チュートリアル3
女神「わたしも始めてみたわよ」
神「ちゃんとメンバーをバランス良く集められたかチェックしてやるよ」
女神「バランス? なにそれ?」
神「こういうゲームだと、攻撃力が高いからって戦士ばっかりいてもいけないんだ。
魔法しか通らない敵が出たらアウトだし、そもそもダンジョンの奥まで行くんなら、回復役が必要不可欠だからな。どれ、見せてみろ。あー、戦士ばっかりじゃねーか。しかもみんな女キャラかよ」
女神「可愛い子を選んでたら、自然とこうなったの」
神「リセットマラソンするのは個人の自由だが……つうか、なにげに全員レベルが高いな。これをリセットするのは、それはそれでもったいないかもしれん」
女神「そうなの? じゃあ、このまんまでいいの?」
神「取捨選択と自己判断による決定こそゲームの醍醐味だし、自分で決めろ。ま、今のところ俺の勇者ほどレアなキャラはいないみたいだし、せいぜいがんばりたまえ」
女神「レアキャラを集めて、がんばったらいいのね! わかったわ」
神「やけに元気だな。さてと、うちの連中は……っと。はぁ、やっぱ全滅か。けど、変だな……僧侶だけ生きてるなんて」
女神「全滅させるためにダンジョンにパーティーを送り込んだの? 敵を倒せない時は無理せず、途中で戻った方がいい……って、公式サイトのQ&Aで見たわよ」
神「ボスがどういうタイプかは、一回戦ってみないとわからんだろ。それで、どうやら怠惰の王ってのは、物理攻撃が通りにくいみたいだ。
属性は闇だから、光属性が弱点だな。となると、しばらくはレベルを上げるしかない……か」
女神「へー。属性なんてあるのね」
神「まあ、属性や相性ってのは利用しない手はないよな。つうわけで持続聖がある限り、ダンジョンに行かせて修行させとこう。基本はオート行動。
魔法使いは洞窟内に入ってから、相手が複数の時に攻撃魔法。僧侶はMP残量が1/3で撤退……っと」
女神「ボスの情報って、攻略サイトに載ってるんじゃないの?」
神「そんなもんに頼ってたら、せっかくのゲームがおもしろくないだろ。敗北を勝利の糧に変えてこそ、真のゲーマーだ」
女神「公式サイトにある遊び方の説明くらいは読んでみてもいいんじゃない?」
神「ちゃんとデータベースは利用してるぜ。それに説明書は困った時にしか読まない派なんだ」
女神(――この調子だと、友神システムにも気づいてないっぽいわね。そこが重要なのに! もう……鈍感なんだから)
神「つうか、そろそろ中間テストだし、しばらくゲームはおあずけだな」




