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1月1日 片付け

 ようやく年が明けた。昨日は、結局お菓子を買い、21時頃から、私の部屋でずっと陽菜乃の話をしていた。勉強、進路、恋愛、芸能。ホントにいろいろ話した。むしろ話時尽きた感覚だった。


 私  「そろそろ、片付けしてよ」

 陽菜乃「うーん」


 私は、自分の部屋に散乱しているお菓子や飲み物のゴミが気になっていた。


 私  「早く」

 陽菜乃「はいはい」


 だるい体を起こして、お菓子の袋を片付け出した。


 陽菜乃「お姉ちゃん、いつ寝るの?」

 私  「特に決めてないよ」

 陽菜乃「そっかぁ」


 まだ、話し足りないといった顔をしてした。まだまだ、夜は長そうだ。


 私  「どうしたの?」

 陽菜乃「実はさ、今から友だちに遊びに来ないかって誘われてて」

 

 時刻は、0時を過ぎていた。


 私  「今から行くの?」

 陽菜乃「うーん、迷ってる」

 私  「行くなら、適当に理由つけて行きなさいよ」


 私は、母を心配した。私は、反抗的だったということもあり、何も言わない。でも、陽菜乃に関しては、とても心配であれこれ口出しをしていた。陽菜乃と私の育て方は、正反対。


 陽菜乃「どうしようかな?」

 私  「私に泣きつかないでよね」

 陽菜乃「えぇ、いじわる」


 この陽菜乃の顔を見ると、どこか世話をしたくなる。不思議なもんだ。


 私  「どこがよ。話してたら眠くなるね」


 私は、大きなあくびをしていた。


 陽菜乃「えー、もうちょい話しよーよ」

 私  「別に起きててもいいことないしね」


 時刻は、0時30分が過ぎ、眠気も増してきた。


 陽菜乃「おもしろくないよ」

 私  「じゃあ、面白い話してよ」

 陽菜乃「面白い話かぁ。あぁ、神城さんは?」

 私  「うん?」


 パッと誰の話をしているか理解できなかった。


 陽菜乃「お姉ちゃんのバイト先の人」

 私  「あぁ、そっかぁ。会ったことあるの?」


 私は、リモコンのスイッチを押して、音量を下げた。


 陽菜乃「会ったというより、教えてもらったに近いかな」

 私  「えっ、誰に?」

 陽菜乃「えっと、渡邉さんだっけな」


 陽菜乃は、コーヒーを飲みながら、スマホに目をやった。


 私  「陽菜乃の学年の子かぁ」

 陽菜乃「そうなのよ。たまたま、何人かで遊ぶ時にいたのよ」


 まさか、陽菜乃がバイト先の神城さんや渡邉のことを知っているなんて知らなかった。

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