表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/110

約束

「こほん、問題はもうひとつあります。ターゲットがあの場所にいたことです。あの場が最終目標なのはこの作戦に参加していなければ知らないはずです。」

「よね~。どっから漏れたのかしら?」


 のほほんとした雰囲気で話すアレンとレティシアだが、目がマジだ。じゃなきゃ分隊長なんてやってられないか。


「調べる事がたくさんありますが、とりあえず一件落着ですね。」

「じゃあさっ、この間の休みがダメになってるし、僕とお出掛けしない?」


 話が終わったとわかったとたん、軽いのりでノアに誘われる。

 確かに休みがダメになってはいるが、何故あなたと一緒に?


「だって、ずるいじゃん。デートしよーよ。」

「何処がずるいのでしょう?そう言えば、「も」って言ってましたよね?」


 確か、「僕ともデートしよう。」と言われた気がする。

「も」ってなんだ?って思った気がする。


 何故かまたアレンが悲しそうな顔をして、ウォルターがこの世の終わりのような悲惨な顔をしている。


「なに?」

「していたじゃん、デート!アレンともウォルターとも!!」


 んん?あれをデートと呼ぶの?

 まじまじとノアの顔を見て、アレンとウォルターの顔も順番に見る。


 悲しそうな顔をしていたのは、デートだと思っていたから?


 いや、面食いの尻軽みたいじゃない?大丈夫?


「あれって、デート、なのか?はい!質問です!!デートの定義を教えてください。」


 だって、実際デートなんてしたことないし。

 挙手をして質問をする。


「男女が日付を決めて会うこと、ですか?」

「二人でお出掛けすること、とか?」

「だとしたら、今回のウォルターとはデートではないですよね。だって、他の人がいたわけだし……」

「じゃあ、アレンとお出掛けの時は、デートじゃないの?」

「あれは、道案内(オリエンテーション)、かな?」

「確かに道案内しましたが……」

「二人でお出掛けしてるっす。デートじゃないんすか?」

「もし、あれを『デート』というなら、前に図書室まで、とか一緒に行ったのもデートになるんじゃないの?」


 ものすごい極論を言っているだろうけど、それなら以前アレン班のみんなが日替わりでついていたのだってデートだろ。


「あれは違うくない?」

「うーん。違うっすね。」

「違うな。」


 うそ、違うの?何が違うの?


「「二人で」「お出掛け」してますよね?何が違うのかわかりませんが?」

「……気持ち?」


 なんだそれ。


「服装……お洒落するとか?」


 お洒落してないし、今回に関しては制服だぞ?


「もう!前回までがデートかデートじゃないかはこの際どうでもいいよ。それどころか、初デートが僕ってことにすればよくない?よし、デートしよう!!」


 えー。乗り気じゃないんですけどー。


「じゃあ、明後日ね。」

「え、はや。」

「だって、アイナちゃんって先の約束って嫌でしょ。」


 確かに、約束が近づくにつれてテンション下がっていって、行きたくなくなるんだよね。行けばそれなりに楽しいんだけど行くまでが憂鬱になる。

 本当に約束は、今日であっているだろうか、時間が間違っていないだろうか。もしかしたら、誰も来ないんじゃないか、もしかしたら、影に隠れて「あいつ、本当に来やがった」と笑い者にされているのではないか、と。


 だから、時間指定の約束は嫌い。


 よくわかっていらっしゃる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ