349日 牛の生姜味噌焼き…?
「この問題は入れるべきかな…」
「入れよう。英語はクロエたちがどうにかしてもらったし、数学は沙代里と駿平がどうにかしてもらった。」
「理科の方も壮や恵斗がどうにかしてもらった。社会は飛翔と京子、あとは真音とかが手伝ってくれた。あとは私たちが言語を頑張ろう!」
「ところでこの世界の公用語は…」
※この世界の公用語は日本語です。代々魔王様が日本にしか伝手を持たないからです。
「それとさ、学力調査って何科目で行わせるつもり?」
「それは去年より重点的にやりたいので5科目です。」
「真音ちゃんは初めて知ったみたいだね。」
「そうね…申し訳ないわ…」
「いや、私たちだけでも進んだしいいよ。」
「むしろ…」
「あのあと飛翔君、大変だったんだってね。吉乃は今日、あの子の家で事情を聴いてるんだ。」
「だから…だからいなかったのか。」
「飛翔も顔を出してほしいけど、今台所だよね。」
「台所で思い出したけどさ、もうすぐお昼だね。今日のお昼は…なんだろうな。」
「今日はいくら丼です!」
「おぉ!いくらが溢れてる!美味しそう!」
「いただきます!」
みんなが舌鼓を打っている中、真音はこうつぶやいた。
「これ、自家製だね…って!それ、地味にすごいことやってないかな?」
「バレちゃいましたか…その通り、僕が朝から仕込んでたんです。」
「へぇ、すごいね。」
「ありがとう!」
「お待たせしました。わたくし特性のマグロの煮つけです!」
「おぉ!女将さんの手料理ですか!」
「葉子、少しだけ浮かれすぎよ。でも、嬉しいわね。私だけお頭付きとは。」
「…え!?」
「まぁ、一口食べてみてください。」
「…これ、美味しいわ。しかも、暖かい。」
「煮つけって暖かい物では?」
「…沙恵の家ではそうだったのでしょうけど…葉子の家…いや、葉子の育ったところは違うんだよ。」
「そうだ…明日はそこに行こうか。」
「葉子さんの育った場所?」
「いや、そこに関係しているところ。まぁ、私もだけどね。」
「気になるなぁ…」
そのことを心の片隅に置いておくと、試験問題は完成した。そして、夕陽が沈んだ。美味しい匂いが大広間を包んでいた。
「今日の夕飯はなんかもう色々!」
「この前のシェフとは違いますが…とりあえず食べてください。」
「ちなみにレトルトはないよ。私が見ていたから大丈夫!」
「…あ、美味しい。」
「飛翔さんが心を動かすとする味なら、これは元気になる味だね。」
「でしょ?今日の料理は牛の生姜焼き、トマトの煮物、あとは…」
「サラダ、チーズ、バゲット。ちなみに牛の生姜焼きじゃなくて、牛のショウガみそ炒めね。」
「えぇ!?それは知らなかったわ…」
「私が作ったんだよ?当然でしょ!」
「美味しいからいいじゃないか。」
「それはよかったです…しかし、それは市販のバゲットですよ?」
「…何ならチーズもサラダも…買ったものを並べ直しただけ…」
「現代の技術ってすごい!」




