本題は突然やってくる
目の前の席には、アレンとイケオジ。後ろにリアムが控えている。
圧がすごい。イケメンの圧が。
今、顔をディスられたばかりなんですけど。
「アイナ、怪我はありませんか?」
挨拶もそこそこに心配顔のアレンに質問される。
今、私には話をするほどの元気はないため、首肯のみで答える。
何もかもがめんどくさい。本来なら返事だってしたくない。
それこそ人形のように座っていたい。
そうだ。引きこもろう。
しかし、思った瞬間にばれた。
「今、強制的に話を終了させようと考えましたよね?ダメですよ。話が終わってからにしましょうね。」
しかも、優しく諭された。くそぅ。
「話はリアムに聞きました。すみませんでした。やはり、もう少し護衛をしっかりとさせるべきでした。」
アレンの言葉を受けてリアムが頭を下げる。
「申し訳ありませんでした。俺が始めから間に入っていれば、直ぐに行動をしていれば……」
私はゆっくりと首をふる。
だって、最初にリアムを止めたのは私だ。
本来なら私が事を大きくしてしまったことを謝らなければいけない所である。
「いえ、貴女の性格は分かっているつもりでした。貴女が事を荒立てたくないや目立ちたくない気持ちを持っていること、護衛が付くことで行動の制限をしたくないという私の考えを優先しました。例え護衛がつくことも快く思っていなくても二人体制にするべきでした。」
違う。私が引き込もっていれば良かった。
いや、大前提として、さっさと出ていっていれば良かったのだ。何時までも好意に甘えていたのだ。
もっと前からすれば、巻き込まれなければ良かったのだ。
やっぱり、サクッと殺してくれれば良かったのに。
そうすれば、迷惑にならなかったのになぁ。
どんどんと思考が暗くなっていく所にのんびりとしたバリトンボイスの横やりが入る。
「反省中悪いんだが、俺の紹介を誰かしてくれ。だいぶん放置されてるぞ。」
「あ、忘れてました。こちら、第二騎士団の団長のオリバー・カレントンです。」
「忘れんなよ。仮にもお前の上司だぞ。悪いな、こんな気の効かない部下で。改めてよろしくな、嬢ちゃん。それと、今回は何て言えばいいか……大変だったな。」
イケオジことオリバーは、突っこみを入れつつ、挨拶をし、難しい顔をする。
忙しい人だな。
それと、「嬢ちゃん」ってなんだ。この人、ウォルター枠の人なのか?
しかし、その疑問はオリバーの次の言葉でどうでもよくなってしまった。
「それでな、嬢ちゃんの身柄をうちが預かることになった。」




