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これはゾンビ映画ですか?

 訓練場にたどり着くとそれはもう、地獄絵図かと思うくらいな悲惨な現場だった。

 地面には、血が飛び散り、地面に倒れて呻いている人もいる。


 そして一つ気付いたことが。


 それは、ほぼ全員が闇落ち。


「まじか。ウォルター、ウォルター?どこ?」

「ここっす~。」


 情けない声ではって出てきた。

 小さな傷がたくさんあるが元気そうだ。


「ウォルター、無事か。悪いが説明しろ。」

「はいっす。お嬢が行ったあと、止めに入ったんすが、全然話聞いてくれないし、それどころかどんどんヒートアップして……そのうち黒い霧が発生、闇落ちしたっす。」

「もう!どうなってるの!?」


 そんなことを話していると闇落ちたちが一斉にこちらを向く。

 それは、ゾンビ映画さながらでこちらに向かって歩いてくる。


「ちっ。嬢ちゃん、下がれ!!援軍がくるまでウォルター、止めるぞ。」

「っす。」


 二人は剣を抜いて、群がる闇落ちたちに立ちはだかる。

 ちょっとでも手助けをしようと魔法で援護する。

 しかし、さすがにこの人数はすぐに押されだす。


「援護します。」


 振り返れば、ルーカスを始め、アレン班にレティシア班、他にもたくさんの人がいた。ついでに言うなら勇者である吉宗と騎士の春人もいた。


 すぐに闇落ちと第二の入り乱れた戦闘が始まる。

 さすがに騎士同士である。私なんかがおいそれと入る隙は無さそうだ。

 流れ弾に当たらないようにちょこまかと移動をする。

 ちなみに同じようなことをしている人があと二人いる。彼らは剣を持っているが使う気はないらしい。


「うー。だ、だめだ!」


 うめき声が聞こえ、視線を投げれば色白なお兄さんがへばっていた。


「……大丈夫ですか?」

「もうだめです。」


 しかし、見た感じ大きな怪我はない。


「どこか怪我をしたんですか?」

「いや、久々の外の空気に当てられて……」

「……」


 なにその、日に当たった吸血鬼みたいなコメント。


「だってここしばらく、ずっと室内で書類を作っていたから……」


 あぁ、ガッツリ文官班の方ですか。はじめまして。


「すみに避けたらどうですか?たぶん、邪魔ですよ?」


 この人が一人抜けたぐらいでたぶんなにも変わらないだろうし、逆に足手まといがいなくなるような気が……


 私の言葉に待ってましたとばかりにすみへ移動するお兄さん。


 いや!結構機敏に動けるんじゃん。


 まぁ、いいや。私も一旦すみに避けようと移動しようとして目の前に誰かが立つ気配を感じる。

 闇落ちだったら不味いとすぐ動こうとするがそれより早く、吹き飛ばされる。

 いつかと同じようにゴロゴロと転がる。


 いったいなぁ!

 受け身の練習しておいて良かったよ。


 顔を上げれば、それは最近見た顔だった。

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