300日 新サークル
「あ、サーシャちゃん!」
「こんにちは!サークル長の金沢です!」
「サーシャ…料理は大丈夫なの?」
「はい!みんなと力を合わせて頑張っています!」
「そうね。ありがとう。」
時刻は夕方4時。学食サークルのみんなが来た。中には見慣れない顔があり、見慣れたはずの顔がいなくなっていた。
「どうも。学食の料理長、倉田真音です。去年まではサークル長を担当してました…なんて硬くならなくていいわ。」
「蟹江京子です。かに玉が食べたいです。」
「神崎飛翔です。物語の主人公です。」
「星野雪です。母は強盗して捕まってませんし嫉妬もなかったです。」
「水窪さくらです。目を見てください。」
「…皆さんいちおう能力者なので逆らうと怒られるからね。」
「はーい。」
「じゃあ。みなさんお願いします。」
「サークル長の金沢サーシャです。」
「副部長の中村ことりです。」
「書記の大内俊一です。」
「会計の白金みなみです。」
「…あれ?生徒会になった?」
「大丈夫です、ただ言ってるだけなので。」
「さて、新入生を…」
「待って、心美ちゃんと涼君は?」
「涼君は転校して、心美ちゃんは先週辞めました。」
「実はあの子…別のサークルに移籍したんですよ。」
「確か和風なサークルで…」
「あぁ、もしかして茶道じゃない?百人一首の方がいいと思うけどないんだもの。」
「なるほど!」
「それで新入生の紹介をしますね…」
「はい!」
「新しく学食サークルに入りました宮内夏帆です!」
「同じく新しく入りました江波利尋です。」
「江波さんは法学部でしたよね?法学部からだと遠くないですか?」
「それでも入りたい理由があったんです。」
「生徒会でしょ。」
「飛翔さん!?」
「生徒会に入りたいんでしょ…それならそうと言ってよ。」
「真音さんまで…」
「そうだよ…僕は生徒会に入って会長と…」
「…江波くん、クビ。」
「サークルから出ていきなさい。」
「実は君の仕事を見ていた。全員見ていた。」
「は…はい…」
「サーシャちゃん、まずは協力ありがとう。怖かったんだよね。」
「はい。だからちゃんと調査しました。私も仕事をしていたので真音さんにも協力して…」
「宮内さんはちゃんとやってたね。嬉しかった。でも江波くん、ダメだよね?あのサボり方は…」
「スマホを使うんじゃないもの。女の子に話しかけるんだもの。」
「…すみませんでした!」
「それじゃあ私が指導しよう。」
「あなたは…望愛先生…」
「いや、私じゃないよ!?後ろにいるでしょ!」
「澪でーす!」
「会長!」
「憧れるのはいいが、誰かに言い寄るのはダメだ。私はそういう人嫌いだぞ。」
「はい…すみませんでした…」
「それに…これ以上学食サークルを困らせるなら私だって容赦しない。どうすればいいかわかるだろう?」
「…すみません…やめさせていただきます…」