五発目!
司令部に突るなんて息巻いていた比奈ちゃんであったが、さすがに無許可で乗り込むのは危険すぎると俺が必死に止めたおかげで、なんとか冷静を取り戻してくれた。
その後、比奈ちゃんはどこかに電話を掛け始めた。
どこに電話を掛けているのか知らないが、さすがに人の通話を盗み聞きするのは悪いと思ったので、台所で緑茶を作って椅子に座ってひと段落つけ―――
「よし、優君。行くぞ」
「へ?ちょ、俺のお茶は……」
「知らん。それより、今から司令部に行くぞ」
「え!?だから司令部にアポなしで行くのは……」
ちょっと待てよ、さっきの電話ってもしかして。
「さっきアポは取った。広沢少佐に直接な」
な、なんて強硬手段に出てるんだ俺の彼女さんよぅ。っておいちょっと待て。
「直接しゃべれたんなら今からわざわざ行く必要ないじゃないか」
電話でしゃべれるんだったら、こっちから行かずに電話で要件を言えばいいじゃないか。
「私もそう思ったんだが、ある意味これは挑戦状みたいなもんでな」
「挑戦状?」
「そう。『明日の正午までにこっちに来れたら話を聞いてやる』って言われたんだよ」
明日の正午までだと!?そんなの、どうやったって無理だ。
こっから帝都府までには大きな湖を挟む。そこの橋は夜の10時以降は通行禁止になる。
しかも、それを抜きにしても直線距離にして約640キロ。俺たちのバイクで大体16時間かかる。鉄道なら10時間くらいで行けるが、この時間から帝都府行きの便は出ていない。
「どうやって行くの?さすがにバイクをぶっ続け16時間走らせるのは無理だよ」
交通手段で言うならそうだな……飛行機でなら行けるが……まさか。いや、まさかな。
「今から空軍基地に行く」
比奈ちゃんが言った事をどうしても理解したくなくて、俺は
「……」
ただただ絶句した。
〇
そこからの俺は、ただただ比奈ちゃんの言う事を聞く木偶の坊になって、空軍基地までバイクを走らせるのであった。
「着いたぞ」
この空軍基地は、以前話したバイクを爆走させたいという旨を伝え、見事に玉砕した基地だ。
「このまま検問所まで行くぞ」
「空軍基地の方には許可は取ったのか?」
これで取ってないとか言われたら、俺は絶望するしかなくなる。比奈ちゃんの場合は飛行機とか普通に盗み出しそうだけど。
「もちろん取った。また優君に文句を言われるのは嫌だからな」
「そうかい」
どういう文言で許可をとったかはさておき、検問所に到着した。
「第三警戒隊付属第六警戒中隊長の池田中尉だ。そっちには連絡は行っていると思うが」
「はっ!少々お待ちください」
検問所にいた憲兵が電話で本部の方と確認作業を始めた。
「そういえば、どんな事言って許可取ったんだ?さすがに士官でも飛行機一機飛ばすのは大変なんじゃないか?」
すると、比奈ちゃんはとても悪い笑顔を浮かべて
「ひ・み・つ」
なんて言う。
いや、怖い怖い。マジでこの基地のお偉いさん脅したりとかしてないよな?そうじゃない事を全力で祈るぜ。
「確認できました。滑走路の手前の右から二個目の第四格納庫に移動用の機体を用意しております」
「ご苦労」
検問所のバーが開いたので、さっきの憲兵が言っていた格納庫まで直行する。
「きれいだな……」
後ろに座っていた比奈ちゃんが唐突にそんな事を言い出す。
「何が?」
「いや、この滑走路のライトアップがだよ」
ああ、確かに滑走路を照らしあげてる青い光には目が行く。
「優君……」
なんか声音が急に真面目なトーンになった。
「どした」
「一週間後の大規模訓練がおわったら」
「うん」
「大規模訓練が終わったらさ」
「あ、着いたぞ。格納庫」
この格納庫は結構端っこにあったが、意外と早くついたな。
「で、一週間後の訓練が終わったらなんだって?」
「な、なんでもない。気にするな」
「そう」
あんな話の切られ方したら続きが気になるんだけど、まぁ本人がまた話したくなったらその時ちゃんと聞こう。
さて、俺らがのる飛行機は……………………まさかこれ?
「ちょ、ちょっと!比奈ちゃん!」
「どうした」
いや、どうしたって、これ……
「制空戦闘用ジェット戦闘機じゃねえか!」
そこにあったのは東堂が作ったランキング表『これはすごい!和聖帝国新鋭装備トップ10!』で堂々の一位をとった『18式制空戦闘機 神雷』だった。
東堂の調べによると、最高速度1400キロメートル、巡航速度720キロメートル。航続距離1200キロメートル以上。25ミリ機関砲2門、57ミリレーダー誘導噴進弾4発搭載だという。
ただ、今から空戦をするわけではないので、パイロンに噴進弾は装備されておらず、代わりに増槽が取り付けられていた。
マジでこんな戦闘機借りれる脅しとか俺が知りたいわ。
〇
戦闘機に乗る前に対Gスーツとヘルメットを被る。操縦は比奈ちゃんがするという事だが、俺は心配でならない。
「ほ、本当に大丈夫なんだろうな!?」
「大丈夫だって。前にもジェット戦闘機とか操縦した事あるから」
なんで経験あるんだよなんて野暮な事は聞かない。どうせ、今回みたいに何か弱みを握って操縦訓練をしたに違いないからな!
「よし、覚悟はできた!」
何の覚悟だよ!?まさか落ちたときの覚悟とか言うんじゃないだろうな!?
「乗るぞ、優君」
「お、おう」
比奈ちゃんより先に、後部座席に乗り込む。比奈ちゃんも俺が乗り込んだのを確認して入ってくる。
「ちゃんと酸素マスクは付けたか?」
「付けたよ」
「よし。じゃあもう出るぞ」
うう、怖い!比奈ちゃんの操縦だからなお怖い!でも、ここで覚悟を決めないとダメなんだよな!わかってるよそんな事!
もしもの時のために脳内シミュレーションをしてる間に、既に比奈ちゃんは外の牽引車に出発のジェスチャーを送っていた。
牽引車は滑走路までこの戦闘機を牽引して、牽引フックを外して戦闘機から離れていった。
「こちら神雷。離陸許可を求む」
『こちら管制塔。離陸を許可する』
比奈ちゃんがエンジンのスロットルを徐々に上げていく。
双方の主翼に吊り下がっているエンジンから青色のアフターバーナーが出始め、甲高い音がコックピットに響いてくる。
「よし、離陸するぞ!」
そう言った刹那!
すごいGが身体全体にかかる。
比奈ちゃんが一気にエンジンの出力を上げたのだ。そしてそのまま胴体を浮かして、空軍基地から飛び立った。
比奈ちゃんがランディングギアを上げる。
「よし、離陸成功したぞ」
「ふぅ」
正直、本当に比奈ちゃんが飛行機の操縦ができるのか心配でならなかったが、飛行機の操縦で一番難しいとされる離陸を簡単にこなしたところを見ると、認めざるを得ない。
「もしかして、本当に私が飛行機飛ばせるのか心配だったか?」
「ああ、心配だったよ。だって飛行機飛ばせるなんて聞いてなかったし。でも離陸ができたって事は操縦に問題ないって事だと思うし今は心配してないよ」
「実は私免許持ってないんだ」
……はい?
ちょっと何言ってるかわからないよ。俺の前に座ってる人、今なんて言った?『私免許持ってないんだ』だって!?
「降ろしてくれ!!」
はぁ!?免許持ってないとかふざけんな!マジでシャレにならないって!絶対に死ぬ!
「冗談だ」
「おぉぉぉい!!!心臓に!悪い!冗談は!やめろ!」
〇
戦闘機で高度8000メートルを巡航速度で飛行して30分。
「もうそろそろ着くぞ」
「え?早ない?」
腕時計で時間を確認すると、まだ夜の11時だった。
「なぁ。これなら明日出発でもよかったんじゃないか?」
「あっ……」
なんだその『あっ』って。そう言われればそうだな、って今更ながら気づいたみたいなニュアンスの『あっ』だろ。
「ま、まぁいいじゃないか。今日はホテルに泊まって、それで明日に備えるんだよ」
「別にいいけどさ。ホテルってどこに泊まるの?俺帝都府来たことないから全然わからないんだけど」
「まぁ知ってるホテルはある……けど、少し高い」
一応、財布は持ってきたけど……たいした額は入っていない。帝国銀行なら貯めている金も引き出せるけど、この時間じゃどこも閉まっているだろう。
「心配するな。ホテル代は私が払う」
「いつも悪いよ。俺にも出せる分だけは出させてくれ」
「いいって。私は給料たくさんもらってるから」
毎度毎度同じ文言言われるが、しかし、最近奢られ過ぎな気がする。
こんなに奢られっぱなしだと、どこかでお返しをしなければという気持ちに駆られる。しかし、比奈ちゃんはそれを許してはくれない。
「こちら八反田空軍基地所属神雷3号機。着陸許可を求む」
『こちら帝都空軍司令部管制塔。着陸を許可する。2番滑走路に着陸せよ』
「了解」
比奈ちゃんは戦闘機の速度を落として、滑走路に進入するために旋回を始めた。
「おお……滑走路が3つもある……」
それと、この基地は海に面してるのか。
「そうだな。ここが空軍司令部ってのもあるけど、飛行実験もここでやることが多いからな」
飛行実験もするのか。上空から見ると、たくさんの格納庫もあった。
「よし、じゃあ着陸するから、衝撃に備えとけよ」
「わかった」
比奈ちゃんは海側から滑走路に進入する。徐々にスピードと高度が落ちているのがわかる。目の前の計器には140Km/hと表記されていた。
高度計の針もどんどん下がってきて
ドンッ
という衝撃と共に高度計の表示が0になった。
なんとか着陸に成功したらしい。いや、なんとかって言うのは失礼か。まぁでも、今ここに俺の命が確かに存在していることに安心している。
「そういえば、当たり前だけど、帰りもこの戦闘機乗るからな」
「ま、まぁそうなるよな」
でも、もう比奈ちゃんの操縦は安全であることは身をもってわかった。免許持ってない事件は冗談だったしな。
滑走路で停止した戦闘機を牽引車が格納庫まで運ぶ。離陸時とは逆の手順だ。
格納庫に着いたので、酸素マスクとシートベルトを外してキャノピーを開けて外に出る。
「やっぱり最新のジェット戦闘機は早いな」
「そうだな。私が乗った訓練機より数段早い。本物の戦闘機ってすごいんだな」
戦闘機について感想を言い合っていると、牽引車の兄ちゃんが困った顔をしていた。
「あの、どうしたんですか?」
気になったので聞いてみる。
「あ、いえ……」
ん?
「実はこちらでホテル二部屋を予約する予定だったんですが、一部屋しか開いていなくて……」
んん??
「構わない。逆にホテルの予約をしてくれた事に感謝するよ。引田上等兵も別に問題はないだろう?」
んんん!?
「代わりと言っては何ですが、サイドカー付きのバイクをお貸しします」
「ああ、ありがたく借りるよ」
そう言って、牽引車の兄ちゃんは行ってしまった。
「よし、じゃあ行くか」
「ちょ、ちょっと待った」
「どうした?」
「いや、どうしたじゃなくて」
一室しか借りれなかったって事は、つまり二人で同じ部屋に泊まるって事じゃないか!
「優君が何を言いたいのか私にもわかるが、今はとにかくホテルに行かないと。フロントが閉まっちゃったら元も子もないだろ?」
うっ……言い返せない。
「わかった。じゃあその事はホテルに行ってから考えよう」
〇
空軍司令部の出口に行くと、一台のサイドカー付きバイクが停まっていた。
「これか、あの兵士が言ってたバイクって」
「そうみたいだな」
バイクに鍵を差し込んでエンジンをかける。
ブロロロロと大型の低いエンジン音が轟く。
「中隊にあるバイクと同じだな、これ」
「そうだな、でも何となくこっちの方が馬力がデカい気がする」
たぶんだけど、これは司令部の高官を乗せるためにちょっとした改造を施してるんだと思う。
サイドカー自体が中隊使用車と比べて大きい。それに風防のガラスも分厚い。おそらくこれは防弾仕様だ。
きっと、重量増加に伴って、バイク自体のエンジンの馬力も上げてるんだと思う。
「じゃあそろそろ出発するか」
予約してくれたというホテルまで、バイクを走らせて15分。
「「……」」
二人して絶句。
ホテル名『大帝国ホテル』
和聖帝国一の超が付くほどの超超超高級ホテルだった。二泊三日、一番安い部屋で1020円。20階から最上階24階までのスイートルームの価格はおおよそ3600円。
俺の給料では到底届かない。比奈ちゃんの給料だとスイートルームで一か月分の労働がパーになる。
「ここに……泊まるのか」
「どうやらそうらしい」
「比奈ちゃんは帝都府来たことあるんでしょ?ここに泊まった?」
「いやいや、そんな機会はなかった。確かに帝都府には来たことあるけど、あの時は陸軍の兵舎に寝泊まりだったから」
まあそうか。いちいち数百人単位で来る兵員に高級ホテルを用意するほど陸軍は財政に余裕はないはずだ。
「じゃ、じゃあ入るか」
まず、フロントから他のホテルとは違う風格を感じる。なんでそんなところまで金ぴかなんだ。純金か?削って持っていくぞ。
比奈ちゃんは全く怖気づくことなく、堂々と歩いて……いや、待て。歩く時の手と足の動きが交互ではなく、同時になってる。つまりナンバ歩きになっている。
あんな比奈ちゃんは見たことがない……あれは相当緊張しているぞ。
「ちょ、比奈ちゃん。もう少し落ち着いて」
「……」
ダメだ、聞く耳持ってねぇなこれ。
仕方なく、硬い表情で相当緊張している比奈ちゃんについていくことにした。
フロントまで2分も歩いた気がするんだけど、なんでこんな広いんだよ。しかもこんな夜遅い時間だって言うのに、たくさん富裕層と思われる人がお酒を楽しんでいる。
「いらっしゃいませ。予約のお客様でしょうか」
「……」
「あの……お客様?」
「……」
ま、まさかコイツ……立ったまま死んでやがる!?なんて冗談は置いておくとしても、死んでるのかってぐらい一切表情を変えないあたり、相当緊張しているのだろう。
「は、はい。池田比奈で予約されてると思うんですが」
比奈ちゃんは一切表情を変えないので、代わりに俺がフロントと話を付けることにした。
「池田様ですね。少々お待ちください」
受付の男性が手元の予約者一覧を見て、池田という名前を探す。
「はい、2003号室ご予約の池田比奈様ですね。こちらがルームキーとなります」
フロントからカギを受け取って、エレベーターに乗り込む。
「まったく、緊張しすぎだぞ比奈ちゃん」
「そんな事はない。それより何階だ?」
「えーと……2階」
「おけ」
比奈ちゃんが2階のボタンを押す。
フロントから真上なので、すぐに到着した。
「あれ?」
エレベーターから出ると、そこには食堂があったり、大浴場があったりするだけで客室らしきものはないようだ。
「どうやらこのホテルは5階まで娯楽施設とかが入っているらしいぞ」
エレベーターの中にあった案内板を見ながら比奈ちゃんがそんな事を言う。
「そうなのか?でも部屋は2階ってフロントの人が言ってたぞ?」
「ちょっと見せてみろ」
俺が持っていたカギを比奈ちゃんが奪い取った。
「……2003号室って書いてあるぞ。20階じゃねぇか」
「マジか」
20階ってスイートルームじゃないか。なんでわざわざそんな高い部屋予約したんだよ。こんなの大蔵省が聞いたら卒倒するぞ。
エレベーターに乗って20階まで。このエレベーターもあの鉄塔と同じミカド財閥グループのミカド機械が作っているらしい。
「着いたぞ……」
エレベーターから降りると、下の金ぴかとは違って風情のある落ち着いた感じがある。それに廊下には4つしかドアがない。
「2003号室は……ここか」
2003号室の扉にカギを差し込む。
ガチャ
カギが開いた。まぁここの部屋のカギだから開くのは当然なんだけどね。
「おぉ……」
扉を開けると、とても広い空間が広がっていた。具体的に言うなら俺の部屋の6倍くらい広い。
すごいな。なんで下に行けばご飯を食べれる場所があるのに、ここにキッチンが付いてるんだ?しかも大理石のアイランドキッチン……
椅子と机は一セットずつ。この広さだが、恐らく一人用なのだろう。
ベッドは部屋の真ん中にキングサイズのものが一個置いてあるだけだし。でもカウチソファは置いてあるし、俺はそっちで寝るか。
「もう今日は遅いし、シャワー浴びてとっとと寝ようぜ」
「ん……そうだな」
〇
シャワーは比奈ちゃんに先を譲って、先ほど上がってきたので、今は俺がシャワーを使っている。
「今日は色々な事があったな……」
今日だけで帝国図書館に行って、資料がないから帰ったら都田島さんが連れ去られてるだろ?
それで東堂が情報をくれて、そしたら比奈ちゃんも隊長から情報もらってて、思いついたようにこっちに来ちゃった訳だ。
「どんだけ濃厚な日なんだ今日は」
しかし、そのせいかわからんが、とにかく眠い。睡魔が襲ってきている。
身体も頭も洗い終わったし、今日はもう寝ようか。さっさとお風呂出よ。
シャワー室から脱衣所に移る。適当に身体を拭いて、部屋に用意されていたバスローブを羽織って脱衣所を出る。
「お、上がったか」
比奈ちゃんはベッドに腰を掛けていた。片手には水の入ったグラスを持っている。
「まだ寝てなかったのか」
「まぁな。少し水分補給だ」
「そういや、ベッドは比奈ちゃん使っていいよ。俺ソファで寝るから」
「いや、ダメだ。優君はベッドで寝ろ。私もベッドで寝る」
いやいや、さすがに比奈ちゃんをソファで寝かすのは……ん?
「いや、え?」
「別に私たち付き合ってるんだし、別々の場所で寝る必要なんてないんじゃないのか」
そういう問題なの!?
〇
結局この日は比奈ちゃんと一緒に寝ることにした。今日は本当に濃い一日だった……
18式制空戦闘機 神雷
モデルはメッサーシュミット社のMe262や日本陸海軍の火龍、橘花という戦闘機です。この18式は複座型ですが、単座型で複座型より主翼が後退している18式制空戦闘機改二型もあります。
機体先端には八木アンテナが3~5本取り付けられており、3次元レーダーによって敵を察知、搭載兵器による追尾が可能です。
通貨レート
この世界の100円は現代日本円の19000円とします。大帝国ホテルの普通の部屋が1020円なので現在の価格で192800円。スイートルームは3600円なので648000円です。
大蔵省は現在の財務省の事です。