353日 恨みか何か
「とりあえず、今日は料理を考えてみようか。」
料理というのは調理をして人にふるまうもの。しかし、ただ調理をするためだけじゃいけない。人にふるまうためには気持ちを込めて美味しく食べていただこう…そう考えないといけない。
「君たちが学食を作るとき、何を考えながら作ってるのかな?」
「私は…部長として真面目に作ろうと…」
「僕は…作れればいいかと。」
「僕はちゃんと作ろうと…」
「私たちは頑張って…」
「なるほど…大体わかった。」
「飛翔さん…たった少し言っただけですよ?」
「いや良いよ。それと…結花さん…まさかここにいるとは思わなかったよ。」
「問題はないですわ…それに、わたくしがいないと壊れちゃいますから。」
「ほら弱虫!お前なんかに教えてもらうかよ!」
「…本性が現れちゃったね。」
「北橋さん!国見さん!」
「…でも、ごもっともだね。私たちも帰るわよ。」
こうして、教室から学食部が消えそうになった…
「こんな子たちだったっけ…」
「いや、違いますわ…」
「…はぁ、こんな感じになるとは…」
「部長はこのことをどう思ってるの?」
「私とさやかは教えていただけることを素晴らしく思っているの。特に…さやかは熱心にメモをしていたわね。」
「…ねぇ、僕が食べることを伏せてさ…みんなの料理を作って欲しい。得意料理で大丈夫。」
「それなら呼び戻して作らせます。」
こうして、学食部は一人一人、思うがままに作った。
「これで大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫だ。どんな感じで作るかを見たいからね。本心が見えるから。」
「いたずらされるかもですよ?」
「…知ってる…ところで、この部活の管理人は誰なの?」
「私だが。」
「…そうか。あなたなら管理できるだろうな…九条アリアさn…」
「え!?九条さんって…あの?」
「九条アリアです…飛翔さん、よくわかりましたね。」
「あぁ…彼女はアリスのママで伝説の料理人だ。しかし、どうしてあなたが…」
「飛翔さんこそどうしてこちらにいるのですか?」
「僕は結花さんからのお誘いで…」
「なるほど。それじゃあ教えちゃおうかな。この学食部、おかしい。」
「直球だね!?」
「でも…明らかにおかしいでしょ。ほら、料理を見て、そして食べてみて。」
飛翔は食べた。しかし、大変な目にあった。誰が作ったかわからないが…この味は悪意に満ち溢れている。
「おい…ふざけんなよ…」
「九条さんもそう思いますわよね?」
「…学食部、全員集合。」
この掛け声で、全員がアリアの所に集合する。
「君たちは飛翔さんを殺したいの?」
「邪魔ですからね。死んでほしいかなって。」
「…飛翔さんを知らないの?じゃあ教えましょう。」
「あのヘタレでしょ?」
「そうね。学食コンテストの優勝者で、MVPなんだけど。しかも…南川望愛の弟子よ。」




