打ち合わせ通りにいきましょう
ウォルターと街に出て、まず最初に服屋へ。
理由は、私が縫ったポンチョは却下されたから。
レティシアによって。
今回の「囮になってサクッと事件解決大作戦」の打ち合わせをしているときに、縫ったあとを見つけたレティシアに、
「あら?破れちゃったの?もう一枚申請して買ってもらえばいいのに。あっ。余分に注文しちゃえばいいじゃない!!」
と、言われたのだ。
せっかく縫ったのに……しかも何故、余分に買うんだ。
ふだん着は、縫ったやつで何かある時は新品を着ればいいじゃないかと自分を納得させた。
着なれるというか、これなら多少汚れてもいいやと思えるからなかなか便利なのにね。
店に入り、置いてある服のラインナップをみるとスーツ系が多い。夜会服みたいなのも置かれている。
何これ、めっちゃ楽しいな。何時までも眺めていられる。
「ちょいちょい。今日はそれが目的じゃないっすよ。」
小声でウォルターに注意される。
ちっ。
「いらっしゃいませ、こんにちはー」
こちらでも店員のテンションはそれなのか。
話しかけてきた店員さんは、イケメンなのになんか仕草がオネェ?
「あらあら、着てもらっているのが見られるのはいーわねぇ。かわいーじゃない。今日はなに?新しい服の注文かしら?フリルとかつけるといいと思うのよねぇ。あっ、あなたはどう思う?」
「いやー、ちょっと……」
話を振られたウォルターが困っている。
オネェ疑惑の店員さんがぺらぺらと喋っている。
困ったウォルターが私の方に視線を送ってくる。
知らん。
「注文っす。この上着を、全く同じのを二枚ください。」
「あら?同じのでいいの?もっとキュートやエレガントなのでもいいのよ?」
いや、そんなのいらん。
一軒目から疲れぎみで店を出る。
「えーと。次は……」
キョロキョロと回りをみるウォルター。
私も周りを見渡す。ここらはリアムとエドワードの担当か。
……あの人たち、話す話題何てあるのかな?
のんきにそんなことを考えていた。
その後、薬屋さんに薬草の注文をしに行く。
移動をしながら合図の言葉をウォルターが口にする。
「近道するっすか?」
これで、裏路地に入るのだ。
何気ない調子で聞いてくるが、この言葉を聞くということは、罠にかかったやつがいるということである。
ウォルターが言ったということは、こいつが気づいたのか?それともリアムたちから何かしらの合図がきたのか?
なんて失礼なことを考えているが、そんなことを口にすることはなく、私も何気ない感じで返事を返す。
「別にいいよ。」
打ち合わせの通り私たちは路地に入っていった。




