よりも機嫌が悪くなっていたジェシカを見てビクビクしていた。
(今に見てなさい…。私から王太子妃の座を奪おうなんて絶対に許さないから…。とことん痛い目を見せてやるわ…。この私を馬鹿にしたことを後悔させてやるわ…。)
ジェシカが更にアイラを睨みつけて考えていた。
アイラはジェシカが睨みながらそんな事を考えているなど気づきもせずローズと楽しそうに会話をしていたのだった。
そして…その後もジェシカはアイラに対して腸が煮えくり返りそうな気持ちになりながらもそれを隠して平然を装いお茶会を続けたのだった…
(あれ…そういえばこのお茶会ってプリラブMのミッションだったはずだよね…?でも…ジェシカも取り巻き令嬢たちもローズさんに特に何も危害なんて加えてないよね。もしかして…私の勘違い…?ん〜前世でもっとプリラブMをやり込んで全てのミッションを把握しとくべきだったな…。)
アイラはお茶を飲みながらふとそんな事を考えていたのだった………
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