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料理教室 1

 すぐにポタージュとパンとフルーツを出してくれた。

 席について食べているとなんか前にもあったような既視感を感じる。


「あの、なにか?」

「食べる姿がかわいいなーと思って。」


 レティシアも同じことしてたよな。

 こっちの世界の人はそれが常識なのかもしれない。


「ノアは、食べないのですか?」

「また後でくるからいいよ。気にしないで。」


 無理矢理話を変えたのに、変わっていかない。

 結局そのまま食べ終わるまで、ニコニコと見られていた。


 食器を返しに行くと、おじさんに呼び止められ、三時頃もう一度来てくれないかと頼まれる。料理を教えてくれ、と。


 私にも仕事が~、アレンに確認しないと~とか考えていると、

「いいですよ。三時にまた。」

 と、ノアが返事をしている。


 だから何故お前が返事をするのだ。


 曰く、「無理しちゃダメだよ~。本来ならおやすみしなきゃいけないぐらいなんだから。でも、アイナちゃんはそれをよしとしないでしょ。だったら、料理を教える仕事のほうが手に負担はかからないでしょ。」だそうな。


 戻ってアレンに確認すると、若干渋っていたがオッケーがでた。

「帰れ」って言われなくて良かった。



 片手では、いつものように仕事が進まず、あっという間に約束の時間が迫ってくる。


「さて、そろそろ時間っすね。」


 ウォルターの言葉と同時に扉がノックされる。

 扉を開けるとそこにはソラがいた。


「あれ?ソラだー。どうしたんすか?」

「……」(持っていたノートを掲げる。)

「えー。お嬢と一緒に食堂いくんすか?」

「……」(持っていたノートを掲げる。)

「誰から聞いたんすか?」

「……」(持っていたノートを掲げる。)

「まぁ、聞いてみるっす。お嬢、ソラが一緒に料理を教わりたいから食堂についていっていいかって聞いてるっす。」


 なんで、ソラは一言も話してないのに会話が成立してんの?

 てか、それ、成立してんの?


「別にいいけど、それで合ってるの?」

「……」(持っていたノートを掲げる。)


 だめだ。さっぱりわからない。

 不安を抱えつつ、ソラと一緒に食堂へ移動する。

 隣でスキップでもしそうな姿を見るとハズレではなかったようだ。


 食堂につくと、朝と同じように人は全然いなかった。


「きたな。おちびさん。……やっぱりソラも一緒に来たか。」


 やっぱりということは情報を洩らしたのはここか。


「すまん。マルがな。で、何を教えてくれるんだ?」


 どんなのが教えてほしいのかがわからん。


「そうだな。ガッツリ系か女性向けがいいな。メニューは基本、ガッツリ系が多い。女性向けは、量を減らすとかフルーツを付けるとかしかしてないからな。」


 ふむ。こちらの世界の基準がわからないけど、アレンジの効くものとかのがいいのか?


 わからん。

 仕方がない。私の好きなものを作ってもらおう。

 好きなものを正直に言ったほうが良いって言われたからな。

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