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砂糖菓子でできている  作者: 未礼
五章

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49/57

49、神様




 赤い雨が降っていた。

 辺りを見渡して、いつものように足元の水たまりを覗き込む。

 映り込む亜佐の姿をした神様は、にこにこと笑っていた。

「神様、今日はご機嫌だね」

 宮廷で暮らし始めてからも、何度かこの夢を見た。神様はいつもむっすりと拗ねた顔をして、どうしたらいいのかなぁとぶつぶつ亜佐に愚痴をこぼすだけだったのに。

――いい事をね、思い付いたんだ。

 頭に響いたのは子供のような無邪気ではしゃいだ声だ。きっとろくな事ではない。じりじりと後ろへ後ずさる。早く夢から覚めたい。

 後ろを振り返って逃げ道を確認した瞬間、突然何かに足を掴まれ亜佐は悲鳴を上げた。

 見ると水たまりから伸びている腕が、亜佐の足首を強く掴んでいた。

「よいしょっと」

 大きな水音を立てて水たまりから這い出てきたのは、さっきまで向こう側にいた神様だ。しかしその姿は亜佐のものではない。

 いつだったか見たことがある。置き去りにされた廃教会のステンドグラスに描かれていた、十歳前後の男の子の姿だった。

 天使のように愛らしいという言葉を、神様に使うのはおかしいのだろう。しかしそうとしか形容しようがない顔で、神様はにっこりと亜佐に微笑みかけた。

 今まで彼がこちらに来た事はない。触れられた事も。

 神様は子供の体だとは思えない力で亜佐の足首を引くと、反動で後ろへひっくり返った亜佐の体に馬乗りになった。

「あのね、聞いて。血を混ぜてみようと思うんだ。君もきっと喜んでくれるよ」

 その手が腹部に触れる。言い様のない恐怖に全身が支配された。

「でもね、本当はやっちゃダメなことだから」

 その眉が少し、申し訳なさそうに下がった。

「もし死んじゃったら、ごめんね」

 腹に強い衝撃があった。「ひっ」と声を上げる。

 逃げようと肘を立てて、そして見えたものは。

 この腹に深々と突き刺さった神様の腕だった。

「いっ、や……!」

 叫んだ声は、驚くほど掠れていた。

 激しく咳き込んで、全身の痛みに顔を苦痛に歪める。

 ガタンと何かが倒れる音がした。

「アサ……!」

 息を整えながら視線だけを声の方へ動かすと、なぜかそこにいたのはヘンリッカだった。もう赤い雨は降っていない。夢から醒める事ができたようだ。

 ヘンリッカは見たこともないほど驚いた顔をしていて、それからハッとしたように顔を上げた。

「アサの意識が戻った! 医者を呼べ!」

 亜佐の寝転ぶベットを囲むように引かれているカーテンの向こうから、慌てて返事をする声とバタバタと走り回る音が聞こえる。

 ヘンリッカは亜佐に駆け寄って、亜佐の手にそっと手を重ねた。

「神様が……」

 必死にヘンリッカを見上げ、ひどい事をされたんだと訴えた。

「神様が、また変な事言って……お腹……私のお腹に穴を」

 ヘンリッカが亜佐の布団を捲りあげ、腹の辺りを探った。

「大丈夫だ、傷ひとつない」

 その言葉に大きく安堵の息をつく。

「御神は何と仰られていたか思い出せるか?」

 ついさっき見た夢だ。一字一句覚えている。

 ガラガラに掠れた声で何とか伝え、ぐったりと息をついた。ヘンリッカは宗教院を管轄している。聖職者に伝えるのだろう。

 医者や看護師が飛び込んでくる。どうやらここは宮廷の医務室のようだ。

 なぜか体が重たい。そういえばどうしてこんな所にいるのか分からない。

「アサ、痛むところはないか?」

 手にしていたメモを放って、ヘンリッカがまた亜佐の手に触れた。

「お前は十日間も意識不明だったんだ」

「……十日? 意識不明……?」

 わけが分からずに彼女の顔を見上げた。

 必死に記憶を手繰り寄せる。

 最後の記憶は、そうだ、ベルタが無事に出産して喜んで泣いて、そしてそれを羨んで泣いて、そのままロイリの腕の中で寝てしまったはずだ。

 ロイリ、と呟いたが掠れて音にならない。十日も意識不明だったのなら、彼はどれほど心配しているだろうか。

「亜佐さん……!」

 名を叫ぶ声がカーテンの隙間から聞こえて、視線を向けたカーテンが勢いよく開く。

「目が覚めたんだね……!」

 駆け寄ってきたのは、花束を持った白佐木だった。

 彼の方へ体を向けようとした瞬間、体中に激痛が走る。思わずうめき声を上げ、体を強張らせた。

 ようやく異常に気付く。関節が動かない。無理に動かそうとすると息ができないくらい痛む。

 反対側から血圧を測ったり何やらしていた見たことのない医者が、「動かないで」と鋭く言った。

 恐怖に襲われる。どうしてこんな事になっているのか。神様はこの体に一体何をしたのか。

「ロイリ……」

 助けを求めるようにその名を口にする。

「ロイリ……ロイリは……?」

 ヘンリッカが顔を上げ、そばの看護師に言った。

「クラウゼを呼んでこい。私の命令だと言え」

 看護師は頷いて、慌てて部屋を飛び出していった。

「大丈夫だ。すぐに来る」

「怖い……」

「クラウゼが来るまで私がそばにいよう。少しは気が紛れるだろう」

 握り締められた手で彼女の手を強く握り返す。

 心細さにヘンリッカの顔を見上げると、彼女は優しく微笑んで頭を撫でてくれた。

 看護師が出ていって数分たっただろうか。

 遠くから誰かの走る音が聞こえる。この部屋の扉が大きな音を立て開かれ、その乱暴さからは想像もつかないくらい、恐る恐るカーテンが引かれた。

 十日ぶりだという実感はなかったが、青白いその顔は少し痩せたように見える。

「ロイリ……」

 彼の口がアサと動いたが、亜佐の耳までその声は届かなかった。

「ロイリ」

 軋んで悲鳴を上げる腕を必死に伸ばす。

 真ん丸に見開かれたロイリの両目から、大粒の涙が零れ落ちた。

「アサ……!」

 叫ぶように名前を呼んで、ロイリはヘンリッカがのいた場所で崩れるように膝をついた。

 次々と涙を溢れさせながら、彼は亜佐の手を握り締め額を擦り付ける。

「アサ……アサ」

 握り締められた手の上に、冷たい涙がいくつも滑り落ちていった。

「もう、声も聞けないかもしれないと、思っていたんだ……」

 亜佐の手を頬に押し付けながら、ロイリは震える声を押し殺すように言った。 

「アサ、俺をひとりにしないでくれ……お前がいないと生きていけないんだ」

 呆然とその涙を見つめる。

 ロイリはずっとこんな気持ちでいたのだろうか。

 愛する人の涙はとても美しく、とても愛おしく、そしてこの身を切り裂くほど鋭利だ。胸が苦しい。

 錆び付いているような腕を回し、ロイリの後頭部を抱き寄せる。

「ごめんなさい、大丈夫、ひとりになんてしませんよ」

 頬と目尻に唇を押し付ける。この人は泣き顔すらきれいだ。

「愛しています、ロイリ」

 ロイリはうんと頷いた。掻き抱かれて、耳元で「俺も」と消え入りそうな声が辛うじて聞こえた。

 彼が触れた場所から痛みが消えていくようだ。髪をゆっくり撫でながら、彼が泣き止むのをじっと待つ。

 ヘンリッカの潜めた声が聞こえた。

「シラサキ、可哀想だが諦めろ。お前の入る隙はないよ」

 視界の端にぼんやりと、小さく頭を下げて手に持っていた花束を花瓶の台に置き、部屋を出て行く白佐木が見えた。

 ごめんなさいと頭の中で呟いて、すぐに意識をロイリに戻す。

 ヘンリッカがロイリの肩に触れた。

「クラウゼ、仕事は私がどうにかしてやるから、今日はもう休め」

 ロイリは顔を上げて彼女を見て、声は出せなかったようで小さく頷いた。

 手を振って出ていったヘンリッカと入れ替わるように、続々と医者が入ってくる。ロイリは一度カーテンの外に出され、亜佐は体の隅々まで代る代る何人もの医者に弄くり回された。彼らは何も異常がない事に驚き首を傾げているようだ。

 凍りついていたような関節は少しずつ動かすと痛みもなくなり、三十分後にようやく解放された頃にはベッドの上に座れるほどにまで回復した。

 ずっとカーテンの向こうに見えていたロイリの背中に声をかける。

 ふらりとカーテンの内側に入ってきた彼は、まだ赤らんでいる目を亜佐に向けた。

「本当に生きているのか……?」

「生きてますよ。心臓の音を聞いてみますか?」

 腕を広げる。ロイリはゆっくりとした動きでベッドに上がり、亜佐の胸に顔をうずめた。

「動いてる……」

「でしょう? もうどこも痛くないですよ。お医者さんもびっくりするくらい、すごく元気です」

 うんと何度も頷いて、ロイリはさらに強く亜佐を抱き締めた。

「心配かけてごめんなさい」

「うん」

「ロイリ、ちゃんとご飯食べてますか? 痩せたような気がします」

「うん……」

「本当に?」

 返事はない。そっと顔を覗き込むと、彼は目を閉じ微かに開いた口から寝息を漏らしていた。

 そっと顔に触れる。疲れ切った目元には隈が浮かんでいる。あまり寝ていないのだろうか。

 このまま抱き締めていたかったが、さすがにこの体格差と体力で、徐々に力の抜けていくロイリの体を支えるのには無理があった。そっと隣に彼の体を横たえる。

 そのまま一緒に眠ろうとしたが、外からドタバタと走る音が聞こえてきて亜佐は顔を上げた。

 だんだん大きくなる足音は案の定すぐ近くで止まって、勢いよく扉と、次にカーテンが開いた。

「アサ!」

 息を切らして駆け込んできたキノスは、ベッドに座る亜佐を見てその目を真ん丸にしてから、両手を広げて飛び付いた。

「本当に!? 本当に生きて動いてるの!? ゾンビじゃなくて!?」

「この世界ってゾンビがいるんですか?」

「君がこの世界のゾンビ第一号になれるかもしれないよ!」

 キノスは亜佐の肩を掴み引き剥がすと、さっき何人もの医者がしたように亜佐の目にライトを当て、口の中を覗き込んで首筋を触り、そして手首を掴んで脈を測った。十秒ほど懐中時計を睨み付けてから、満面の笑みで顔を上げた。

「うん、大丈夫! 生きてるね!」

「……ゾンビ第一号にならなくてよかったです」

「ああその冗談が通じてるのか通じてないのか分からない生真面目な返事! 頭もハッキリしてるみたいだね! 痛むところは?」

「今はどこも」

 その返事にキノスはうんうんと嬉しそうに頷いて、そこでようやく亜佐の隣で丸くなるロイリに気付いたようで笑い声を上げた。

「ようやく寝てくれたか、クラウゼ中佐」

 キノスは一度カーテンの外に出て、簡易ベッドを持ってきてくれた。亜佐のベッドの隣にピタリとつけ、これならロイリが寝返りを打っても落ちたりしないだろう。

「君の意識がない間、いつも通り遅くまで仕事して、終わったらここに来てほとんど寝ないで君のそばにいてさ。こんな顔色しながら難しい案件いくつもこなしてたみたいで、ご飯もろくに食べてないって聞いた。こりゃあ君の前に中佐が死ぬなって、そろそろ睡眠薬でも盛るかって医者と彼の上司とで話をしていたところだったんだ。薬を使わなくて済んでよかったよ」

 やはり寝ていないらしい。やつれたような気がしたのも、気のせいではなかった。

「君だってひどい状態だったんだよ。朝、君が時間になっても出てこないから警護の子が様子を見に行ったら、息をしてなかったんだ」

 驚いてキノスを見た。想像していたよりもこの体は危険な状態だったらしい。

「すぐにここに担ぎ込まれて人工呼吸器をつけたけど、もう体の中がボロボロで、いつ心臓が止まってもおかしくない状態だった。……だからクラウゼ中佐を呼んできて、夜は越せないだろうから、そばで看取ってあげて欲しいってお願いしたんだ」

 ロイリの涙を思い出す。まだ赤く湿っている目尻に触れた。もう助からないと、もうすぐ死ぬと聞かされていたらしい。

 深い深い絶望だったのだろう。その絶望からようやく救い出された安堵の涙だったのだろう。

 それほど辛い思いをさせてしまった。耐えられずじわりと涙が溢れ出す。

「でもその時、何が起きたと思う? 今でも信じられない。君はボロボロの体で、突然自発呼吸を再開したんだ!」

 興奮したように声を上げて、キノスは大仰に身振り手振りをしてみせた。

「君は決して弱くない力で呼吸を始めた。その数時間前の検査結果では、君の肺はほとんど機能していなかった。絶対に助かる状態じゃなかったんだ。それからもいくつもの奇跡が起きた。君は医者が卒倒するようなスピートで回復していった。どうしてあの状態からたった十日で、こんな風に起き上がって会話ができるまでに回復できたのか、今の医療技術では説明できない。いや、五十年後の医療技術でも、きっと説明できないだろう」

 ろくに息継ぎもせずに言い切ったあと、キノスは深い息をついて、落胆したように肩を落とした。

「まあ薄々は感じてたんだ。神様が君に何かしたって」

 手に持っていた報告書らしい紙の束をペラペラと捲って、彼は文字を指でなぞる。

「どうしてこんな事になったのかって、僕達医者や研究者がろくに寝ずに検査して治療して研究しても、神様が出てきた途端にそれらが全て無意味なものになるのがホントに、頭にくる」

 いつもどんな時もにこにこと笑顔を浮かべているキノスが、顔中に嫌悪を浮かべた。よっぽど神様が嫌いらしい。

 グズグズと鼻をすすって涙を拭う亜佐に、キノスは「そうそう」ところりと表情を変えて笑いかけた。

「これを伝えておかなきゃ。今回の急性疾患の原因のひとつかなって思ってるのが、君の血液の変化だ。君の血液は元々、治癒力も依存性もあるタイプだった。それが今、どちらもなくなっている」

「……え?」

 わけが分からずに、戸惑った顔でキノスを見る。

「ここに運ばれてきた時には確かにまだ甘い匂いがしていたんだ。それなのに、昨日だ。君から特有の甘い匂いがしないことに気付いた。慌てて毎日採って保存していた血液を調べたら、倒れた日から少しずつ治癒力がなくなって、昨日の朝に完全になくなったことが判明した」

 少しずつ血が変化していった。そんなことがあり得るのだろうか。

「だから、たとえ今僕が君の血を飲んだとしても、依存にならなければ怪我も治らない。君の血は吸血人にとって特別なものではなくなったんだ」

 突然押し寄せた不安に、胸の前で手をきつく握り締める。

「……私はもう、ロイリの怪我を治してあげることができないんですか……?」

「そういう事だね」

 唇を噛む。今までだって、血を飲んだことがバレないようロイリが怪我をしている時は体液の接触をしないようにしていた。

 それでもいざとなれば、例えば、今回倒れたのがロイリだったとしたら、亜佐は何のためらいもなく腕を掻っ切って血を与えただろう。もしもの時はなりふり構わなければ彼を助けることができていた。

 それなのに、それがもうできない。

「神様の、血を混ぜようと思う、って言葉。君に一体何の血を混ぜたのか。その行為で神様は吸血人の寿命を伸ばせると思ったんだろ?」

 キノスはひとりで考えて唸り、すぐに諦めたようだ。

「どうして神様は君をよく構うんだろうねぇ」

「……私が、吸血人を愛した珍しい人間だからだと思いますよ」

 この世界へ来てすぐだったか、夢で見た神様の言葉を思い出す。神様は吸血人であるロイリを愛しているのかと聞いて、亜佐を珍しい人間だと言った。

「そうだねぇ、まず君たち人間はこの赤い目を怖がるからねぇ。君は全く平気だね」

 キノスの目を見上げる。少し濃い赤目であるロイリと違い、キノスの目は薄い透き通った赤だ。

「とてもきれいな目だと、私は思うんですけど」

 キノスが笑う。

「まあ君は特別だ。突然わけの分からない世界に落とされてそこで命がけで助けてくれたのがこぉんな男前だったら、誰だって恋に落ちちゃうよね。はは、君は二回も落ちたんだね」

 馬からも落ちたから三回だと言おうとしたが、さすがに病み上がりで喋り過ぎたようだ。ぐらりと視界が揺れて、気付くとキノスに肩を支えられていた。

 注意深く亜佐を見るキノスの顔がぐるぐると回っている。

「目が回ってるね」

「回ってます……」

「ごめんね、お喋りし過ぎたね。横にするよ」

 ベッドに横たえられ少し耐えると、すぐに目眩はなくなった。それを確認してキノスはまた脈や血圧を測ったあと、うんうんと頷いた。

「ずっと誰かがこの部屋にいるから、安心して休んだらいいよ。何かあったらこのベルを押して」

「はい、ありがとうございます」

「もう少し詳しく検査して、大丈夫そうならご飯も食べようね」

「はい」

 頷いて布団に潜り込んだ。そのままロイリの方を向くと、近寄って投げ出された手を握り締める。

 後ろから「ふふっ」とキノスが笑う声が聞こえた。

「君たち、ヨニとイーダみたいだね」

 聞き覚えのある名前だった。この世界の聖書に登場する、初めて知性と理性を持った「人」だ。アダムとイブによく似ていたが、彼らは罪を犯し楽園を追放されたりしない。むしろ世界に秩序を与え、子孫繁栄に貢献した救世主として描かれていた。

 仲のいいふたりは常に寄り添い、寝る時も繋いだ手を離さなかったという。

 聖書の有名な挿し絵と同じ格好をしていることに気付いて、亜佐もキノスに釣られて笑った。

「それじゃあね。お休み」

「お休みなさい」

 カーテンがそっと開いて閉じる音がした。

 ベッドの真上の電球の光が消える。カーテンの向こうは明るいが、眠る事に支障はない。

 ロイリの前髪にそっと触れる。よほど深い眠りなのだろう。彼の吐息は一定だ。

 彼が起きた時に目の前にいてあげたい。

 点滴の管の長さが許す限り近付いて、亜佐はロイリに額を寄せた。




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