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2月20日 海外

 昨日から、私たちはずっと旅行の話をしていた。どうしようかな。海外だと、陽菜乃が行きたいところには行けなさそうだった。いろいろ探すけど、私たちが探すところは限界がある。


 私  「見つかった?」

 陽菜乃「うーん、見つからないね」


 私たちは、安くで行ける旅行先を探していた。


 私  「やっぱり、日本にする?」

 陽菜乃「日本かぁ」


 これは、どっちの表情だろうか?悲しいのか、考えている表情なのか。私には理解できなかった。


 私  「日本だったら、どこに行きたい?」

 陽菜乃「やっぱり沖縄かな」


 沖縄かぁ。私もここ何年かは行けてないな。


 私  「沖縄?」

 陽菜乃「うん。修学旅行で行けなかったから行きたいなと思って」


 そっかぁ。本来なら、修学旅行で沖縄いくはずだったのか。たしかに、陽菜乃が通う海美高校は、毎年沖縄に行ってたらしいが今年だけ、なぜか北海道に変わったと言っていたな。


 私  「いいね。沖縄にする?」

 陽菜乃「沖縄だったら、離島に行きたいな」

 私  「あー。いいね」


 私は、本島にしか行ったことがないた離島に行ってみたいとは思う。


 陽菜乃「お姉ちゃんは行った?」

 私  「行ったよ、2年ほど前に」


 目を輝かしながら話を続けてきた。


 陽菜乃「島だったら、サイクリングとかできるんじゃない?」

 私  「できるよ。私もこの前したな」

 陽菜乃「やっぱり、そうだよね」


 沖縄に行っても、私たちには移動手段がないから自転車でもかりないとな。


 私  「陽菜乃が家を出るまでに行こっか」

 陽菜乃「うん」

 私  「いつ、家出るの?」

 陽菜乃「3月中旬かな」


 じゃあ、3月初旬ってところか。ちょうど、大学生も春休みに入っているから、かぶってしまうかも。


 私  「わかった。じゃあ、予定空けとくね」

 陽菜乃「ほんと〜?」

 私  「うん。いいとこあったらいいけど」

 陽菜乃「ホントだね」


 陽菜乃は、どこに連れて行ったら喜ぶのだろうか?まだピンときてなかった。


 私  「どうしたの?」

 陽菜乃「ううん。なんでもないよ」


 いつしか、陽菜乃はニヤリと笑っていたのだった。


 私  「笑ってるじゃない」

 陽菜乃「ハハハハハ」

 私  「どうしたのよ?」

 陽菜乃「なんでもないよ」


 私も陽菜乃に負けずに新しい一歩を踏み出さないと思っていた。

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