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釈迦と舎利子と河童の宣教師  作者: 手乗文鳥


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河童のエージェント

地球は確かに滅ぶかもしれない。しかし、全ての水分が蒸発するには5億年もかかるし、太陽の中に転がり落ちるには10億年もかかる。

そして地球46億年の時間の中、人類の歴史はここまで700万年しかないのだ。

-6-


イスラエルの組織から指定されたマンションで通りの祇園祭りを見物しながら河童は思い悩んでいました。


「ワタシの頭の皿はどうもそっけなくていけない。

何か一工夫必要だとこれまで水を張ってはオタマジャクシやドジョウを飼ってはドングリを放り込んでみたり、カイワレダイコンの水耕栽培をしてみたりしたけれどどうもしっくりこない、というよりも何か方向性自体が違う気がするんだ。」


眼下を見下ろすと山鉾の車列が

「エンヤラヤー!エンヤラヤー!エンヤアーレルヤー!」と通り過ぎていきました。


祭りを見ていたら腹が減ってきたと河童は冷蔵庫から駅近の高級スーパーで買ってきたタルトを食べようと取り出した瞬間閃きました。


「これじゃないか?」


タルトは大きさといい形といい頭の皿にぴったりでした。

シャンプーハットの様に頭の皿を取り外し、腹のポケットに仕舞うと代わりにタルトを載せてみました。

今まで感じたことのないフィット感を河童は感じました。


「これはいいな、日によって種類も変えれるし、小腹が空いた時にも丁度良い。」


河童はすっかり気に入り満悦していると、組織からショートメッセージが入りました。


確認すると


「日本にあるという、失われたアークはまだみつからないのか?」


と打たれていました。


「ミッション遂行の時間だ。

ワタシはイスラエルのナゾの組織のエージェントだ。しかし、ミッションに気づかれてはいけない。できるだけ自然に日本の中に馴染まなくてはならないのだ。」


そういうと河童は山伏の服に身を包み、天狗のお面をつけると玄関先で法螺貝を吹き鳴らすとツルハシを担いで、京の夜の街中へと消えて行ったのでした。





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