表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/80

2月19日 態度

 今日の夕食は、ご飯とハンバーグとスパゲティをたいらげた。


 陽菜乃「私も、バイトしたいんだけどどう思う?」

 私  「一人暮らししてからでいいんじゃない?」


 私たちは、夕食を食べ終えゆっくりくつろいでいた。


 陽菜乃「そうなの?」

 私  「うん。今、無理しなくてもいつでもいけるよ」


 私も、今までいろんなバイトをしてきたけど、今この時期は遊んだ方がいいと思っていた。


 陽菜乃「そうなのかぁ」

 私  「早くバイトしたいの?」


 なんでそんなに早くバイトをしたいのかわからなかった。私がバイトを始めた頃は、大学1年生の6月くらいだった。


 陽菜乃「なんか時間空いてるから」

 私  「これからだから、気にしなくていいよ」


 私の話に耳を傾けた。


 陽菜乃「じゃあ、何しよっかな?」

 私  「バイト以外でしたいことないの?」


 不思議だった。なぜ、陽菜乃が勉強したかったのか?けどそこには、陽菜乃なりに考えがあった。


 陽菜乃「うーん。旅行行きたいかな」


 意外な答えだった。旅行かぁ。


 私  「どこ行きたいの?」

 陽菜乃「そうだな、、、、、、海外」  


 海外って凄いな。


 私  「ハハハハハハハ。海外だったら、すぐ行けないじゃない」

 陽菜乃「そうなんだけど、一度は行ってみたいなって思うじゃない」

 私  「たしかに、それは私も思うな」

 陽菜乃「海外行かない?」


 真剣な眼差しで私の方を見られると、ひくにひけなかった。


 私  「海外行くのってどれくらいお金いるんだろう?」

 陽菜乃「どうだろ、、、、、、」  


 陽菜乃は、すぐさまスマホを取り出した。どこに行くかにもよるけど、東南アジアだったら安いんじゃないかと思った。陽菜乃は、どんなところに行きたいのだろうか?


 私  「何泊するくらいのイメージ?」

 陽菜乃「1週間くらいかな?」

 私  「場所は?」

 陽菜乃「うーん、、、。ヨーロッパがいいかな」


 それを言うのは金持ちの発想だ。


 私  「めっちゃお金かかるよ」

 陽菜乃「なんとかバイトして貯めれないかなぁ」

 私  「じゃあ、私も調べてみるよ」

 陽菜乃「ホントー?」


 この無邪気な笑顔が私にはたまらなく可愛く見えた。これまでもずっと陽菜乃に癒されてここまで来たようなもんだった。大学を辞めてからも、陽菜乃は私に対する態度は変わらなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ