便利に七不思議。
「夏も終わりだなぁ。」
「なにいってるんだ少年。夏は始まったばかりだぞ?あ、そうそう今回はこんな話を………」
「4500円になりまーす。」
まただ、ピザを買ってやがる。しかもいつも勘定はおれ。そうして、また料金を払ってしまった………
「ご苦労様、少年。」
「いい加減じぶんでかえよ。全く………………」
「さて、と……話しますかぁ…」
一体、あいつの口からどんな話が聞けるのか……
「その名も絡繰七不思議!!!」
「は?」
「だから、絡繰七不思議!!!」
「それ、迷信だぞ?」
「少年………君は七不思議をどこまで知ってる?」
「えっーと、6個?ん?待てよ………」
「理解したかい?そう、この七不思議、七個めを誰も知らないんだ!」
そのことを聞いて、少しでも興味を持ったのが間違いだった…
「なぁ、海藤。」
「なんだい?」
「探検しようぜっ!」
「えぇっー」
「この七不思議は、この絡繰街の一つ一つブロックがあって、それが七個あるんだ。だから、一つ一つ調べれば何とかなる!」
「おぉー。でも、僕はいらいが…………」
「んなもんしるか!!」
そーいって、二人は部屋を出た。
「このブロックが最後か…………」
「しょーねーん、帰ろーよー。」
「よし!調べよう!」
そして、一時間がたった。
「なんもないなぁ………」
「よし、帰ろーか。」
「………………」
「?どうした少年?」
「み、みろ!」
「あれ?入り口がない!?」
「そうか!!これが七不思議か!!名付けて…………」
<迷宮七番街>
突如、脱出できなくなった池上と海藤。
二人は脱出し、謎を解くことができるのか!?