1月13日 陽キャ
神城「何してるの?」
私 「今は、バイト中心ですね」
そう。完全にバイト中心の生活へと変わっていった。これまでは、家に引きこもっていることが多かった。そこから、いろいろあって、今はこうなった。嬉しい反面、しんどさ反面という感じだ。
神城「へぇー。えらいな」
私 「そんなことないですよ。大学行ってないんで」
大学を辞めたことが自虐的になってしまっていた。しかし、それも仕方がないとすら思えるようにやってきているのはいいことだろう。
神城「周りは、どんな感じなの?」
私 「んー。なんか、普通に大学で楽しんでますよ」
柚月や沙蘭を見ているとそう思ってしまう。
神城「それ聞いて、どうなの?」
私 「どうって、惨めですよ。というか、それ聞く神城さん、ドS過ぎますよー」
完全にイジってきている。あぁ、腹が立つ。
神城「そうかなー?」
私 「そうですよ」
神城は、自分がイジっていることに全く気づいていなかった。それほど天然なんだろうな。
神城「ハハハ。相変わらず、土屋さんは面白いね」
私 「完全にいじってるじゃないですかぁ」
私たちは、いつものようにアルコールでナイフやスプーンを拭き終えた。
神城「いじってないよ」
私 「もうー。神城さんは、大学どうなんですか?」
話題を変えて話をすることにした。
神城「んー。まぁ、普通かなー」
私 「楽しくないんですか?」
この人が何を考えているかはわからなかった。
神城「大学がみたいなことは、考えてないかな」
私 「じゃあ、何が楽しいんですか?」
質問で詰めていく。
神城「毎日楽しいかなー」
私 「めっちゃいいじゃないですか」
羨ましい。こんなに毎日楽しめていたら。
神城「土屋さんも楽しまないとダメだよ」
私 「そう言われてもねー。何してる時が一番楽しいですか?」
ふと、疑問をぶつけた。
神城「やっぱり、友だちと話してる時かなー」
私 「どんなこと話ますか?」
もっと話をつめていく。
神城「えー。いろいろだよ。ほんとに」
私 「例えば、なんかありますか?」
神城さんは、後ろ髪を触りながら話し始めた。
神城「そうだな。カラオケとか?」
私 「完全に陽キャですね」
陽キャの神城さんには、何を言っても無駄な気がしていた。