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356日 不協和音?


「どうしてこんなことをするの!」

「私たちは仲間だよね!?」

「目を覚ましてくれ!ここまでしろだなんて言ってない!」

「たかが料理だろ?そこまで指図されたくない!」


目の前で始まった喧嘩。どうやら外に出てないことを不審がって秀太と麗子がこっちに来た…武装した状態で。


「落ち着け…」

「そもそも…外部の講師に教えてもらうだなんて反対だったんだよ!」

「どうしてヘタレの話を聞かなくてはいけないんだよ…」

「…わたくしですわ。わたくしが呼びました。」

「結花が…え…」

「そうですわ。麗子さん、わたくしの知人の料理人を呼ぶって言いましたよね?」

「…もしかしてその料理人って…飛翔さんなの!?」

「わかってますわよね?どうしてこんなことをしたのですか?」

「…秀太の言うとおりにすればいいかなって…」

「脅されたとかならまだしも…自分からなのか…」

「はっきり言いますわ。あなたの料理は美味しくないですわ。」

「レシピ通りなのに!?」

「そうだ。レシピ通りにやって何が悪いんだよ!」

「…レシピ通りにやるのは正解。でも、人にふるまう時にそれだけでは足りないんだよ。」

「え…じゃあ技術ですか!?」

「違う…二人は料理するとき何も考えないで作るの?」

「まぁ…美味しく食べてほしいって…」

「そう考えてるとは思えないね。だって伝わらないんだもの。どうして伝わらないと思う?」

「成り行きでできちゃうからね…」

「そう。できるんだよ。そこに愛はあるのかって問題だよ。」

「…確かに必要だ。」

「そうだ。だから食べ物で遊んでもいいけど…いたずらして人を困らせたり怒らせたりするのは許せない。それだけは覚えてほしい。」

「はい…すみませんでした。」

「まぁ…僕は今日で帰るけど…本番は楽しみにしているからね。綾ちゃんと裕香ちゃん、京弥君とさやかちゃんがいるから問題ないはずだ。何かあったらまた電話してね。」

「…はい!今日までありがとうございました!」


大学の校門を抜けて、家へ帰る。久しぶりの家だ…楽しみだ。


「ふぅ。ちょっと心配だな。」

「特にあの二人が心配ですね。本番でもああなったら…怖いですわね。」

「いちおう今年の学食コンテストはかなり大きいものになると思うから…僕の料理もエキシビジョンで出そうかと。」

「そうですわね。ついでにわたくしも屋台を…」

「浩介にあとで電話しておいで。僕は手伝えないけど…頑張ってね。」

「ありがとうございますわ。それじゃあ今日は寝ましょうか。」


久しぶりの家の天井、久しぶりのベッド、そして久しぶりの優しい空気。疲れた体が自然と癒されていく。だが起きた時にはもう午後になっていたということは…安心感がすごかったのかもしれない。さぁ、今日も一日生きていこう!

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