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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

こんな物語

作者: プラム

こんなはずじゃなかった。


磯谷香織は自室のソファーに座りうちしがれていた。


始まりは・・・

一年前、もしかしたらもっと前から変わっていたのかもしれない。

結婚を前提に付き合っていた所為お見合いで出会った須山徹とは社会人2年目になったばかりの春からの付き合いになる

仕事が楽しくなってきたが早く結婚もしたい、そんな自分の優柔不断が招いたことだ。

当時付き合っていた人はいなかった。前の彼とは大学から付き合っていたが社会人なってからすれ違いが続き、彼の転勤を機に別れている。25歳までには結婚したい。とずっと考えていた。前の彼と結婚するんだと思っていた。それが無くなり、勝手にきめた理想にとらわれすすめられるままお見合いをしてしまった。


初めて会った時の徹さんは、スーツをピシッときこなすできる男風だった。事前情報で大手IT会社の課長と聞いていた。課長がいいのかわるいのかはわからなかったが、平社員じゃないということは野心はあるのだろうとなんとなく思っていた。

お互いにお見合いに至る経緯を話し、結婚を前提に付き合うことに決めたのだ。


3か月、週に2.3回のペースで会い、半年経つころには二人の距離は縮まっていたと思う。

とても誠実で優しい人だった。少しずつ惹かれていた。

10ヶ月経つころには結婚の話もした。来年の夏には入籍しようと話をすすめていた。


そして今、あと3日で入籍予定の日が迫っている。

今頃幸せ絶頂のはずが、なぜ・・・これがマリッジブルーだったらどんなによかっただろう


学生来の友達からメールがきた。添付つきだ。

もうわかっただろう・・・彼は他に付き合っている人がいたのだ。

彼がホテルに入る写真が撮られていた。


男の人と・・・まさかの事実だった。両方ともいける朽ちなのか私はただのカモフラージュなのか

徹さんに確かめないといけないのだろうか・・・付き合うときに「仕事のため、家庭をもっていたほうがいい」と理由だった。まさかこちらが隠された理由なのか。


こんなはずじゃなかった・・・普通に幸せになりたいだけなのに。

カミングアウトもなかった。距離は縮まっていると思っていた。勘違いだったか。。彼は隠し続けるのだろうか。


あぁこんなはずじゃなかった。今更問い詰めてもし私がカモフラージュだったら、その可能性は高いが、

入籍はどうするのか、来月の結婚式はどうするのか。さらし者になるか受け入れるか・・・

あー貝になりたい。


彼が家にくるまで後2時間。メールが来たのが2時間前・・・

結論はでるのか。どんな顔して合えばいいのか


こんなはずじゃなかった






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