side:アレン・バグフリード #3
少女の使っている部屋に通され、ソファで待つことになった。
待っている間、彼女付きの侍女から話を聞く。
どうやら興味のあるなしはあれど、勉強をボイコットはしていないようだ。
飲み物が用意されると何故か水だったので、理由を尋ねると紅茶がキライと言う話だった。
あと、少食で余り食べないとか控え目な方だとか話をしていると、準備ができたと少女が戻ってくる。
戻ってきた彼女は、お風呂上がりで色白の頬が少しピンク色で、髪も縛らず下ろしてた。
さっきまでとイメージが違う。というか大人っぽく見える。
暫く見とれてしまったが、あわてて話を始める。
無難に自己紹介から始め、本題へ。
その会話の中で相手に魔法を使われた可能性が出てくる。
やはりな。
ウォルターもそこに引っ掛かる。
我々の話を聞き、彼女は固まってしまった。
大丈夫な事を伝えると共に少し意地悪ないい方をすると、必死な顔で首肯する。
その姿が何だか可愛らしくて笑いかけると何故かまた固まってしまった。
そしてそっと視線をはずされる。
何故に?
隣でウォルターが笑いをこらえている。
なんなんだ。
その後いろいろ聞き方を変えてみるが、特に目立った話は聞けなかった。
ただ、一緒に来た方々の名前すらしらなかった時には驚いた。
我々が駆けつけた経緯を説明すると改まってお礼を言われる。
表情がなかったり、反応がなかったりしているが、基本的に礼儀正しい。
こっちの方が聖女なら良かったのに。
しかし、次に見せた表情は、何故か苦笑いだった。
照れ笑いではなく?
それも直ぐに引っ込めて元の無表情に戻ってしまう。
……ウォルターの能天気をわけてやりたいぐらいだ。
虹をみた時みたいに笑ってほしいと思うと同時に心の闇が深そうだなぁと思うのだった。




