便利に始動。
突如来た依頼者。
その依頼の内容は、告白という地味な依頼だった。
しかし、海藤は秘策などなく依頼をこなせるのか………!?
次の日………
「隣の家に囲いができたってさー。へーかっこいー」
「海藤……朝だ……作戦は……」
「あったらこんなになってないよ!!!全く、どうしたらいいんだ………少年、やっぱり死のう。ん、待てよ………そーだ!!こうしよう!!」
「どうすんだよ?」
「劇には、ヒーローがいるだろ?それと同時に悪役がいるだろう。そして、ヒロインだ。」
「それがどうした?」
「全く……君はなにもわからないのか……」
ピンポーン
「どうぞ……」
海藤の奴、本当に作戦なんかあんのか?もしなかったら、タコオのやつキレるぞ?
「作戦はきまったでしゅか?」
「もちのろんです!作戦は、僕と少年で悪役を演じます!んで、僕等がイカコをさらうんでそこをタコオさんがたすけてハッピーエンド!!」
「悪くないでしゅね。でも、言い忘れてたんでしゅが……実はイカコちゃんの家は警備隊がいましゅよ?」
「うそ………だろ………!?」
こんな情報、予想外だ。終わったな。海藤の奴はいったい……笑っちゃってるよー!?
ニヤニヤしてるよ!?もしかして、作戦でもあんのか?
「終わったぁー。すいまへん依頼者はん。終わりましたわ。作戦はまた今度考えるさかい。許して!悪いなぁ」
「ダメでしゅ!!ダメなんでしゅ!!!」
タコオのやつ、なんであんなに怒ってるんだ?
「すいません。依頼者さん。海藤には話さなくてもいいんで理由を教えてくれませんか?
」
「実は……明後日イカコちゃんは遠くの国に行ってしまうんでしゅ。だから、僕は、僕は……」
タコオは、泣いていた。
無理もないよな。好きな人が想いも伝えたいけど伝えれなくて、挙げ句の果てにはどっか言っちまうんだもんな……
「そうっだ!!!こうしよう!!!」
「海藤?」
「作戦は今日の夜開始する!依頼者さんはここにいてくれ!!」
「わかったでしゅ!!」
ほんとに大丈夫なのかよ……
そして時間は夜になる…………
「まずは、誓って欲しい。すべて僕の言うとおりに働くと。」
「「了解」」
「では、やろうか。」
海藤は、イカコの家のピンポンを鳴らす。
「誰だ?」
「悪いな。秘密道具眠り風!!」
「うっ、うぅ。」
「続いて、クローンスーツ!!」
眠らされた、男の複製が大量に作られた。
「よし!コックピットスイッチ!!」
ペタペタとその複製にアンテナのようなものをつける。
「これでよし!少年!君のコントローラーだ!これは、タコオくん!」
「これはなんでしゅか?」
「それは、伝説の剣電脳コイル!こいつで切ると、ほらこの通り。」
複製は、剣戟をくらうと、シャットダウンした。
「タコオくんは、こいつらを切り続けてくれ。」
「了解でしゅ!」
タコオの一世一代のプロポーズ大作戦は成功するのか………!?