一人ファッションショー
しばらくして、出来上がってきた制服を受け取った。
部屋で届いた包みを開けてみる。
結局、四枚目の案が採用され、最初のデザイン案とそれほど変わっていない。
ジャケットの長さは、意見が割れて結局、二パターンつくってもらった。
そのため、上着の方もフードつきローブとポンチョの二つある。
……色はネイビーブルーとなった。
それに関しても一悶着あったが。
早速身に付けてみる。
私だって女の子なのだ。新しい服に浮かれたり、一人ファッションショーぐらいする。
しかし、タイミングが悪かった。
とりあえず、ローブ以外全て着たところで、扉がノックされる。
え、まじ?
このタイミングで誰かきた?
え、急いで着替える?この姿で、でる?
急いで着替えても時間がかかるよね。「なかでなにやってたの?」って思われるじゃん。
でも、このまま出ていったら、「受かれてんな」って、思われるのは恥ずかしい。
悩んだ結果、扉を少しだけ開けて対応することにした。
「なんでしょう?」
この世界には、ドアチェーンとかないの?
「……あ、もうそろそろご飯ができますよ。」
来たのはエドワードだった。
「わかりました。」
「……なぜ、扉をそれだけしか開けないのでしょう?」
不思議そうな顔をして尋ねられる。
「いゃ、すみません。気にしないでください。」
すぐにまずいと思ったのか、返事を返してくる。
「すみません。そうたいした話ではないのです。」
不審だよね!そうだね、わかってるよ。
でも、全力で扉は開けないよ。
私の全力をどう受け取ったのか、エドワードは、はっとした顔をしてドアノブにてをかける。
なんだ?どうした?
開けられたら困るんだって!!
扉の隙間から必死に覗こうとするエドワードと綱引きのような状況になる。
「なにかお困りごとですよね。」
ええ、あなたが扉を閉めてぐれれば万事解決です。
必死で扉を開けさせない姿に不審がるエドワードは、ドアノブを離そうとしない。
ぐぐぐっ。
しかし、現役騎士に勝てるはずはなく、あっさりと扉は開け放たれる。
「「あっ。……。」」
ダメだ。目茶苦茶恥ずかしい。死にたい。
室内に異常はなく、何故?という顔をするが、直ぐに私の服装に気付いたようだ。気まずそうに目が泳ぐ。
「す、すみません。あの、よく、お似合いです、よ。」
社交辞令をありがとう。
心が砕け散ったから、復活まで時間がかかりそうだよ。
「ご飯、生きます。」
返事を絞り出して、扉を閉める。表現が違うことには気づかない。
扉を閉めて直ぐにその場にペタンと座り込み、頭を抱える。
恥ずかしすぎて、出ていけない。




