359日 事情聴取
「すみません。少しだけお時間よろしいでしょうか?」
飛翔誘拐事件の犯人を捜すために、犯人と思わしき人物の家に来た。
「なんですか?私はやってないですって。」
「この人…誰?」
「門脇綾華さんです。」
「新聞記者のね。」
「だから!私はやってません!」
「申し訳ないけど…この人やってないと思う。」
「きらりちゃん!?」
「だって…アリバイがあるでしょ。」
「そうですよ!それと…水無瀬さんの家は隣です!今住民がいないんです!家主は外にいます!おそらく別宅です!」
「別宅か…教えてください。」
「それはわかりませんよ!」
「あ、それなら知ってる。すみませんね。茶番に付き合わせてしまって…」
「…行くよ。」
こうして、案内された場所に移動する。
「ここが別宅…」
「チャイムを鳴らすわよ。」
「はい。皆さんどうされたのでしょうか?」
「…飛翔が誘拐されたの。あなたがやったのでしょう。」
「いきなり失礼なことを言いますね!酷いです。というか誰ですか誘拐したのは!どう考えても私のものですよ!」
「いや…ひーくんはみんなのものだよ…そうじゃなくて…誘拐されたことを知らなかったのかな?」
「知らないです。どうして飛翔さんが誘拐されなくてはいけないのですか。」
「…残る犯人候補は…」
「私、一人怪しい人がいます。谷山まで向かってください。」
こうして指示された場所に向かうと…
「どうした。お前たちに何も迷惑はかけてないのだが。」
「飛翔さんを誘拐したのはあなたたちですよね?」
「…待ってくれ。どうして誘拐なんて…おい…バレてないだろうか。」
「あぁ、大丈夫。」
「すみません、何をひそひそお喋りしてるのでしょうか?」
「…元章…省吾…白状しよう。」
「わかった。聖弥の言うとおりだな。」
「で、誘拐したのは…」
「誰が誘拐するかよ!確かに僕たちは天使を堕とす会だったよ!でも考えたら堕とすべき天使なんて誰もいないじゃないか!」
「だから僕たちは始めたんだよ!街の小さなフラワーショップ!」
「先日のライブの時もあの花束を作ってたんだよ。でも、疲れて寝てたんだよ!」
「今初めて聞いたよ。え?家に戻ってないの?」
「あ、すみません。今結花さんから電話が来ました。」
「…それでどうしたんだ?」
「事情を説明したいのでどちらにいるのか教えてください。」
「谷山の小さなお花屋さんです。」
「わかりましたわ。パトカーに乗っていきますわね。」
「…なるほど…これが愛の力とな…」
「そうですね。そうだ、このお店の名前って何でしょうか?」
「まだ決めてなかったが…どうしたい?」
「ユーカリでしょ。」
「それはどうして…?」
「花言葉が再スタート…でしょ?」
「さすが元章さん…」
「落ち着いたら看板でも作ろうか。」
「そうだね。」




