チュートリアル2
女神「どう? だいたいわかった?」
神「とりあえずパーティーメンバーがそろったぞ。ゲームの概要としては、こっちでキャラクターの行動パターンをある程度指示しておいて、ボス戦やイベントの時に直接命令したりって感じだな」
女神「それっておもしろいわけ?」
神「まだまともにダンジョンにも行かせてないからわからんが、キャラの反応はバリエーションが多くて楽しいぞ。
あと、無課金でもそれなりに遊べそうだ。ガチャを引くには神珠って言う課金アイテムが必要になるんだが、課金以外でゲットする方法もあるっぽいし」
女神「へぇ~~」
神「お前、自分から俺にやれって言っといて、興味なさげだな」
女神「そんなことないわよ。それで、実際どうなの? 難しそう?」
神「今のところ、ゲームそのものの難易度はわからんけど、チュートリアルもわかりやすくて丁寧な作りだし、俺が教えるようなことはなにもないんじゃないか?」
女神「そ、そうなんだ」
神「なんでがっかりしてんだよ?」
女神「別にがっかりなんてしてないわよ」
神「まあ、ゲームに不慣れな素人が尻込みするのは仕方ないか。チュートリアルをやって、ヘルプを見てもわかんないことがあったら、俺が教えてやるよ」
女神「そこまで言うならプレイしてあげなくもないわ」
神「お前が教えろって言ったんだろ! ったく……だいたい放課後にそんだけ暇をもてあましてるんなら、部活にでも入ったらいいんじゃないか? 変なヤツだな」
女神「人付き合いって苦手なのよね」
神「俺は人じゃないって遠回しに言ってるな」
女神「先に変人扱いしてきたのはそっちじゃない? おあいこよ」
神「へいへい」




