2月27日 興味深々
陽菜乃は、興味深々だった。正直、私にとっては忘れたい存在。私のもとからいなくなった匠は、さらに自由になった印象を感じる。まぁ、あれから連絡とってないからわからないけど。
陽菜乃「連絡きたの?」
私 「いや、きてないけど」
どうしても、陽菜乃は気になるみたいだ。どう言えばいいのだろうか?私にはわからない。
陽菜乃「じゃあ、送ったらいいんじゃない?」
私 「なんでよ」
そんなに付き合ってほしいのか?もう、私は存在自体を消したいと心から願っていた。
陽菜乃「だって、匠さんも会いたがってるんだし」
私 「私には関係ないよ」
匠のことをできるだけはぐらかしても、陽菜乃には伝わらない。どうして本当に付き合いたいのか。それはわからなかった。
陽菜乃「もう、そんなにテキトウにしないでよ」
私 「あんたに関係ないでしょ」
今は、できるだけ避けていこう。
陽菜乃「でも、言われし」
私 「いいよ、ほっといて」
陽菜乃「えー」
陽菜乃がどの程度言われたのかは知らない。けど、それをそのまま受け入れるほど私は優しくない。
私 「あんなの相手にしてたら、大変だよ」
陽菜乃「でも、次こっちにいつ来るかわかんないよ」
次にいつこっちに来るかなんて、知らないよ。深いため息が出てしまった。
私 「別に会うなんて言ってないから」
陽菜乃「そうなの?」
もう少しわかればなぁ。
私 「当たり前でしょ」
陽菜乃「えー、もったいないじゃん」
私 「いいの、あんなのほっといて」
これ以上、アイツに頭をとられるのは嫌だ。
陽菜乃「そうなの?」
私 「うん。あんな奴、、、、、、、」
匠と別れたあの日のことを思い浮かんだ。今年の6月に匠と別れて、一度も連絡はない。別れたかったわけではない。ただ、精神的に彼と付き合い続けることが難しかったというのが本当の理由だった。別に、彼に何かされたわけでない。ただ、彼が私をほって自由にいろいろなことをしているのが精神的に疲れたのだった。匠は、モテるほうだし放っておくと、いろんな女子がよってくる。そんな女子のことを気にすることにしんどくなっていたのだ。あの時、なんで付き合ってしまったんだろう?どうせなら、もっとモテない奴と付き合ってたらな。私は、陽菜乃から離れて水を飲みに行くことにした。




