2月8日 人気メニュー
今日は雨だから、人が少ないと考えていたがまったくそうじゃなかった。むしろ、晴れの日より多い気がする。私は賑やかな店内をかけめぐっていた。茶色の服に着替え、髪をまとめ、笑顔でお客さんの要望に応えていた。今日バイトに入っていた神城は、ゆっくり皿洗いをしている。
私は、厨房に入り、ドリンクのオーダーを通した。厨房からは、新鮮な料理の香りが私のお腹を刺激してくる。店長は、真剣な目つきで料理を作っていた。もう、料理が作られている。私は、急いで料理を素早く捌いていた。私は、オーダー表を確認しながら素早く運んでいく。すると、奥の座席から声が聞こえてきた。"すいません!!"。すぐに座席の方へと向かう。私は、注文を聞き始めた。「すいません。ご注文をお伺いします。」
料理の注文をしたのは、40代の会社員の男性からみたいだった。「えっとー、、、、、、、。このポテトフライとペペロンチーノをお願いします」。すぐにオーダー表に書きこんだ。「かしこまりました。他に何か注文はありますか?」。男性は、首を横にふった。私は、注文を厨房に通した後、テーブル席に頼まれた、生ビールとハイボールを持っていくことにした。頼まれたドリンクは、神城が手際よく使っていたのですぐに持っていけた。
私はドリンクを提供し、空いているテーブルを拭き始めた。どうやら、まだお客さんはくるらしい。もう21時をまわっているのにな。私は、少し納得いかない表情が顔に出ていた。そんな私とは対照的に、ホールは活気に満ちあふれ、お客さんの声で賑やかだ。私は笑顔で接客することを続けた。注文が大量に押し寄せたこともあり、キッチンはとても忙しそうだった。次々と置かれる料理を運びながら、神城と連携をとっていく。相変わらず、やる気がなさそうに洗い物をしているる。
21時15分。常連客らしきの男性が入ってきた。店長によると、彼はいつもお金を使ってくれるいいお客さんらしい。店長が作った料理を見ると、とても気になっているみたいだ。その料理は、この店で一番人気の「厚切りジューシーチキン」だった。一番美味しい料理を注文するグルメだった。男性は、店長に向かって話し始めた。「マスター、俺もあの肉食べたいよ!!」。店長は、カウンターに座った常連客と話し始めた。ドリンクのメニューである赤ワインを伝えてきたので、私は急いでペンを走らせたのだった?




