1月30日 美容
私 「お疲れ様」
湊谷「お疲れ様です。今日は、忙しそうですか?」
制服に着替えた渚ちゃんは、相変わらず可愛かった。
私 「今日は、予約が4組くらいかな」
湊谷「微妙ですね。多くもなく少なくもなく」
私 「だねー。今日は、何してたの?」
いつもより遅かったこともあり質問をしてみた。
湊谷「今日は、朝からバイト行ってました」
私 「あー、かけもちね」
湊谷「そうなんですよ」
私 「なんのばいと?」
湊谷「えーっと、パン屋です」
忙しいな、高校生も。
私 「たしかに、ここらへんパン屋さん多いもんね」
湊谷「パン屋、朝から働けるんで助かります」
私 「いい感じのバイト?」
湊谷「そうですね。時給は高くないけど、みんないい人で」
私 「それはいいね」
たしかに、人でバイトを選ぶのも重要だ。
湊谷「よかったら、紹介しましょうか?」
私 「えっ?」
湊谷「まだ、バイト募集してるんですよ」
私 「あっ、そうなんだ。また、興味あったら言うね」
湊谷「はーい」
軽くスルーした。パン屋で働きたいとはあまり思わなかった。
私 「あっ、来ましたね」
湊谷「ホントだー」
私 「女性だね」
入ってきたのは、3人組の女性たちだった。
湊谷「うわー、かわいい」
私 「たしかに、美人さんだね」
湊谷「私もああいう人になりたいね」
私 「たしかにね」
なんとなく言っていることはわかる気がする。
湊谷「私、おしぼり持っていくね」
私 「ありがとう」
おしぼりをとった渚ちゃんは私に行った。
湊谷「やっぱり、近くで見るとさらに美人だね」
私 「なんの仕事してる人なのかな?」
湊谷「美容系の仕事じゃない?」
私 「美容師とか?」
湊谷「うん。エステとかネイルサロンとか」
私 「あー、たしかにいそうだね」
湊谷「でしょ?」
体のすみずみまでキレイに整っている。
私 「美容にお金使ってそうね」
湊谷「美容ってどこまでお金をかけるのがいいかわからないよね」
私 「たしかにね。でも、渚ちゃんかわいいから何もしなくてもいいでしょ」
素直に思った。
湊谷「そんな褒めたって何も出ないよー」
私 「いやいや、褒めてないよ」
湊谷「土屋さんも可愛いですよ」
私 「そんなことないない」
さっきの女性たちからオーダーの声がかかったので、私はオーダーを取りに行き始めた。




