表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/110

闇飼いと闇纏

「説明の前に何が起こったのか、最初から順番に話していただけますか?」


 説明してなかったっけ。とりあえずアレンから離れてしまった状況から説明する。

 まさかこんな結果になるなんて、あのときは思ってもいなかった。

 続いてアレン側からの行動を聞く。

 どうやら私がいなくなったのは早い段階でわかっていたらしい。

 しかし、路地をどう進んだのかがわからず探すのに手間取ったらしい。


 そうか。私は引っ張られて歩いていただけだし、手を振り払おうとかパニクっていたため、どう進んだかなんて気にしてなかった。

 ちなみに此処は、第三の人たちの詰め所だそうな。

 とりあえず、お互いの行動がわかったところで。


「本題に入りましょう。先程の闇落ちの話ですが、段階があるのです。」


 フムフム。頷きながら話を聞く。


「まず、元となるものが二つあります。魔力と負の感情です。ある程度の魔力を持つものが大きな負の感情に引き摺られると『闇飼い』という状態になります。そうなると何もしたくなくなったり、疑心暗鬼になったりします。他人から見て普段とはそれほど変わりはないように見えます。この時点であれば周りからの関わりやふとした切っ掛けで事態が好転することもあります。」


 負の感情(やみ)を飼っているから『闇飼い』。結構安直だな。


「『闇飼い』が進行すると『闇纏(やみまとい)』になります。魔力が黒い霧状になり、体にまとわりついているように見えることからそう呼ばれます。初期段階は、一見普通の人と見分けがつきません。ちょっと落ち込んでるかなぁ、ぐらいです。このときはそれほど闇はまとわりついていません。そのうち明るく振る舞うようになりますが、裏では全ての事に否定的・消極的・悲観的になり、闇が育ちます。ここまで来ると見える人には霧状のものがまとわりついているのが見えます。」

「じゃあ、私が彼奴にあったときはこの状態だったのかなぁ。」

「話を聞く限り、闇纏(やみまとい)の最終段階ですね。これはほぼ全員が黒い霧が見えます。ここまで来ると助かる可能性がほぼゼロになります。」

「ん?そこまで進行してない闇纏(やみまとい)だったら、なんとかなるんですか?」

「まぁ、なるような、ならないような感じ、です。」

「どっちなんだ……」

「今までは『ならない』でしたが、聖女がいる今なら『なる』が答えとなります。」


 あっ。察し……

 そういうスキル的なものがあるのね。


「なので、ここまでなら助かる可能性がありますが次の段階に入ってしまうともう、人間ではありません。『闇落ち』です。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ