きっと明日はいい天気、じゃない
引きこもってばかりではいけないと、今日はお外で魔法の練習。
ということで、やって来ました、
王宮のすみにある(といっても大分広い)庭園。
余り奥の方に入って迷子になっても嫌なので、入口近くで早速練習を始める。
しかし、なんの練習をしよう?
んー。
あ、そうだ。真ん丸な水を作ろう!!(特に意味はない)
宇宙では、水が真ん丸になるらしいからな。
とりあえず魔法で水を出す。
そして、風魔法で周りから圧をかける。
おおっ。
と、思ったがすぐに形が保てなくなる。
失敗するとバシャッっと水たまりができる。
なかなか難しいな。
何回か水球作りをする。
魔力の出力調整や操作を練習するのには、結構いいな。
だんだん上手になってきたな。
……そうだ。
このまま空に押し上げて……そして、空の上で弾けさせる。
ばしゃん。
音と共に水飛沫が空を舞う。
それに太陽の光が当たって一瞬、虹が見える
できたー。虹!!
虹が出たことで嬉しくて思わず笑う。
そして、上から水玉が空から降ってくる。
……冷たい。そこまで考えてなかった。
虹が出ると言うことは、可視光線とかそういうものが存在するのかな?
と、考えていると後ろから声をかけられる。
「あらぁー。そんなとこでびしょ濡れになってなにやってんのぉ?」
声に振り返ってみると聖女様こと、浜島さんがたっていた。
めんどくさそうなやつが来たな。
「どうも」
「大丈夫?随分びしょ濡れだけど、てかホントになにやってんの?」
「別に」
ぞんざいな返事をしている自覚はある。
「人が心配してあげてんのに、何その返事!!」
怒りっぽいなぁ、カルシウム足りてないんじゃない?
明らかにばかにする気で話しかけてきてるでしょ。何の用だよ?
思考の世界に入っていると、それを見て話を聞いてないと判断したのか浜島さんは、私の肩を突き飛ばす。
それと同時に足元を後ろから突風がふく。
まるで目の前がスローモーションのようにゆっくりになる。
目の前にある、彼女のその表情に見覚えがある。
先生たちに隠れて私に意地悪をしていたクラスメイトたちと同じ顔だ。
咄嗟のことで特に対策を講じることができずにバランスを崩し、足元に作った水溜まりのなかに尻餅をついたのだった。




