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ご飯シリーズ

卵かけご飯

作者: 長野智中
掲載日:2016/06/23

誤字脱字などありましたら遠慮なく教えてください。

 ガチャ…


 僕は、智也。

 どこにでもいる様なノーマルの高校生だ。

 今日もつまらない顔をして家を出る。


 ピンポ〜ン ピンポ〜ン


 僕はいつも学校へ登校する時に入るコンビニに寄った。

 何を買おうか…


「これ、新刊出たんだ…」


 そこには、一冊の本がある。

 どこにでもありそうな単行本だ。


「玉子弁当が1点、半熟卵2点、炭酸飲料1点、合計で580円です。

 お箸、お付けしますか?」


 店員が訊いてくる。


「あ、はい…お願いします」


「580円ちょうどのお預かりです。

 現在、500円以上のお買い上げの方にくじを引いてもらってるのですが…」


 僕は、出された箱に手を突っ込み適当な紙を1枚出す。


「はい、しゅわしゅわグミですね…少々お待ち下さい。

お待たせしました。

 グミの方をお付けさせてもらいます。

 ありがとうございました。又のお越しをお待ちしております」


 コンビニを出る。


 とある公園の前で俺はいつも一緒に学校に通う友達と会う。

 一人は眼鏡をかけたつまらない奴、名前は太郎。

 一人は黒髪ショート、幼馴染の麻衣。


「トモ、また半熟2つもか…ほんと卵好きだよな」


「タロは嫌いだっけか…」


「完熟はな…」


 卵の完熟、半熟の好みの話をする。


「トモくんは昔から卵好きだったよね」


「あぁ、」


 僕は親父と二人暮らしだ。

 母は幼い頃に亡くした。

 今は親父も外国の地にいる為、事実一人暮らしだ。


「トモくんは学校でも卵ばっかり食べてるもんね〜」


「そうだな」


 僕は生卵をご飯にかけたのが好きなんだ。

 学校に生卵持ってくと様々な面で面倒だから半熟卵で我慢している。


 母は外国の人だったらしい。そりゃもうたいそう可愛かったらしい。

 僕は顔が多少整うぐらいしか遺伝はなかったらしい。

 家族3人揃って卵かけご飯好きとは…


 そんな過去も交えた話をして学校へ通った。


 夕飯は卵かけご飯と味噌汁、漬物などなど…

 僕はTKG狂信者とでも言うくらいTKGが好きだ。


 人生の中でも大きな思い出でもある。

 僕がクラスマッチで負けて、くよくよ泣いてた時、親父に頭に拳骨をされた。

 そして親父はこう言った。


「試合に負けて恥かいただけでメソメソすんな!

 そんな失敗は大きくなりゃ胡麻の粒程ちっぽけにしか感じねぇ!

 星の数ほど失敗なんざある!失敗は人を育てる!

 これでも食ってべそかいて寝てろ!」


 僕は泣きながら出された卵かけご飯を食った。


 親父は慰める時に言い方が強くなったり手を出したりするが、

あえてそれぐらいがいいのでは?とも考える。


 もっとも親父はかなり優しい。

 何でもかんでも禁止したりしないし、話にもよく乗ってくれた。

 今では記憶の片隅にしかない話だが。


 僕はシンプルTKGが好きだ。

 入れるのは醤油のみ!

 これが最高なんだよ!


 親父も今頃外国で卵かけご飯食べてるんだろうな…

 家族3人で食いたかったなぁ〜TKG…


 今更その事を悔やんでいても仕方ない。

 もし母さんが生きてたら妹とか弟が居たのだろうか?

 だとしたらそいつもTKG狂信者だったんだろうなぁ〜…


「さて、明日の準備をすっか」


 俺は部屋に戻り、明日の準備をした。


「今日も晴れてていい天気、今日もいつもの食っていきますか」


 卵かけご飯を食べて、今日も学校へ向かった。


 卵かけご飯 -終わり-

ご飯シリーズ、一作目。


《自身の連載作品》

『死んだらコンテニュー画面が出たので生き返ってみた』

『夢の自分』

同サイト内にて投稿させてもらっています。

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