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嵐の前の静けさ

 結局断ることはできず、護衛がつくことになった。


 何だかんだ日替わりでアレンさんの班の人が護衛にきた。

 日によって部屋に引きこもったり散歩、図書室に行ったりとしているが、常についてくる。


 一つ気づいたことは、誰かが一緒にいると悪口はおおっぴらには言われない。当たり前なんだけど、忘れてたよ。


 その中で、アレンさんたちの班の人にお願いをした。


「偉い人ではないし、私の方のが年下です。様付けも敬語も要りません」と。

 偉くもないのに敬語を使われるとかおかしいし、相手だって嫌だろう、と。


 それに対する反応はさまざまだった。


 アレンさんは、「では、アイナとお呼びしてもよろしいですか?敬語は……出来ればこのままがいいです。私のことも呼びすてにしてください。敬語もいりません。」だった。


 いや、年上にタメ口敬語ってハードルが高い。しかも、偉い人じゃん。「慣れてきたら、そのうち……」と言葉を濁しておいた。



 ノアさんはと言うと元からタメ口だった。

 様付けだったのでそれを伝えると何故か全力笑顔でちゃん付け希望をしてきたのだった。


 久々のちゃん付けで恥ずかしい。

 頼んでいる方なので文句は言えない。ちっ。



 で、ウォルターは、「無理っす。」と断られた。

 呼び方だけでも何とかと粘った結果、謎の「お嬢」呼びが決定してしまう。


 これなら粘らなければ良かった。ちゃん付け以上に恥ずかしいやつ。

 いや、あだ名だと思えば……

 思い出すあだ名は、悪意に満ちたものばかりだったので、もしかしてこいつも私に嫌がらせがしたいのかと思い当たる。


 ……こいつの場合、能天気すぎてそれはないな。

 上二人は、流石にさん付けだか、こいつはウォルターで十分だな。



 最後にリアム。無口で余り話さない人だが、敬語でしかも様付け。

 何を言ってもこのスタイルを崩さないらしい。


 しかし、何回か顔を会わせているうちに気づいた。

 悪態をつくときは、敬語じゃない。当たり前か。



 ま、いいや。


 そんなこんなで、私にしてはコミュニケーションを取っているし、仲よしになったと思う。


 それに、それほどたいしたことをされることもなく、日々が過ぎていく。

 やられたことと言えば、廊下や図書室などで足を引っかけられたり、押されたり、物を隠されるなどのこどもか?と思うことばかりだった。

 しかも、やり方があの人よりうまい!!

 そうだよ、こういった風に然り気無くやったり、バレない工作をしながらやらないと。

 行き当たりばったりでやるのだって、瞬時にどうすればいいか考える力が必要だよね。


 このまま何もなく過ぎていくのかと思い始めた頃、事件は起こった。

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