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2月2日 食洗機

 今日で4日連続のバイト。こんなに入るのは、初めてだ。それでも、大きな疲れなく今日のバイトも終わろうとしていた。私は、ラストスパートをかけている。


 店長「おう、終わったか?」

 私 「いや、もう少しです」

 店長「終わったら上がれよ」

 私 「ありがとうございます」


 今日は、私と店長二人だけでお店をしないといけないということもあり、とても忙しかった。とくに、オーダーを聞きに行くのとドリンクを作ることをメインでやっていたため、ほとんど洗い物ができてなかったのだ。この店も早く食洗機を導入してくれないかなと思っていた。店長曰く、一度導入したけど、手洗いの方が早いという理由で辞めたそうだ。

 私は、その当時は知らない。話を聞いていると、渚ちゃんや祐奈ちゃんが入る前のことだったそうだ。この店もオープンして丸5年。店長にとっていろんな思いもあるんだろうなと思っていた。店長は、意外と優しいことがわかった。最初は、たくさん怒られるかなと思ったけど、ほとんど怒られない。すぐ辞めるのかなと思っていたけど、これほどまで長く続いているのは店長を含めたここのメンバーに救われているからだと感じていた。そんなことを考えながら、最後の皿を洗い終えた。


 私 「終わりました」

 店長「おう、じゃあ上がれ」

 私 「わかりました」

 店長「明日は、何するんだ?」


 明日は、ちょうどバイトも休みだった。


 私 「何もないですね」

 店長「ちょっとは、遊べよな」

 私 「いや、遊ぶお金もないですし」

 店長「そんなにないんか」

 私 「はい」

 店長「ダメだな」


 私と店長は笑い合った。確かに、遊ぶのも面白いと思う。けど、それ以上にここで働くことは充実感をもたらしてくれていた。


 私 「まぁ、でも最近よりマシですよ」

 店長「そうなんか?」


 店長は、私のまかないを作り終えたみたいだ。


 私 「はい。ここくる前とかずっと寝てましたよ」

 店長「ヤバいな」


 たしかに今となればヤバいと思う。


 私 「そうなんですよ」

 店長「よかったやんけ、バイトできて」

 私 「そうです。感謝しないと」

 店長「ハハハハ」


 私は、制服をとって、ロッカーに制服をかけなおしていた。このロッカーにもずいぶんなれてきた。店長は、私の前にそっとまかないを出してくれた。感謝をして今日のバイトが終わったのだった。

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