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便利に初恋。

「しょーねーん。早くしないと逃げられるぞー」

みなさんは、普通愛犬追いかけてって言われると普通の子犬とかってなりますよね……

見てください!!すっげぇでかいケルベロス!

「おい!こんなの、どうやって手懐けるんだよ!!!このままじゃ、俺死ぬぞ!」

「ガウッガウッグルルルルルルル」

三つの顔全てが俺を凝視し、涎を垂らしている。

「た、た、食べるならあいつの方が美味しいぞ!!だ、だ、だ、だから食べないでっ!!!」

「ガウッガウッガウッ!!!」

ケルベロスは爪を立て、全速力で追いかけて来た。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ぁぁぁぁぁぁ!!!こんなことになるなんて、聞いてないぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」


ここは絡繰街。見ての通り、変な街だ………

今回はこの街にどんな、奇想天外な依頼が訪れるのか…………



「4500円になりまーす。」

ピザの宅配をいつ、頼んだのか知らないが5枚の大きなピザを渡された俺は渋々お金を払った。

「御苦労、少年。今回も派手にやられたなぁ」

「他人事かよ!!大体お前がなぁ、いつまでモゴッ」

ピザをいきなり口の中に投げ入れられた。

「クールダウンクールダウン。カリカリしてると禿げちゃうぞ?」

「うるせぇ!」

なんとなく、あいつの机を見た。

そこには、なにか表札のようなものが立ててあり、そこには「海藤 悠」と書いてあった。

「おい、海藤。お前ろくに仕事したことないだろ。大体なんだこの部屋は。ぐちゃぐちゃじゃねえか!片付けるぞ!!」

「だかな、少年。いつ依頼者がくるかわからんぞ⁇」

「こんなところに依頼者なんか来ねえよ!」

ピンポーン

チャイムが響く。




うそだろ?依頼者がきた!?

「うそ!?本当にきた!?少年、片付けよう!!3秒で終わらす!!」

「自分でもくると思ってなかったのかよ!?でも、3秒でなんか無理だぜ?」

「でてこい!吸引冷蔵庫!!こいつで、とりあえず全部吸って、溜めておこう!!」

「ナイスだ海藤!!」

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

「おい!速くしろ!!依頼者キレてるぞ!!」

「終わった終わった!!よし、呼ぼう!!」

くる!遂に依頼者がくる!!今日の朝だって急にあいつが助けようって言って無理やりだったんだよな………

「よし、んんっあーあーあめんぼれいんぼーあーあー」

「いいから、さっさと呼べ!!」

「おぉ、悪い悪い。どーぞー。」

扉が開く。そこには、8本足のタコ坊主がいた。

「全く、遅いでしゅな!!まぁよし、依頼をいたしましゅ!」

これは、この街じゃ変なことじゃない。ほとんどがこんな奴なんだから。

「実は、イカのイカコに告白したいんでしゅ。僕は、タコだから許されないんでしゅ。でも、振られるのは嫌なんでしゅ。助けて欲しいでしゅ!!!」

「イカコちゃんとタコオ君の禁断の恋か……暑い展開だねぇ、まぁでも二人はくっつくと思うよ、吸盤で……どう?面白いかな?」

「すいません、依頼者さん。すこし、タイム。」

(おい海藤。ぶっ飛ばすぞ?俺だってこんなこと依頼されて怒ってるけどさ……)

(怒ってる?そんなことないない!今のは、緊張を和らげるギャグだよ。ほら、ふにゃふにゃになってるだろう?あ、元からか……どう?面白い?)

(ぶっ飛ばすぞ?)

(悪かったよう。真面目にやるよう。そんでもって、依頼こなすyo)

(おい、キャラがおかしくなってるぞ?)

「いつまで、こそこそなにやってるでしゅか?」

「すいません、金ヅル……いえ依頼者さん。この少年、池上慶太と私に任していただければなんとか、この依頼こなせそうです。」

「んじゃ、期待でしゅ!!明日またくるからそんときに、作戦を聞くでしゅ!!ばいばいでしゅ!」

「ではでは………」




「おい、海藤。作戦なんてあるのか?」

「少年、あったらこんなに焦ってないよ……もう無理だね。諦めよう。仕方が無い。このまま二人で無理心中しかない。さぁ、少年死のう。」

「勘弁だよ俺は!!!いいから、考えるぞ!!!」




このまま、なにもできずタコオの依頼をこなせるのか………!?

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