2月19日 態度
今日の夕食は、ご飯とハンバーグとスパゲティをたいらげた。
陽菜乃「私も、バイトしたいんだけどどう思う?」
私 「一人暮らししてからでいいんじゃない?」
私たちは、夕食を食べ終えゆっくりくつろいでいた。
陽菜乃「そうなの?」
私 「うん。今、無理しなくてもいつでもいけるよ」
私も、今までいろんなバイトをしてきたけど、今この時期は遊んだ方がいいと思っていた。
陽菜乃「そうなのかぁ」
私 「早くバイトしたいの?」
なんでそんなに早くバイトをしたいのかわからなかった。私がバイトを始めた頃は、大学1年生の6月くらいだった。
陽菜乃「なんか時間空いてるから」
私 「これからだから、気にしなくていいよ」
私の話に耳を傾けた。
陽菜乃「じゃあ、何しよっかな?」
私 「バイト以外でしたいことないの?」
不思議だった。なぜ、陽菜乃が勉強したかったのか?けどそこには、陽菜乃なりに考えがあった。
陽菜乃「うーん。旅行行きたいかな」
意外な答えだった。旅行かぁ。
私 「どこ行きたいの?」
陽菜乃「そうだな、、、、、、海外」
海外って凄いな。
私 「ハハハハハハハ。海外だったら、すぐ行けないじゃない」
陽菜乃「そうなんだけど、一度は行ってみたいなって思うじゃない」
私 「たしかに、それは私も思うな」
陽菜乃「海外行かない?」
真剣な眼差しで私の方を見られると、ひくにひけなかった。
私 「海外行くのってどれくらいお金いるんだろう?」
陽菜乃「どうだろ、、、、、、」
陽菜乃は、すぐさまスマホを取り出した。どこに行くかにもよるけど、東南アジアだったら安いんじゃないかと思った。陽菜乃は、どんなところに行きたいのだろうか?
私 「何泊するくらいのイメージ?」
陽菜乃「1週間くらいかな?」
私 「場所は?」
陽菜乃「うーん、、、。ヨーロッパがいいかな」
それを言うのは金持ちの発想だ。
私 「めっちゃお金かかるよ」
陽菜乃「なんとかバイトして貯めれないかなぁ」
私 「じゃあ、私も調べてみるよ」
陽菜乃「ホントー?」
この無邪気な笑顔が私にはたまらなく可愛く見えた。これまでもずっと陽菜乃に癒されてここまで来たようなもんだった。大学を辞めてからも、陽菜乃は私に対する態度は変わらなかった。




