358日 飛翔誘拐事件
「楽屋に行けなかったわ…」
「僕たちはだめらしいよ。あやめちゃんたちはサークルが同じだから行けたけど…」
「当たり前だよね~私たちはただの友達だもん。」
「さぁ、私たちはどうしましょうか。」
「そうだ、家に帰ろう。」
西町から20分、残念なことに路面電車はない。あるのは一本に続く道だ。その道はライブの観客が行列のように続いていた。道中のご飯屋さんは満席だった。
「西町まで来ちゃったね…」
「どうしよう…私…何もないわ!」
「全部グッズにつぎ込んだからでしょ…」
「いやぁ、まいったな…そうだ、銀行に行こうか。」
「銀行の口座の確認ならライブ前にしたわ…残りは7000モイだったわ…明日にはお金が入るけど…」
「ただ…今日のご飯はどうにかしないとね…」
いったん西町から神楽阪に戻ることにしたようだ。
「今日は解散でもいいわよね。」
「そうだね。」
「じゃあ、また会いましょう。」
「じゃあね。」
こうして家の前で解散した。そしてライブの熱狂を抱きしめながら眠りについた。
「…おはよう…って、誰もいない。」
「飛翔さんも…いませんね。」
「置手紙があるよ。どれどれ…」
“飛翔さんはどこにいるのでしょうか?ちょっと警察に行ってきます。夜帰ってきたはずでしたけど…”
「待って、あの後ろをつけられていたってこと?」
「そうですね。」
「いやぁ…大変だ…どうして狙われたんだ…」
「…あ、ただいま!」
「結花さん…警察はどうでしたか?」
「捜査はするみたいです…ただ…手がかりがないみたいで…」
「そうか…そうだ。私たちで解決してみてはどうでしょうか?」
「わたくしたちですか!?」
「そうだよ。大丈夫、飛翔はみんなのものだよ。」
「本当にそうですわ!いつも一緒にいるのは…申し訳なく思ってます…」
「別に気にしてないわ。むしろ…飛翔をいつもありがとう。一人だと何をするのかわからなくて…」
「そうですよね…」
「助っ人も呼んでおいたから!」
「どうも、葉子です。」
「いつもの梨穂です。」
「暇だったので来ました。」
「きらりん、それはよくないよ。あ、どうもクロエです。」
「桜子登場です!」
「…知らない子が一人いますが…まぁ、どうにかなるでしょう。さぁ、飛翔の手がかりを探しに…」
「犯人候補が一人いますが…まずその人を呼び出しましょうか?」
「絶対あの子ですよね?」
「はい、間違いなくその子です。心の準備はできましたか?」
「まぁ、できてるわよ。その子はどこにいるの?」
「今そこに吉乃と波音がいるから…そこまで車で行くわよ…免許持ちの方はいる?」
「私でよければ運転しますよ。」
「私も乗ってきました!」
「それじゃあみんなで行こう!」
そして…数台をシェアして疑わしき場所までやってきた。そこには既に誰かと争う姿があったという。




