生存報告
え、まさか何かあったの?
不安になってレティシアをじっと見る。
「どう説明すればいいのかしら……」
そんなに悪い状況なの?
「ダメだわ。私には無理よ。」
「……自分が説明します。」
レティシアが説明を放棄したため、ルーカスが話し始める。
「順番にいきます。まずは、アルフォード様ですが流石にあの状況で逃げたのが問題になり、ただいま謹慎中です。」
あー、そんな人いたねぇ。
ちょっと、レティシアさん。小さな声で「あのバカにはもう少しお灸が必要なのよ!」と悪態つくのはやめましょう?
「次にハルトですが、彼はピンピンしてますよ。アイナさんに刺された傷ですが、出血にたいして深くなかったみたいです。というか本当に大した傷ではありませんでした。刺されたという現実に驚いて気絶していただけです。回復魔法で一発で治りました。」
良かった、のか?なんか微妙に腹が立つ気がする。
「あと、金色の剣についてですが。」
あの謎な光の柱と剣ね。
「あれは、光の剣と呼ばれるものだそうです。闇を切り、元に戻す能力をもつ剣です。「強い意思のもと天から遣わされる」と言われるもので……今までは聖女が出現させた記録しか残っていません。今、他の文献なども確認中です。」
まじか。
ちょっと不安になったためステータス確認。
うん。「巻き込まれたただの中学生」のままだよ。
聖女と書かれていなかったのは良かったものの、他になかったのか。変わらないのか?
でも騎士見習、は違うし、雑用係もやだな。
このままでいっか。
「聖女様ですか、光の剣で刺されたことにより、正気に戻りました。もちろん、生きてますよ。」
え、生きてんの?
あっ。ミッフィーちゃん(・×・)
「しかもね、性格がちょっとましになってるらしいの。」
そんな補正も入るの?
それって、私も自分を切れば補正されたかもしれないってこと?
「あなたが倒れたあと、光の剣は消滅しました。それと同時に闇落ちした人たちが元に戻りました。騎士たちの被害は最小限です。騎士同士、所属は違っても言わば同僚だったわけで、現役同士でしたので怪我はあれどそれほど大惨事にはなりませんでした。」
おぅ。そ、そうか。
夢は潰えた。
「なので、被害が一番大きかったのは貴女ですね。」
まじで?
え?じゃあ、なんでレティシアは、説明渋っていたの?
「説明苦手なの。」
てへぺろ、じゃなーい。
私の心配を返せ!まったく。
ミッフィーちゃん(・×・) = 「あっ、言っちゃダメなやつだった。」




