348日 ステーキ
次の日だ。昼にカウンセリングとして誰か来たようだ。
「こんにちは…うん…飛翔くん、ちょっとお話しできるかな?」
「…ごめんなさい…ごめんなさい…」
「そこまで謝らなくていいわ…うん。私の先輩を呼んできたから診断をさせてもらうね。」
「…飛翔くん。私の事は覚えてるかな?」
「…めぐみ先輩ですよね…昔話したことのある…」
「そう。先日望愛の弟子になったと聞いて、嬉しかったんだよ。でも…色々あったんだよね。しばらくは逃げなくて大丈夫…だけど…辛かったね…」
「飛翔さん、今日はテストの結果を聞いてきました。わたくしは問題なかったようですが…今話せますか?」
「…大丈夫。心配させてごめん。」
「構いませんよ。それにしてもあの子は怖かったですね。そうだ、みしろは復活したそうです。」
「それならよかった…明日には回復できると思う。それで…亀大の学食の指導っていつから?」
「21日ですわね。最初お盆の時期にやろうとしてたので止めましたわ。」
「それは止めた方がいいね。常識的に考えて。」
「一人反対しましたけど…どうにかしたようです。」
「そっか、結花さんは学食部じゃないんだっけ。」
「そうですわ。わたくしはサークル入ってませんわ。」
「でもなんで学食事情に詳しいんだ?」
「それは…わたくしのゼミの仲がいい子が部長だからです。」
「なるほど…」
他愛もない会話が続き、夕食になる。今日の夕飯は由依さんとめぐみさんが作ってくださるようだ。
「今日はカットステーキ丼と色々作ってみたわ!」
「いただきます!」
気持ちが落ち着くいい味だった。細かいことも気にしないぐらい美味しかった。
「それならよかったわ。」
「私たちの中でもかなりうまくできたと思ったの。良かった、私たちの目に間違いがなくて。」
「というか味は感じられるのね…」
そして、二人は帰ると旅館はいつもの静寂を取り戻す。ここでやっと、平穏な日常が戻ったことを実感した。
「おはようございます。」
「おはよう。明日からまたお客さんが来るね。」
「料理は問題ないのですが…もう少し人手が欲しいですわね。」
「そう言うと思って!」
「今ちょうど暇でしたので。」
「手伝いに来たよ。」
「この3人なら問題ないと思ったんだよ。」
「そうですわね!」
「というわけで接客とかは私たちにお任せを!」
こうして、僕はしばらく適度に仕事をすることにした。しかし、試験問題の作成の方も気になるので…今度はそっちの方に顔を出すことにしよう…そう考えた。
「遊びに来たよ~」
「試験問題の最終調整をしに予約してました~」
「葉子さんたちだったんだ…」
「そうよ。私たち試験委員会が占拠した。」
「梨穂、私たち犯罪者になっちゃうからやめて~」
「そうだよ!」
「…1日前でも大丈夫?お金は払うからさ。」
「大丈夫ですよ!」




