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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

いい段ボールは波々

作者: 黒楓

今日はお休み明けの火曜日。 火曜真っ黒シリーズは短いですがドス黒いです(^^;)

 紙で指先や手の甲を切ってしまう事は、誰にでも経験があるのではないだろうか?


 いたいけな学生時代……そんなに真面目な生徒では無かったけれど、新しいノートの匂いが好きで、パラパラとじゃれ付いていると、たまにスパン!とやられた。


「イタッ!」って指先を確認すると一文字に赤いラインが出来てじわっと血が滲む。


 その場では結構痛くて、その痛みが引いて少し忘れた頃に、水などに触れるとまた滲みて来る。


 私の“男運”も似た様なもので……カラダも心も痛めながら、通り過ぎるオトコの性質(タチ)は益々悪くなる悪循環。


 今、私の部屋に巣食っているオトコはネット通販好きで……私のアカウントで勝手に買い物をして、その事に少しでも愚痴を言うとそれを執念深く覚えていて、風呂上りなどの……私が肌の露出の多い時を狙って段ボールの()()()()で切り付けて来る。

 私が必死で逃げまどう様子にオトコはゲラゲラと笑い「こんなのはじゃれ合いみたいなもんだ」とオトコの仲間内での酒の肴にされた。


 そんなオトコが好きな酒をお取り寄せした時も、私の着替えの最中に、やっぱりフラップで切り付けていた。

 ところがちょっとお高い商品だったせいか、荷造りに使われていた段ボール箱の端面がウェーブ刃で波々に加工してあったので私は怪我をせずに済んだ。

 当てが外れたオトコは今度は缶ビールの段ボール箱のフラップを隠し持って、セーターの襟首から頭を出した私の顔を切り付けた。

 私の顎が割れて血しぶきが飛び、オトコは歓喜の声を上げた。

 もう後先を考える事も出来なかった!

 ただ終わりにしたかった私は……

 キッチンに立て掛けてあった波々刃のパン切包丁を手に取った。




                               終わり




まあ、酷い話でスミマセン<m(__)m>




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― 新着の感想 ―
 ろくでもないオトコ、居ますよねえ。  どんな育て方したら、こんな風に成長するんだろう、って親まで恨みたくなります。  これは立派な正当防衛ですよね。  思いっきり痛め付けてやればいいですよ。  痛い…
 うん、まあ……、そんな男はぶった斬っていいんじゃないですかねwww  パン切包丁は一般的な包丁より痛そうでいいですねえ。  ありがとうございました。
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