367日 二郎に行くの!?
「おはようございます。飛翔さん。」
「誰だよ…眠りを邪魔するものは…今日は金曜日だぞ…」
「金曜日だからってそうはいきません。今日こそ決着をつけてもらいます。」
「だから誰だよ!」
「私です。葉子です。」
「…何で争ってたっけ?」
「争ってたじゃないですか。ラーメンの早食い。」
「記憶にございません。どこのラーメンでしょうか?」
「二郎でしょ。神楽阪の。」
「まじで記憶にない…というか…そんなことやってないです。」
「…飛翔じゃないのでしたら…あの天使は…」
「あ、それ遥希です。」
「君は…楠結花…副天使長だよね。名前だけは存じております。」
「そうですわ。桜木様。というわけで本日はおかえりください。」
「そうですね。あ、いい夢見てね。」
嵐のように過ぎていったあの子。いったいどうしてこうなったのだろうか。
「すみません、少しよろしいでしょうか。飛翔さんとお話がしたいのですが…」
「あら。つむぎさんじゃないですか。どうぞお入りください。」
「失礼します…飛翔さん、逃げなくて大丈夫です。手には何もありませんので。」
「そっか…婚姻届けだよね。ちょっと待ってて。」
準備を整えて、大広間に向かった。
「すみません。準備はできましたか…って、これは食べてもいいのですか?」
「あぁ、構いませんよ。わたくしの作ったフルーチェですが…」
「フルーチェ美味しいよね。僕も好きなんだぁ。」
「まぁ…美味しいですけど。ところで、婚姻届けにサインをしていただくためにここに来ました。大丈夫でしたか?」
「あぁ、問題ないよ。」
「よかったです。ところで…どうしてさっきは逃げようと…したのですか?」
「僕…狙われてたみたい。」
「誰にですか!?」
「先ほど早食いの果たし状が来まして…それで逃げてました…結局は人違いでしたけどね。」
「それは逃げますよね…すみません…」
「謝ることじゃないよ。それに…二郎は意識しなくても早食いになるから…」
「二郎?なんですかそれ…」
「わからないならそのままで構いませんわ…」
「とりあえずめちゃくちゃ量の多いラーメンだと思えば…」
「わかりました。」
「しかし…朝のあれは驚いたなぁ…まるで地獄への扉を素手でこじ開けるような感じで…」
「どんな例えですか…」
「…そういえば!明日は学食コンテストです!」
「本当ですわ…屋台に問題はないのですが…出場校の準備はできてるのでしょうか…?」
「問題はないです…それよりも…私は解説も実況もできるか不安で…」
「大丈夫。無理なら途中から倒れればいい。誰か変わってくれるよ。実際、去年の話なんだけど…浜大の生徒会長が倒れちゃって…結局雪がやったんだっけ。」
「そうなんですね…」
「まぁ、明日は明日の風が吹くってことだし…きっと大丈夫だよ。どうにかなるさ。」




