バカにすんなよ
お昼ご飯が到着する頃には、立体は「薔薇」「ツル」「ケーキ」、平面は「ハート」「手裏剣」「紙飛行機」が出来ていた。
机の上に順番に並べてある。
ノアがお盆を持って帰ってきた。
「た~だいま~。今日のメニューは、ハンバーグだよー。」
「おかえりなさい。」
「おう。ありがとう。」
お盆に載ているものを机に広げる。
その途中で、ノアが机に並んだ折り紙に気づいたらしい。
「ん?これ、なーに?」
「折り紙です。」
「オリガミって?」
「紙を折って作るものです。」
「イマイチ説明がわからないんだけど。」
大丈夫。わからないように話してるから。
「ちなみに右から、薔薇、ツル、ケーキ、ハート、手裏剣、飛行機です。」
「ちょいちょいわからない単語が入っているんだけど……」
「折角のご飯か冷める前にいただきましょう。」
「そうですね。いただきます。」
完全にノアは置いてきぼりである。
今日のメニューをお知らせします。
ご飯、野菜スープ、ハンバーグにミニサラダです。
私のご飯の量は、全体的に少な目にしてくれている。ありがとう。
しばらく、モグモグ食べているとウォルターとリアムも帰ってきた。
「ただいまっす。」
「戻りました。」
おかえりなさい。口に物が入っているので会釈で。
「えー。なんすか、これ。」
そういうのにだけは目敏いウォルターが折り紙に気づく。
「オリガミだって。」
「オリガミってなんすか?」
「紙を折って作るものだよ。」
「……全然わかんないっす。」
「大丈夫。僕もよくわからない。」
ノアとウォルターがアホな会話をしている。
ん?てか、ノアもう食べ終わってる?
ちらりと見れば、アレンも食べ終わってる。
まじか。速くない?
ちょっと食べるスピードを上げよう。
と、思ったが結局それから暫くモグモグしていた。
別に不味いとか言うわけではないんだよ。
ただ、量が多い。少なくしてもらったのに……
食べるの遅くてすみませんねぇ。
食べ終えた食器を片付けると、何故か期待に満ちた目でノアとウォルターが見ている。
……折り紙を作れと?仕方がないなぁ。
もう一枚紙をもらい、何を作ろうか思案する。
分かりやすいのがいいかな。花系か?
よし、「ガーベラ」を作ろう。
また、黙々と折り目をつけていく。
「え、本当に紙を折っていくの?」
え、そういったじゃん。何だと思ったんだ。
「そんなので形になるんすか?」
ウォルターの癖にバカにしやがって。
それから暫くして、立体のガーベラが出来上がった。
「「「おーー。」」」
どうだ!すごいだろ!!
出来上がったガーベラを作品列に並ばせる。
久々の折り紙は楽しいな。




