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チカンを捕まえたり、肘鉄くらわせたりした話

作者: 矢井瀬 月

 少し前に痴漢を撃退する創作短編を書いたので、リアルで対峙した話も書いておこうかと。


 

 私は人生で痴漢に遭ったことが3回あります。

 ちなみにフェロモン皆無だし、その時の格好とか、同行者の有無は全く関係なさそうです。


 最初は14歳(中2)のとき。冬の歩道橋の上です。

 女友達と2人での通学途中、向かい側から歩いてきたひょろい丸眼鏡のオッサンに、色気も素っ気もない分厚い学校指定のコートの上から、いきなりガッと胸部を掴まれました。


 怖すぎて無言で固まっていると、揉みながら「お嬢ちゃん、10歳?」と聞かれました。

(身長低くて子供体型だけど、制服着てたのに)

 友達が全速力で逃げたので、私も急いでその後を追いかけて逃げました。


「あっ、お嬢ちゃあ〜〜ん。待ってぇ〜〜」


 まだ覚えてます、あのフニャフニャした声。ヘラヘラと笑いながら小走りで着いてきたので、人通りのあるところまで必死で走りました。

 親と学校には話した記憶があるけれど、当時は不審者情報のメールとかが無かったから、対策なしだったのではと思っています。恐怖度的にはコイツがNo.1です。



 2回目は19歳(大2)のとき。夏の朝、満員電車の中です。

 薄手だけど、透けない色のTシャツとロングスカートを履いていました。

 ドアに顔を向けて立っていたら、後ろから手を回されて肩越しに揉まれました。最初はたまたまかなと思って振り払ったのですが、しつこく3回掴まれたのでわざとだと確信しました。周りの人も目玉をひん剥いて見てました。


 とりあえず鷲掴みすぎて痛くてたまらないのが、私のイライラを増長しました。気持ち悪さよりも「痛ぇなこの野郎!!」って気持ちが上回りました。

 体を捻ると私と位置が反転し、ドアとオッサン(一見真面目そうなサラリーマンだった)が背中合わせになったので、ここぞとばかりに腹部をひたすら肘鉄しました。(帰宅部だったので非力です。握力とか19です)


「ブエッ、ブエッ」と徐々に呻き声が大きくなっていきました。ダメージの蓄積を狙い、やめずに肘鉄していると、次の駅でドアが開いた瞬間、最後の一撃とともに尻餅をつき、勢いでゴロゴロとホームに転がり落ちていきました。


「よっしゃ、やっつけた」と安心したのも束の間。

 まさかの、もう一度乗り込んでこようとする鋼の精神の持ち主だったので、全力で蹴って阻止しました。周りの人は目玉をひん剥いて以下略。この駅で乗り込んできた人は何事かと思ったことでしょう。

 そのオッサンとは二度と遭遇することはありませんでした。



 3回目は25歳(社会人)のとき。夜の電車内です。

 その日は大学の同窓会があり、私は同方向の男友達と2人での帰宅中でした。下車駅も同じだったので話しながら降りようとすると、後ろから下をサワサワサワッと数回撫でられました。あまりの気持ち悪さに咄嗟に手首を掴み、「触ったーー!!」と大声で叫びました。


 オッサン(細ガリで作業服着てて軽く酔っ払ってた)は逃げようとしましたが、私の握力は火事場の馬鹿力を発揮していたのか、オッサンをガッチリ掴んで離しませんでした。


 男友達はひたすら動揺。

 見知らぬ男性が「僕見てましたよ。証言します!」と名乗り出てくれたのですが、「いいです、大丈夫です」と何故か断って帰していました。

「いや、帰しちゃダメーー!」と私がその男性を呼び止めようとしたとき、私たちの前に3人の女の子が現れました。


「「「私も触られました!」」」


 なんと、他に3人も触られていたのです。フェイクじゃなく、マジです。

 1人は動画を撮ってくれていて、あとの2人は彼氏連れでした。てっきり痴漢という妖怪の一族は、1人でいる女の子を狙うと思っていたのに、関係ないんだな……と思いました。ジャンルも違いました。共通点をあえて言うならば『一見おとなしそう』でしょうか。


 そのまま駅員室に行ったのが確か夜の10時ごろ。ちなみに私がずっとオッサンの手首捕まえてました。男性陣の誰か変わってよって思っていましたが、言えませんでした。

 エピソード的には強い女ぽく感じられそうですが、基本人見知りだし、言いたいことを言えないタイプなのです。咄嗟に「チカン許すまじ!」出来たのが本当に不思議です。


 警察が到着して、全員でぞろぞろと警察署に。


「あの人前科ありますねー。奥さんと子供もいます、被害届出しますか?」

「勿論です」


 奥さんと子供どうしたんだろう。前科のときは許したんだろうか。


 てっきり被害届出したら、なんか慰謝料とか示談金とかの話になるのかなぁと思ってたのですが、そういうのは無いらしく。裁判のときに証言台に立つとかも特に無く。


 柔道場っぽい部屋で、警察官と私が痴漢の状況を再現して、

「その体勢のまま、“触ったわね!”って感じで、警察官の手を指差してください」

 とか言われながら写真を撮られるという、微妙に恥ずかしい体験をし、その日来てた服を洗濯せずに後日提出……で終わりました。繊維取るんですって。2度と着たくなくて返却後捨てました、悔しい……。同窓会だから、お気に入りの服着てたんですよ(露出度とかは低いです)。


 ちなみにその日は午前3時までかかりました。警察車両で全員が順番に家に送られ、私が家についたのは朝5時。

 疲れすぎて、翌日の仕事は早退させてもらったし、せめて精神的苦痛の慰謝料欲しかったッ!!


 後に男友達から「役に立たなくてごめん。なんかああいうのってイケメンしか助けたらだめだと思って。キモメンが助けてもキモいかと思って」とか言われて意味がわかりませんでした。謎の躊躇!!


 もし同じように思っている方がいるなら間違いで、被害者は全人類に助けを求めています。

 キモさは痴漢に集約されており、その場で助けてくれる人は神でしかありません。

 見かけたら自分の身第一で構いませんが、キモくないので助けてください……!


「イケメンムーブしやがってとか思われ──」ないです、大丈夫です。心置きなくイケメンムーブしてほしい。……彼のコンプレックスが心配です……。



「痴漢です」って叫ぶiPhoneアプリとか(Android不遇)、助けてくださいって画像もあるらしいですね。防犯ブザー音とかね。そういうのパッと出ると撃退しやすいかもですね。


✽✽✽


 別件で。

 女友達と変質者の話題になったときに、

「私、中学のときにピンクのロリータ服着たおじいさんに、目の前で脱糞されて、固まってたらウ●チ投げられた」

 と話されたのが、今までで最大の衝撃です。ぶつからなかったらしいです……不幸中の幸いすぎる。


 世の中には色んな変態がいるんだな……。




今は娘がいるから他の方の撃退談とか、こんな変態にご注意!な話あったら聞いてみたいなって

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↓↓滅したいと思って書いた話↓↓
痴漢がムカついたので、異世界に置き去りにしてやった」(短編)
― 新着の感想 ―
こんにちは。 まず、お怪我がなく何よりです。 痴漢、本当に嫌ですよね。 日本は女性の四割が痴漢被害を受けているという報告があります。 つまり、現実はもっと多い、遭わない人の方が珍しいという、わけのわ…
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