357日 今年もこの季節!
8月も最後の日。目が覚めると僕はなぜか囲まれていた。
「飛翔、今年もこの季節よ。」
「わかりますよね。」
「奏ちゃん、今年も私たちを誘ってくれたんだって。」
「それで、ライブは今日なんですよ!さぁ、行きましょう!」
こうして僕は眠らされて…目が覚めれば駅が見えた…何これデジャブ?
「飛翔、今日は財布がないの?」
「真音さん、こっちのカバンにありましたよ。」
「というか眠ってるから答えないよ。」
「というか…サーシャもありがとうね。」
「どうってことないですよ!そして今年は…あやめちゃんと涼音ちゃん、ことりちゃんと俊一も現地集合です!」
「…って!飛翔が起きちゃったよ。」
「まぁいいわ。背負うのめんどくさいから歩いてね!」
こうして、ライブ会場に到着した。そしてオープニングトークが始まる。
「今日は来てくれてありがとう!夢川奏の夏のドームツアー…どうぞお楽しみに!では一曲目盛り上げていこう!」
一曲目のサビでは去年以上に盛り上がる。
「きらめけ!」
「愛のファンファーレ!」
会場のテンションは温まり、2曲目、3曲目と続いていく。
「今日は来てくれてありがとう!次は新曲なんだけど…聞いてくれたよね?」
「私聞いてないです…」
「僕は聞いた。」
「聞いた人も聞いてない人も…聞いてください。」
そう言って新曲が流れる。
「新しい道へ進んでいこう♪新しい扉を開いて♪」
「見えてきたよ!広がる世界が!」
「一歩進んでいこう♪ほら君も仲間だよ♪」
「さぁ歩きだそう!僕たちの冒険は…」
「始まったばかり♪」
盛り上がったところで…去年と同じように舞台に上げる人を選んでいる。
「今年は…ここだ!」
「…やっぱり。」
「さぁ、舞台に上がってください!」
舞台には僕たちが上がる。
「今年もよろしくね!」
「…去年とは違うよね?」
「そうだね。まぁ、どうにかなるよ!」
その言葉を信じて歌う。
「ひととせの歌が聞こえるよ♪」
「さぁ、一緒に飛び出そう♪」
「踏み出した先に見える♪」
「新しい一日♪」
「春と夏と秋と冬が♪」
「僕たちを呼んでいるよ♪」
こうして、ステージ上で歌ったところで、まだまだコンサートは続く。
「さぁ、ステージから降りるか…」
「飛翔、同感だわ。本当にお願いだから降りたいわね。」
「…ねぇ、どうして降りようとしているのかな!気持ちはわかるけど…もうちょっといようよ。さて、次の曲はありがたいことに1番みんなに聞いてもらえたこの曲です…聞いてください…“surprise”…」
「ラジオで聞いた名曲じゃないか!」
「…ねぇ、驚いたかな♪私はここまで大きくなりました♪」
暖かい曲が終わると…フィナーレに向かって歌がどんどん派手になり…フィナーレが決まると…ライブは終わりを告げた。僕たちは楽屋に立ち寄りたかったが、今年はやめた。




