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他人が着るのと自分が着るのじゃ大違い

「えー。可愛いのに……フードの上のところにネコとかイヌの耳を模したものを付けようって案もあったぐらいよ。」


 可愛ければいいという問題ではない。

 ポンチョの案を否定するわけではないが、いかんせん方向性が違うのだ。

 頬っぺたをプーッと膨らませているが、そんなことをしたってダメなものはダメです。


「三枚目は、王道よね。侍女服をアレンジしているわ。ラインの青だと強すぎるから薄い色を採用しているわ。で、四枚目。これが一番既存のデザインに寄せてあるわ。どう?気に入ったものや意見があれば聞くわ。」

「ショートブーツとロングブーツの違いは?」

「とくにないわ!!」

「……。」

「一枚目案、袖がヒラヒラで仕事がしにくくないのですか?」


 リアムが真面目な顔で聞く。


「袖が邪魔になるような仕事をしなければいいのよ。」


 うわー。サラリとすごいこと言うな。

 またもやリアムは、目上の人にしてはいけない目でレティシアを見ている。


「まあ、違和感がないのは最後の案ですね。」

「そう、ですよね。」


 確かに、全然違うデザインを着るより、寄っているものの方が受け入れやすいだろう。

 実際に制服好きとしては、一番心惹かれている案である。


「あと、お役立ち情報としては、団長は一枚目の案を押しているわ。お気に入りポイントは袖口よ。あと、ウォルターもこの案を押すらしいわ。ノアは三枚目の空色のお仕着せがいいらしいわ。」

「レティシア……レティは何押しですか?」


 とりあえず聞いてみる。あとこの人、レティって呼ばないと怖い。あとやたらに『お姉さま』呼びをさせようとしてくるのだ。


「私?えー。選べないわよ。だって、どの案もアイナに似合うようにデザインされているんだもの。似合わないはずがないわ!!」


 いや、似合わない可能性の方が高くないか?

 実際着てみたら残念っていう展開あるよ?よく、セーラー服のに合うことブレザーの似合う子といるし。

 男の子だって学ランがすっごく似合わない子いるじゃん。


「あんたたちも意見言いなさいよ。」


 知らぬ間に二人も意見の強要をされている。


「私は、四枚目、ですね。一番見慣れたものからの派生ですからね。」

「俺もどれかって言われれば、同じですね。」


 やっぱりそうだよな。


「私もこの中でどれ?って言われたら、四枚目ですね。」


 別に一・三の案が嫌いな訳ではないけど、それを自分が『毎日』『仕事着』として着て、『他人から「あれ何?」といった目で見られない』ことが大切なのである。

 たぶん三つ目が一番大事だよ。

 それを踏まえて選ぶとしたら、やっぱり無難なのが一番である。

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