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紙風船・〜夢幻〜

作者: 如月綺華

【紙風船】






月の満ち欠け気にしながら


唄ってきた数え唄、


その調べが示すのは


最後にあなたの後姿見た


あの日からの陽の数と等しい。






御影に添えた白い花は


今も枯れずに残っているの。


くすみゆく世には似合わず


いつまでもその玉華のままで・・・






もう待っても戻らぬ面影を


思い描いて  紙風船


舞い上がっては 落ちてゆく


風の息浴び  紙風船







虫ピンに留められた


憂い群青の羽根を持つ


哀れ妖花な揚羽蝶、


「ねぇ もう一度


 空に帰れるときは


 くるのでしょうか?」


その場に縛り付けられた


蝶にとっての空路の青は


悲哀色へと映り込む。






私の視界を横切る河


受け取り損ねた  紙風船


水面に拾われ共にゆく


あなたより


最後にもらった  紙風船






愛しい人に届けよと


願いも虚しく  紙風船


ゆっくりゆっくり沈みゆき


河の河童の戯道具






御身の姿  待つことが


できたあの日の  我が心


染まる夕日の空でした


きっと戻ってくるとだけ


信じて待った  紙風船


もう待っても帰らない


河の奥底  紙風船


もう待っても帰らない


あなたの影と  紙風船






夢の中で戯れる


あなたとあたしの紙風船


やっと誓える 永遠は


あなたとあたしの紙風船







【夢幻〜ムゲン〜】








"さようなら。"


今あなたはこう言った。


その意味わかってるのかな。


それは明らかにならないまま、


あなたの姿は黄昏のやわい陽炎に食われた。


オレンジ色の砂利道に大粒の水滴 跡に残し・・・






沸き上がる涙と後悔。


君を愛する資格を失った僕の、


結局の馬鹿さ加減は


やがて馬鹿げた結論を導き出した。






あなたを想うことが許されないなら


僕自身があなたになればいい。


あの愛くるしい仕草や、


少し生意気な口調真似、


アナタよく口ずさんだ歌、ギターで奏でる。


そこにアナタの薄らぐことのない面影、


垣間見るんだ。


そう、それだけは誰も奪うことのできない


僕だけのあなた。








君との別れが夕焼けだとしたら、


僕の夜は有明けをむかえるには


まだ少し時を必要とするみたい。






ワルツのリズム刻むシンフォニー、


哀しく奏でる孤独な演奏者が


僕に尋ねてたっけ。


"朝日ってどんな色?"


笑ってすぐ答えたはずなのに


今の僕は闇に潜む漆黒以外の


艶やかな色彩覚えちゃいない。






あなたが目に映らない程遠のいてしまうなら、


あなた自身になってしまいたい。


そしたらすぐに手が届くだろ?


それが夢幻<ユメマボロシ>だと知っても、


そうするしか心地いいぬくもり


取り戻せはしない。


そして、誰にも汚されることもなく 永遠に、


僕だけのあなた・・・






君を愛でる資格を失った僕は、


結局の馬鹿さ加減で


馬鹿げた結論を


だけど、それは


アナタを本気で愛してた最後の証・・・




色は少しずつ  くすんでも


僕の中に生き続ける 愛した人


いつか明けない夜はない


今は信じられないけれど


後悔を希望に換えれる時が来れば、


きっと日の光が僕を包むよ。


薄い月と共に暗闇に"さようなら。"


今度は∞<無限>の星たちが


輝く時に逢いましょう。




お読みいただきましてありがとうございます。小説とはまた違う執筆体験で書いてるほうは楽しかったです。では、またほかの物語で逢えたらいいなとおもいます。

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